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Ensemble 【CABARET】 Tokyo
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英仏に対して年齢的にずいぶんと若返った、日本のクリフ、シュナイダー、シュルツ

クリフの森山くんは、落ち着いて大人しい青年風の英仏クリフとは違い、若々しくて万物に好奇心旺盛な少年という感じ。
漫画みたいな、絵に描いたような飛び蹴りとかしてました。
そういうクリフなんです(としか言えない)。

森山君のことは、特攻隊の青年を演じた、夏の終戦の頃のスペシャル・ドラマで観た時に、演技が上手くて目に留まってました。
今回も若いのに間がつかめているし、芝居が良かった。
元々はダンスの人らしいんだけど(って聞いてびっくり)、踊る場面はちょっとだけ。
まぁそもそも海外クリフは踊らないけども(笑)

シュナイダー役の秋山さんは、噂どおり上手い女優さんでした。歌も歌えるし、セリフの間も完璧。
おばあちゃん役にはあまりに若いけど、うーんどうなんだろうねぇ、まぁ狙ってるものが英仏版とは全く違うからねぇ……。

何の件でかは忘れたけど、ミス・シュナイダー「私がこのままダーっと走っていって、そのドアを出て、そしたら冴えない制服を着た女子が“トイレはこちらでーす”って案内してくれるっていうの!?」みたいなセリフがツボりました。
書くと微妙だけど。
劇場ならではのトイレ事情みたいなのね、さらっと突っ込んでたね。
だってトイレが一方通行ってねぇ、よく考えると可笑しいよねぇ。

シュルツさんもしかり、俳優さんとして、大人計画的な間のあるコント(ってコントかよ!)は上手いのだけど、「典型的な“キャバレー”のシュルツ役」とかけ離れている面は否めず。
彼もやはり若いし、若い人がズラかぶって杖もって老人を演じている時点で、やはりコント臭が。

シュルツの小松さんは、幕間に「ダンス・オブ・ヴァンパイア」におけるクコールと化していました(笑)
客席に出てきて観客をいじったり、「今日は自分の歌で、いつもはもらえない拍手がもらえて嬉しかった」という小話をしたり。

パンフの松尾スズキ(演出)のインタビューに「“人生はキャバレー”というセリフの安っぽさ」という言葉があったけど、プラスチックで出来たアクセサリーのような演出は、そういう観念を映し出したものだったのかなぁ。

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Ensemble 【CABARET】 London
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イギリスのクリフはあまり印象に残ってないなぁ。
馬顔じゃなかったし。←?
役柄が地味だから、あまりに馴染みすぎると記憶に残らないのね。
歌も芝居も普通に上手かったと思うけど。

シュナイダーHonor Blackmanは、大女優だとは思うのだけど、残念ながらミュージカル的にはあまりに声が出なさすぎて、風邪の声でムリに歌っているような、聞いていてこっちまで辛い歌声でした。

シュルツさんもシュナイダーさんも、フランス版可愛いおっちゃん&おばちゃんというイメージだったけど、イギリス版は、お上品なおじ様とおば様だったなぁ。

フランス版はきっと、2人ともとても無邪気に感じられたから、悲しかったんだと思う。
イギリス版の2人は、もう少し大人の恋の香りがしました。

↓やっぱりバレエの要素が強いです、この演出。
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Ensemble 【CABARET】 Paris
↓日本版パンフレットに載ってた写真。キャチーさんも紹介されてたよん。
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さて、クリフすらまとめてアンサンブル扱い(笑)

パリのクリフUnderのフィリップだったのですが、えらい好みだったのよねー見た目がねー馬顔で(笑)

歌がどうとか、あんまり覚えてない。顔しか覚えてない。←相当ひどい。
とはいえ、あのどぎつい雰囲気に気おされ気味な、生真面目な作家志望のアメリカ人(というよりイギリス人?)の感じは出ていたと思います。

シュナイダーシュルツのコンビは、フランス版がダントツで上手かった!
ていうかフランス版は全般的に、かなり強烈にフランス人ミュージカル俳優の底力を見せ付けられた感じ!

みんな上手いんだ、年なのにバリバリ声出るんだよ。
ウェスト・エンドでも滅多にいないよ。
フランスのシュルツさん(Under)は可愛いおじいちゃんで、だからこそ最後とても切なくて、涙を誘いました。

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―出待ち小話―

出待ちの時に、ファビアンにサインもらってる最中に、クリフ役のフィリップが出て行っちゃって、「あっあっ…」っと挙動不審に陥る私。
「クリフの役者さん…」みたいな拙いフランス語のつぶやきをしたら、人気者のファビアンには大変とてつもなく恐縮ながら、人の良さげな彼は、「フィリップ呼ぶ?呼ぶよ?」と大変快く帰りがけのフィリップを呼び戻してくれました。ありがたや〜。
「ファビアン王子にUnderの俳優さんを呼ばせる」というのも、そこはかとなくシュールでオツなものです。うん。

「Chance!」の時は何でか全然絡みませんでしたが、超好青年でした。さすが王子。
少し黒いエティエンヌよりどす黒いEmceeより何より、ラウルがしっくり来るだけのことはある(笑)
ファビアンジェラルド・バトラー主演の映画『オペラ座の怪人』フランス語吹替でラウルの声やってるのら)

そういえば、何となくだけど現WEラウルAlexにかぶらないこともないかも……っていう、どっちつかずの書き方するくらいなら書かなきゃいいのに。
でもちっちゃくて筋肉質&キュートな顔立ちが似てるんだもん。

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Sallys 【CABARET】 Paris-London-Tokyo
パリロンドンサリー像は、そこまで違いがありません。
女優さんも同じタイプの方で、フランス版のクレールの方が、ちょっと可愛げがあったくらい。
Kimの方が、歌詞やセリフの端々が雄雄しい。

クレール(舞台裏だと、ちょっとシャイで可愛い)
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でも2人とも強烈な存在感と歌唱力で、何かもう、完璧!
クライマックス・ナンバー“Cabaret"なんて、鳥肌もんです。

もちろん何度も見れば、お芝居の細かいところも見えてくるのだろうけど、初見の身には、どちらもパーフェクトだったよ。
2人ともおかっぱも似合っていて、時に可愛く、時に強く……ロキシーとヴェルマを2掛けしたくらいパワフルな女性像でした。

↓法曹界でもやっていけますが何か?
(ブリストル大学で法律も学んだキム。多才のレベルが違うんすけど・笑)
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松雪サリーだけは、やはり方向性が違うものに仕上がっていました。
もっと薄くて軽い感じ?地に根が張っていない女。

きゃぴきゃぴーっとクリフにくっついてみたり、機嫌損ねてみたり、よくいる日本の若い女の子のそれに見えてくるから不思議。
ロンドン&パリにも同じシーンはあれど、やっぱり違うんだよねー。
女性のあり方そのものが違うせいかな。
あと衣装や髪型も、ほぼブラック一色のロンドン&パリに比べ、カラフルでデザインも可愛いのが多かったです。

↓といいつつ“Cabaret”を歌う時は黒。
どのバージョンでも黒いイメージがあるけど、この歌って喪に服す意味もあるのかなぁ。
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歌唱力は……ロンドンもパリも、層の厚いミュージカル俳優の中でも、さらにトップクラスで歌える女優さんを使っているので、これはもう並べて書いちゃ可哀想かも。
ミュージカルが本業の日本の俳優さんの中でも、あのレベルで歌える人はいないと思うもん。

それをTV&映画メインの松雪さんが歌うということで、正直&失礼な話、全く期待していなかったんですね。
だから逆に、あそこまで歌えるように持ってきたのにも、スゴイ努力があったんだろうなぁと。

日本語だからこそ気になった点は、元々ドラマでもクセのあるしゃべり方だと思いますが、舞台だとセリフが聞きとりにくくて、何を言ったのか分からないシーンもあったことでした。

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Emcees 【CABARET】 Tokyo
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では最後にシューベルトみたいな人の感想いきます。
何でズボンがおたまじゃくし柄なんだよぅっ。
何でハイドンみたいな頭してるんだよぅっ。

これまた前者2人と、かなり立ち居地が違う。
本当に「MC」としての役割が大きいというか、司会者的腰の低さに皮肉が感じられる。

個人的にはMCという役にまったく歌の上手さは求めていなくて、それよりキャラが濃いかどうか。
いかに現実を皮肉るか、シュールになれるかっていうところが大事。
そして、そこにはちゃんとハマってました。
だからこそ歌には全く違和感を感じなかったのだろうし。

客席まで降りてきて観客をイジったりと、サービス精神旺盛なところもありつつ、ちょい辛な突っ込みも忘れない。
一言一句はうろ覚えだけど、観客に「どこから来たの?」って聞いといて、その答えを笑うという(笑)

「えっ何?今ベルリンっつった?一生懸命考えて、作品の舞台がベルリンだから、今ちっちゃい声で“ベルリン…”って、ぷぷー!」みたいな。(笑)

そういう、作品世界に登場人物が留まらない(「作品の舞台が〜」とかぶっちゃけちゃうところとか)のが、英仏の演出には絶対にないところだったので、新鮮。

サダヲさん、秋山さん、小松さんあたりは、結構アドリブ全開だったのではないかなぁ。
素笑いらしきところもあったし。

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Emcees 【CABARET】 London
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で、一見普通に黒いメイクしてるだけのピエロに見える、ドレイファスMC(下写真では一番左)。
最初こそ、『ノッティング・ヒルの恋人』でも垣間見られるオネエ演技で、和やかに笑いを取ってました。

観客とのコール&レスポンスもフランス版よりかなり多く、英仏間では日本版ほどセリフがかけ離れていないはずなので、このセリフ量の違いは、色々アドリブ混ぜてるんだろうなー舞台が自分のものになってんなースゴイ存在感だなーなんて素直に感心してたんですけど、途中から空恐ろしくなってきたの。

この人、時々(そしてラストに向けて頻繁に)、クリフに対してと同じように、観客を突き放す瞬間があるように感じられて。
もちろん演技なんだけどね。

コンサート並みに観客と絡んで愛想振りまいてるのに、突然、素に戻って口調も目も冷たくなって、それは勿論「現実」というものを表現した演技なのだけど、ちょっと背筋が凍るものがあった。

「プロデューサーズ」ゲイのアシスタントを演じていた時にすごく見たくて、でも観劇した時はUnderで、今回地味に念願かなっての初Dreyfusだったのですが、(彼の舞台を見たこともないのに)ずっと欲していただけのことはある、やっぱりスゴイ人だと思った。
彼の持つ何かを、自分の本能が感じ取っていたのかも。

ファビアンがKABAちゃんで、カミングがIKKOだとしたら、ドレイファスは美輪明宏

何となくでも分かっていただけるでしょうか、この例え。
黒いオーラの泉がガンガン湧き出ていましたよ、ドレイファス。
何かちょっと腰が引けて、出待ちやめちゃったくらい(苦笑)

それにしてもパンフの写真、もうそろそろ変えようよ、詐欺だよ(笑)
10年以上前なんじゃないの?ってくらい可愛い写真使ってるんですが(「プロデューサーズ」パンフも同じ写真)、今は立派に腹の出たオッサンです、ドレイファス。

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Emcees【CABARET】Paris-London-Tokyo
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明らかに違う生き物が1匹、混じっている気がしてなりません……。

同じ演目の同じ役なのに、演出が違うと、ここまで印象が違うものなのね〜。
あっでも、「同じ演目を違う演出で見る」って、実は今回が初めて?なので、こんなもんなのかも。
違う国で観ても、オペラ座の怪人Wickedは結局同じ演出なんだものね。

意外とないもんだ〜同時期に、異なる演出で上演中の同演目って。
最近では「RENT」「RENT−Remix」(クローズ早すぎだよ、私が行くまで待っててよぅ)とか、「オペラ座の怪人」「ファントム」とかかなぁ。

真ん中がChance!にも出ていたファビアン王子
1人だけバッチリきまってますが、確かに3人の中でいっちばん!まともなMCでした(笑)
アラン・カミングが、このプロダクションのオリジナルにあたると思うので、やはり後でカミングのMC動画を見ると、大いに通ずる部分が。

もちろん当時はカミング版を知らなかったけれど、後からカミングMCを見ると、「ファビアンはコレを目指して稽古してたんだろうな〜」っていう感じで、たいへん納得。
演技の方向は共にしていても、カミング気持ち悪いハ虫類で、ファビアンは可愛いオネエManに見える。これいかに。

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