2007/01/31 (Wed) 【Das Kabinett des Dr. Caligari】(カリガリ博士)

出演:コンラート・ファイト、ヴェルナー・クラウス、リル・ダゴファー
監督:ロベルト・ウィーネ
製作年:1919
製作国:ドイツ
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ドイツ表現主義を世界に知らしめた画期的な作品。
映画の発展にとって、非常に重要なものだったそうです。

これは映像技術というより、メイク、衣装や美術などが斬新なのでは……と控えめに突っ込み。
「舞台を映像に撮った」とも言える構成は、やはり映画が発展途上であることを感じさせる。
映像そのものに関するテクニックはそこまで駆使していないと思うのですが、世界観の表現力は今に劣らぬ芸術性があります。

社会情勢と政府の検閲を恐れて、監督はラストを変えたとか。
現実そのままでもなく、夢のある仮想世界でもなく、夢を打ち砕くような仮想世界が描かれた初期の作品になるのかな。
映画が、社会に警鐘を鳴らす役割をも持ち始めた作品として興味深かったです。

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2007/01/30 (Tue) 【Lost in Space】(ロスト・イン・スペース)

出演:ウィリアム・ハート、ゲイリー・オールドマン、ミミ・ロジャース、ヘザー・グラハム、マット・ルブラン
監督:スティーブン・ホプキンス
製作年:1998
製作国:アメリカ
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さんざん酷評されてるのを知っていたので、逆に面白かったよ(笑)
ゲリオ目的半分、マット目的半分で観て、脚本や演出を楽しもうなんて気はさらさら無かったし。

異星で手なづけた猿のようなエイリアン後で絶対活躍するはず!と読んでいたのに、本当にただのペットの猿で終わって、「巧妙な脚本」というものに慣れてしまった自分自身に、かえってもの悲しさを感じたり。
子供のように素直な気持ちで映像と向き合わねばですな。
とか言いつつ、マットがこんな映画で真面目な役どころなのに内心ウケてました。
ゲイリーがそれなりに“存在自体がギャグ”っていう役柄を楽しんでるのと、対照的。

でも、この映画で来日プロモしてたゲリオも何か可愛いなぁ。
他に来るべき作品はあっただろうに…(笑)
an・anの対談特集でキムタク「何でこの映画出ちゃったの?」と突っ込まれ、「子供に見せたくて…」
さらに「木村さんはかっこいい」と連発するわ、後輩相手になんて腰の低い怪優っぷり……おーいゲイリィ…(笑)
やっぱり日本では『レオン』の印象が強烈だから、そのイメージを払拭するためにも、わざわざ自ら来日したのかもね。

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2007/01/29 (Mon) 【Serving Sara】(エリザベス・ハーレイの明るい離婚計画)

出演:マシュー・ペリー、エリザベス・ハーレイ、セドリック・ジ・エンターテイナー、エイミー・アダムス
監督:レジナルド・ハドリン
製作年:2002
製作国:アメリカ、ドイツ
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邦題からしてわざわざ詰まんなさをアピールしてるようなもんですが、でもこーゆーのが観たい時もある。
これと『ロスト・イン・スペース』、そしてTVドラマ「フレンズ」のしかもNG集を狂ったように観て、まったくやるべきことに手を付けてない廃人になっていた1ヶ月前。
上記3作のすべてに「フレンズ」キャストが出てるのだが、とにかくあのノー天気なアメリカン・コメディの世界に浸りたかったのよね。

合衆国では、不利な通知(裁判絡みや離婚通知など)を受け取りたくない人が逃げ回るため、その通知を渡す(Serve)専門のお仕事があるらしい。特に離婚通知は、先に渡した方が有利に裁判を進められるとか。
で、マシュー・ペリーが配達人で、リズが受取人でありながら配達人を絆して味方につける億万長者の奥様。

『隣のヒットマン』に続き、大胆なのに腰引けというコメディが上手いマシュー・ペリー
牛を直接的な意味で発情させるシーンを筆頭に、くだらない笑いを随所に織り交ぜた本作は、何にもすることがない暇な時に、おつまみをたんと用意して、うんと暖かくして、とことん堕落した半寝状態で観たい作品。

あの年でミニスカが似合っちゃうリズ・ハーレイも、目の保養に。
本来好きなタイプの美しさではない(ちょっと男性的だから)だった彼女だけど、やっぱりキュートかも!
内面も自律の取れたイギリスの女性だし、とは言えかつてのバカップルぶりも結構好きだったのに、ほんとヒューはバカだねぇ。

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2007/01/28 (Sun) 【LOLITA】(ロリータ/1997)

出演:ジェレミー・アイアンズ、メラニー・グリフィス、フランク・ランジェラ、ドミニク・スウェイン
監督:エイドリアン・ライン
製作年:1997
製作国:アメリカ
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愛ルケ派ロリータ派かと言ったら、断然ロリータ派です。
って、この2つは対比してるのか!? 魔性の女つながり?

キューブリック版『ロリータ』より、断然こっちのが好きーーー!!!
キュー版だと感情移入はもってのほか、あの巨匠にしてはそんなに面白いと思えなかったけど、こっちは目が離せない。

設定としては決して嫌いじゃないはずなのに、なぜか入り込めなかったキュー版
その決め手は、ハンバートのキャスティングだったんだねー!
ハンバートジェレミーになるだけで、こんなに面白いものになるなんて…!

正直ロリータ役の女優さんは、オリジナルの方が一目ぼれシーン説得力があった気がする。
でも97年版ドミニク・スウェインアメとムチの使い分けが上手い。
矯正器具の小道具もタブー要素を濃くしていて。攻めて攻めて攻めまくる。

またジェレミー攻められる演技が上手いのなんの!
足で顔グリグリされたり、共演者同士の距離もそれなりに縮まってないと難しそうなくらい自然な戯れ合いが、何だかちょっと羨ましい(笑)
ハンバートとロリの関係が、ここまで親密&自然に描かれて、やっと全てに納得できるよ。

キュー版は、まだハンバートロリの距離感が生ぬるい感じ。
そのせいでロリの行動にただ苛立ち、ハンバートのどうしようもない感情も伝わりにくかった。
でも今回は、「コレも愛情」っていうのがしっかり感じられたし(だってジェレミー@ハンバート、甘すぎ~♪)、むしろその愛情を証明するためにジェレミーがメチャクチャにされていく姿が愛しいので、もっとジェレミーをメチャクチャにしちゃってーっていう倒錯した感情がムクムク…まさに倒錯愛?

本能で好きな作品だったなぁ。しかもリピートしたくなる…って立派な中毒症状じゃない。
内容以上に現実世界の自分にアブナイ感情を抱かせる、危険な麻薬映画です、ハイ。

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2007/01/27 (Sat) 【Alexander】(アレキサンダー)

出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、ヴァル・キルマー、アンソニー・ホプキンス、ジャレッド・レトー、ロザリオ・ドーソン、ジョナサン=リス・マイヤーズ、クリストファー・プラマー
監督:オリヴァー・ストーン
製作年:2004
製作国:アメリカ
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観てる最中に薄々気づきつつ、でも時計を見ることなく最後まで観て、それでもやっぱり思った。

長い!

173分って何分!?

歴史絵巻物に関しては、「ロードムービー」的要素があるので長くても苦にならないジャンルだけど、これは途中で現在の時間の観念が入ってきちゃった=途中で我に返っちゃった。
ほどほどに長い尺が似合う内容だけど、もうちょっと贅肉落とせたのでは…?

ただしアンジーの蛇女は正しいです!
これほどまでに正しいキャスティングも珍しい。
ミニヘビも似合いすぎ!
このアンジーは演技も雰囲気出てるなーと思ってたのに、芝居がかりすぎてるせいかラジー賞ノミネート笑えるくらい妖女だと思うのになぁ。って笑えちゃダメか。

地味に好きなキャストが散りばめられているし、スペクタクルとしては面白かったんだけどね。
でもトニちゃんは出番が少ないし、コリンの金髪にはやっぱり違和感…。
大仰なのに小粒感が漂う作品でした。

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2007/01/26 (Fri) 【DOA:DEAD OR ALIVE】(DOA/デッド・オア・アライブ)

出演:ジェイミー・プレスリー、ホリー・バランス、サラ・カーター、ナターシャ・マルテ、デヴォン青木、エリック・ロバーツ、ケイン・コスギ
監督:コリー・ユン
製作年:2006
製作国:アメリカ、ドイツ、イギリス
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2月10日公開。

何でこんな映画にドイツイギリスも出資してるんだろう?
ゲームが売れてる国なのかな。

そんなわけでゲームの映画化なのですが、最初の“石狩山脈”からして突っ込みどころ満載で、欧米系パープル・ヘア忍者に失笑し、デヴォン青木が青空に飛び立った辺りから吹っ切れました。
怖いから観てないけど、『バイオハザード』とかも、みんなこんな感じなのかしらね?
日本がフィーチャーされてなかったら、もっと「ゲーム」としての世界に入り込めたかもだけど。

一方でコレをお金出して観に行く人がいるのも分かる気がします。
フィギュア何千万という値段が付く時代だものね。

ケイン・コスギたどたどしい日本語を披露せずに終始英語で通してたのが、ちょっぴり残念です。

ホントはどうでもいいけど。

Wanna Play?

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2007/01/25 (Thu) いい湯だね。

日々お風呂に浸かれる日本人って、なんて幸せ♪
ゆったりほっこり出来る入浴剤を探すこの頃。
今ハマってる入浴剤はココの>チャーリーさくらヒノキ湯はまだ未体験)
おススメはミルクかな。
去年ロンドンに行ってからカモミールにはまっているのですが、お風呂のお湯をゴクゴク飲みたくなるくらい、カモミールが香るのです。こちらのメーカーさんはTeaとかも好き。

カモミールにハマったのはココ↓でお茶した時。
知ってる!見たことある!と思ったあなたは、相当のリックマニア(笑)
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愛しの60歳(もうすぐ61歳)が、子供より鋭い目付きスウィーツを選んでいるところをパパラッチされてたアノ場所。…ってわたしはストーカー?ちがーう!純粋にこの店に興味があったのよ。雑誌に載ってたんだもの。

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2007/01/24 (Wed) 【The World’s Fastest Indian】(世界最速のインディアン)

出演:アンソニー・ホプキンス、ダイアン・ラッド、ポール・ロドリゲス、アーロン・マーフィー
監督:ロジャー・ドナルドソン
製作年:2005
製作国:ニュージーランド、アメリカ
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2月3日公開。

朝6時起きという“私史上”あり得ない早起きをし、朝から昼過ぎまで神経すり減らす面接をこなし、昼から夕方までバイトした後の試写。
これが派手なアクションものならまだ持ちこたえられるかも……でもチラシのトニおじいちゃんほのぼの感を見る限り、すっごい楽しみにしてたけど寝ちゃうなコリャ…ごめんねトニおじいちゃん…と上映前から謝っていたのが杞憂に終わった!

最初に言っとくよ!
少しでも映画選びのセンスが私とかぶるなら絶対面白いから!
今年観た映画の中で、早くもベスト1だから!
少なくともアンソニー・ホプキンス好きなら損はしないから!
さらに言えば、ホプキンスがこれまで演じてきた様々な役の中で、今回が一番好き!
だからむしろ、このホプキンスは見なきゃダメ!(笑)

主人公は若さも金もないニュージーランドの63歳・バート・マンロー。あるのは改良を重ねたバイク≪インディアン≫だけ。その速さを試してみたいと、バイクの本場米ボンヌ・ヴィルへと旅に出る――実話です。

レクター博士はどこへやら、あふれる笑顔!笑顔!笑顔!の連続で、シャイな執事もなかなかだったけど、こんなトニおじいちゃんには本気で惚れたよーーー!!!

歌うわ踊るわ、さりげにモテるわ、ベッドシーンはあるわ、レモンの木に向かって小水するわ、思いっきり事故ってるのに笑ってるわ…その魅力を余すところなく引き出してくれた監督と、この役を引き受けたトニおじいちゃん略してトニちゃんは素晴らしい!

真っ直ぐでケレンミのないバート・マンローは、ちょっと天然ボケも入ってるけど(隣家の人間は、この悪気のない豪快さのおかげで大迷惑)、ほぼ自分とバイクしか見えてない世界観が行きずりの人には心地よいのか、人々は彼に手を差し伸べずにいられない。

バート・マンローの常識は世間とかなりズレてる一方、賢しい人ではあるので、その経験非常識から来る新鮮な発想の説得力は絶大。
ジャンルとしてはロード・ムービー(&サクセス・ストーリー)に入るので、道中色んなタイプの人(息子みたいな軍人、本物のインディアン、ホテルの“お姉さん”、一夜を共にする未亡人←なんて精力的な63歳!)と出会うんだけど、みんな最初は苦笑して彼が世界最速を出すなんて信じていないながらも、自然と応援してしまう。
You should wish me break a leg!っていうバートの言葉に逆らえずね(笑)

ラストの大団円に向かってグワーッと涙が出るというより、“何かイイ話”とか“ちょっと切ない話”が至る所に散りばめられていて、その度にグッと来る。
バートの愛弟子的存在である隣家の少年はもちろん、迷惑がっててもバートをちゃんと気に掛けている少年の両親にも心が温まった。
63歳をからかいまくっていた暴走族のサプライズな餞別にもウルッと。
感受性がかなり豊かなら、それこそ10分毎にホロリと来るかもしれない。

真っ直ぐさはやっぱり、人を惹きつけるよね。
そして何十年でも、夢は持ち続けても良いと言うこと。
人生ももう終わりに近づく時になっても、夢は叶ってしまうということ。
何よりも、継続は力なり。

最近『幸せのちから』や本作など、夢をつかんだ人の実話を基にした映画が印象に残っているけど、キーワードは「実話」ってこと。
みんなただの「ラッキー」で夢を叶えているわけじゃない。
現実世界に生きてる以上、最高にアンラッキーな状況も経験すれば、夢を実現するのに何十年もかかったり。
でも「運を掴むには諦めないこと」だと見せてくれると、えも言わぬエネルギーが静かに湧き上がってくる。
『マッチ・ポイント』のひねくれ方の正反対にある話だね(笑)
あちらがフィクションで、こちらがノン・フィクションなのは、少なからずも救い?(笑)

ラストに字幕で実際のバート・マンローのその後が映し出されるのだが、映画で描かれたバート像のさらに上を行くような……スゴイな、この人。あんな思いまでしたのにも拘らず。

人間を機微に描くと同時に、世界最速記録に向けてバイクを走らせる姿では手に汗握る緊張感と、緩急自在の描写が秀逸。キャラクターの魅力で中だるみもしない。この人物に目を付けた慧眼も含め、さすが『13デイズ』ロジャー・ドナルドソン監督!

公式サイトのトニちゃんのインタビューも、含蓄あって素敵です。

「変質者や神経質な人間を演じるのにうんざりしていたから、真の勝利者を演じるのは自分にとって大きな変化だ」

「真の勝利者」、この言葉だ。

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2007/01/19 (Fri) 【Conversations with Other Woman】(カンバセーションズ)

出演:ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・エッカート、ノラ・ザヘットナー、エリック・アイデム
監督:ハンス・カノーザ
製作年:2005
製作国:アメリカ、イギリス
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2月3日公開。

始まりも終わりも、すべてが正しくオトナの映画だったなぁ。ある意味でアールニジュウゴかも。

知り合いの結婚パーティで10年ぶりに再会したかつての恋人同士が、互いの近況を語り合いながら、戸惑いつつも次第に若い頃の感情を甦らせていく大人のラブストーリー。

コピーがね、またいいんです。

“男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト”

映画を見ると納得のフレーズ。
ポスターを拡大すると、ヘレナアーロンの間に写真のズレがあると思うのですが、この手法が映像そのものにも使われている。このズレが2人の関係性を表しているようで。

始終会話で展開する構成は、『ビフォア・サンライズ』『ビフォア・サンセット』を思い起こさせるものの、あの2人(イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー)に比べたら、かなり成熟しているこの2人。
ヘレナたるんだお腹を恥ずかしげもなく堂々と晒している姿が、リアルすぎて逆にアンリアル。(何のこっちゃ)

アーロン・エッカートも、さすがにロドリゴ・サントロみたいなカラダは持ち合わせてなかったようで。
顔は若いから余計にギャップがね。まぁ余裕で許容範囲内ですが。
それより何より可愛いわ、この人。
「同い年だけど、何だかあなたが年下に思える」っていうヘレナのセリフもあるように、ロマンチストで子供のようにネダって来る彼は、まるで瞳を濡らした子犬のよう。

ブロンドの髪の毛クシャクシャってしてやりたくなる、ダメだって分かってても要求に応えてやりたくなる。

ないがしろに出来ない、でも突き放したりもしてみたいヘレナの気持ちに、分かる分かる~って頷くこと数回。
だってバス・ルームの扉の外でお預けくらってるアーロンさん、やばいよ。ホント。
実際にはずっと年上なのにね。もちろんオトナの男のスマートさも持ち合わせているんだけど。
胸に走る一筋のブラック・ロードだけが……本来は苦手だけど、この際目をつぶる!(って何様!?)

ヘレナは今回、電波っていうより奔放なオトナのオンナ折れるべきポイントを心得ているという意味でもオトナ。翌日しっかりさっぱり帰っちゃうところもオトナ。
意外とっていうかヤッパリっていうか、この役に合っていた。やっぱり大竹しのぶ似。

84分という短い尺に詰め込まれた一夜のドラマ。
会話ものって、脚本撮り方セリフの言い回しがすべて。
それらのどれもが気が利いていて、カンバもの(ある種のジャンル?)って結構好きかも。
コレまで見たものも含め。(『コーヒー&シガレッツ』とかもそうだよね)

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2007/01/16 (Tue) 【26 Years Diary】(あなたを忘れない)

出演:イ・テソン、マーキー、竹中直人、金子貴俊、浜口順子、原日出子、ルー大柴、吉岡美穂
監督:花堂純次
製作年:2006
製作国:日本、韓国
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1月27日公開。

2001年1月26日新大久保駅にて、自らを犠牲にして人の命を救おうとした韓国人青年のことを覚えていますか?
その青年イ・スヒョン26歳を主人公に、フィクションを織り交ぜて描かれた半生が映画化。

…何でフィクションを織り交ぜたんだろう?
そしてどこまでがフィクションなんだろう?


フィクションを加えるには、最近すぎる事件、身近すぎる人…という感じがする。
たいていは史実や歴史上の人物の伝記にフィクションを織り交ぜることが多いし、その場合は事実を補う意味で、もしくは“事実”に対して監督独自の解釈を加えるため…だよね。観客の良識とユーモアで処理できる範囲で。

この作品はどこまでがフィクションかも分かりにくいし、明らかにフィクションだなと分かる場面はうそっぽ過ぎて、映画全体に水を差す。
フィクションの度合いと箇所によっては、ご本人に対して失礼に当たる表現も出てきそう……つまり、観客の涙を誘うための演出でしかなくなるという。

伝えたいメッセージは、直接的だったこともあり、分かるのだけど。
私も異国で留学生だった時、日本が世界でどう思われてるか、日本人の印象について、喜んだこともあれば落胆したこともある。
ましてや日韓という近くて遠い……でも近づきつつある国同士なら、もっと複雑な諸々があることだろう。
それなのに日韓の微妙な関係を表すシーンは、主人公2人が自らのルーツをたどる旅のほかは、安易過ぎる描き方のような気がしてならない。

特にロックバンドにまつわる場面のトーンは、浮いてるというか、とにかく映画のベクトルをバラバラにして、全体的に散漫な印象を抱かせる。
アメリカから来たプロデューサーのシーンとか、わざとらしくて違和感。

主人公イ・スヒョン以外のキャラクターには感情移入できず、なのに彼自身についての“事実”もあやふや。
人の命がかかった事実を基にしているのだから、何かもうちょっと「しっかりした作りのもの」を予想していただけに、安直な演出が多くて少し落胆する結果に…。


でもやっぱり同じ年齢だったら韓国の男性の方が、芯が強い感じはするね。

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2007/01/11 (Thu) 【ユメ十夜】

オープニング&エンディング出演:戸田恵梨香
製作年:2007
製作国:日本
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1月27日公開。

夏目漱石「夢十夜」を題材にした10話オムニバスなので、出演者・監督・感想は夜(夢)ごとに。
全体的に、アニメあり、モノクロあり、笑いあり、怖いのあり、現代的過ぎる解釈アリ…とバラエティに富んだ全十夜でした。
巨匠から新進気鋭監督までが入り混じっているので、夜ごとにかなりカラーも違う。

何かすごくフランスで気に入られそうな気もしつつ、松尾スズキの夜は絶対理解されないね(苦笑)
あと原作のあるものだから、映像で我流解釈を示していくのかと思っていたけど、皆さん脚本で勝負してる感が。
現代的センスあふれる面白い脚本が多かった。


<第一夜>
出演:小泉今日子、松尾スズキ
監督:実相時昭雄


小泉今日子がちょっと怖い。そして一番意味不明かも。実相時監督遺作。

<第二夜>
出演:うじきつよし、中村梅之助
監督:市川崑


今回唯一のモノクロもの。昔の無声映画みたいな作り。

<第三夜>
出演:堀部圭亮、香椎由宇
監督:清水崇


怖いっつの!
無防備になってたところに、いきなり『リング』監督の作品とか入れないで欲しい。
もう画面の片隅10cm四方しか見てませんでした。
「書いちゃお」には笑ったけどね。

<第四夜>
出演:山本耕史、菅野莉央
監督:清水厚(オープニング&エンディングも)


ラストの画に驚嘆、圧巻。そして何となく物悲しく美しい…。


<第五夜>
出演:市川実日子、大倉孝二
監督:豊島圭介


だから怖いっつの!(笑)
包帯人間みたいな気持ちの悪い物体と徒競走。
とはいえ、こっちはどこか可笑しさの付きまとう不気味さだったけど。
最後はちょっと笑っちゃいました。「これも私なの。いいでしょ?」

<第六夜>
出演:阿部サダヲ、TOZAWA、石原良純
監督:松尾スズキ


笑った!会場も沸く沸く。終了後は拍手起きた。
やっぱり年代的に一番しっくり来るのかな。
2ちゃん語連続の脚本…大変に大胆な解釈であります。
まぁ松尾スズキの日本語感は、こういうネタでなくても元から好きだし、通じ合うものを感じる。
「おこがましいわ、私そんなの。おこがましいったら…今おこが30%増したわ」(舞台「キレイ」より)

<第七夜>
監督:河原真明


幻想的で、美しいアニメーション。この作品のバラエティの豊かさの一端を担っているね。

<第八夜>
出演:藤岡弘
監督:山下敦弘


これも笑ったなぁ。松尾スズキの夜と比べると、意味不明な可笑しさ。
落ちそうで落ちないチクワ?
それとも藤岡弘が可笑しかったのかしら。

<第九夜>
出演:緒川たまき、ピエール瀧
監督:西川美和


この作品群にあって、もっとも地味目な作品だったと思う。
でも子役の「いやーん」の言い方が絶妙。

<第十夜>
出演:松山ケンイチ、本上まなみ、石坂浩二
監督:山口雄大、加藤淳也


ビバ!松ケン本上まなみも、こっちが心配になるくらい自分を捨てすぎである。
特に本上さん、あんな綺麗な顔してるのに惜しげもなくブー…。何か、女優魂、感じた。
松ケンが演じるのは裏表のない男。道行く女性の外見を影で優劣チェックしてる裏表のない男
不器量な女性からは金を巻き上げたすえ、夜中に息の根を止めて「ブスはこの世に生きてる資格などない」とか言いながら地中に埋めるような……裏表のない男(笑)


何か全部、実際見てもらわないと伝わりにくいな。
まぁ漱石さんも、100年経たないと理解してもらえない作品として、世に出したわけだしね。

まさにユメを見ているような感覚の映画。鑑賞後はユメ覚め状態。
割と意味不明な映像の連続ではありますが、オムニバスという構成の力か、飽きることは無かったです。
そして、不条理は不快と笑いの狭間で揺れているということを知りました。


<舞台挨拶>
登壇者:清水崇監督、堀部圭亮、清水厚監督、豊島監督、TOZAWA、河原監督、山下監督、西川監督、緒川たまき、山口監督、松山ケンイチ


TOZAWAさんのダンスが本当に非現実的で上手かった!(笑)
ひと月に2度も松ケンが拝めたわけですが、背が高くてカッコ可愛いね~。
でもこの人、年下なのよね。落ち着いてるから、そう思えないけど。
この日は松ケンが絡むたびに一部から熱狂的な歓声があがり、その歓声が場内の笑いを誘っていました。
監督さんたちからは何度も「やりにくい(笑)」の声があがる一方で、彼が主演の第十夜を監督した山口さんは「作った甲斐があったね」と。

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2007/01/10 (Wed) 【The Pursuit of Happyness】(幸せのちから)

出演:ウィル・スミス、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、タンディ・ニュートン
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
製作年:2006
製作国:アメリカ

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1月27日公開。

全財産21ドルから億万長者へ――ザッツ・アメリカン・ドリーム!

原題の“The Pursuit of Happyness”(もとい“Happiness”)すなわち「幸福の追求」は、アメリカ独立宣言の一節にある言葉。
市民に認められた権利が、ただの「幸福」ではなく「幸福の追求」であることに、人生の崖っぷちにいたクリスは敏感に反応する。
起草者たちは、どうして当時このことに、つまり「幸福」は保障できないけれど、それを「追求」する権利は保障されうる、されるべきということを知っていたのか。

そしてそれがこの映画のすべて。
幸せを手に入れるのは個々人の努力と責任だということ。
ヨーロッパアフリカの人だったら共感しにくいかもしれないけれど、日本人だったら共感できると思う。

頑張ることに疲れた時、諦めてもいいじゃんって思いかけた時、この作品は確かな後押しになる。
「自分なんかまだまだ苦労してるとは言えない」という意味でも、「地道でも努力を続けていれば、報われる時が来る」という意味でも。
同じことの繰り返しみたいな毎日に、意味を持たせるのは自分の気持ち次第だよなと思うわけです。
そのためにも夢は忘れちゃいけないね!

私が見た中では、この映画のウィル・スミスの姿は新境地かなと思いました。
彼は、こういう作品がコレから増えていくかな?
キャリアの方向性としては良い感じ。

とはいえ、安倍さんの前で実息子との共演にハシャいじゃったり、レオとガチンコ来日しちゃったり、戸田なっちゃんの通訳を詰まらせたり、やっぱり落ち着くはずもないウィルさんなのでした。

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2007/01/09 (Tue) 【愛の流刑地】

出演:豊川悦司、寺島しのぶ、仲村トオル、長谷川京子、佐藤浩市、陣内孝則、浅田美代子、佐々木蔵之助、余貴美子、津川雅彦
監督:鶴橋康夫
原作:渡辺淳一
製作年:2006
製作国:日本
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何を血迷ったのか、2007年1発目の劇場鑑賞映画がコレ。
って言うと「ネタだろ!」と突っ込まれそうですが、いやホント偶然にも愛ルケ
「今年は殺されたいほど人を愛します」(もしくは「不倫に気をつけろ」?)っていう映画オミクジだったりして。
…2007年、どうなっちゃうのー?オレ!?

この作品が気になったきっかけは、日経の連載にハマったからとか、渡辺淳一ラブ!ってわけでは決して、決してなく、友人がエキストラ出演したからでした。
なのに途中意識を失っちゃったらしく、出演シーンを見逃したっぽい…。
でも寝てしまったのは、本当に疲れて眠い日の最後のイベントが本試写だったせいです。
確かに淡々としたシーン運びだったけれど、起きていた時に目にした場面には、それなりに引き込まれて観ていました。ツマンナイわけではなかったので悪しからず。

でもその楽しみ方も、寺島しのぶに極度に感情移入してボロボロに泣けたんです!ってわけではなく、「古風なお話だなぁ」「こういう愛のカタチもあるのね」と一歩引いた立ち位置から興味を掻き立てるものがあったから。

恋愛によって自分のペースを大幅に崩されるとちょっと……とか思っちゃう超マイペース人間なんで、相手によって変えられてしまうことには抵抗感。逆に相手が変わっちゃうならいいけど。(うわっ超ワガママ)
でも「俺、こういうことするタイプじゃないのになぁ…」と相手に言わせてしまったことは…無くもない(笑)

でもそういう観点からいくと、この映画も微妙なんだよね。

男が女を変えてしまったのか。
それとも純真無垢な男を、女が利用したのか。
そこまで女にさせるほど愛したかったから、男が彼女を変えたのか。


鶏が先か、卵が先かに近いものがある。どれも正しい気がするし。
殺人及び嘱託殺人を肯定するつもりは無い一方で、まぁ着地点はお互いwin-winな感じだったので良かったんじゃないの?って、やけにビジネスライクなまとめ方をしちゃうと愛もへったくれも無いですが、でもあながち間違ってないよね?(笑)

舞台挨拶で主演お2人が登場。
トヨエツは、全体的に細長くてオーラがあって、メチャクチャかっこ良かったっす!
しかも面白い人だったんだね。「弁護士のくず」みたいな役が出来ちゃう時点で懐の深い人だろうけど、カッコイイのにカッコつけたところがない辺り、大人の男性ってやっぱり素敵…。

寺島しのぶさんも、役とはまったく印象違って、かなりさばけた人でした。さすが女優さんだなぁ。

でも劇中に登場した「女には2種類ある。エクスタシーを知っている女と知らない女。男にも2種類ある。そこに導ける男と導けない男」というセリフに絡め、お2人はそれぞれどっちですか?という質問には、悩んだ末にパスしてました、お2人とも(笑)

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2007/01/05 (Fri) 2006年見た映画 BEST10+α!

去年の結果は→2005年見た映画ベスト5!

2005年の結果は、「その世界そのものにはまってしまったもの」ゆえに「何度でもリピートできる作品」というのがキーになって選んだ感がありますが、今回は素直に、鑑賞後の衝撃や余韻で選んだもの。
自分のツボとかがあまり関係ないので、他人に勧める時に逆に自信が持てる作品群かもしれません。


1位『戦場のアリア』
人間て、こういう生き物だったはずだよね。愚かだけど、記号化はされてない。
フレンチ×スコッチ×ジャーマントリオコントが愛らしかったです。
日本人も含めてだけど、ホント面白いよね、国によってキャラが違ってくる現象って。


2位『約束の旅路』
今年観た映画ではほとんど泣いてないのですが、この作品には瞳を濡らしました。あざとく狙っているわけでは、まったく無いのにね。
唸りとも叫びとも取れぬラストシーンが圧巻。
母の愛は大地を超え、時をも越える。


3位『マッチポイント』
最近は芸術というよりメディアの一端であるような使われ方も多い“映画”
でも映画とは本来こういうものかも…と、この作品を観て思いました。
最初に見た時が一番衝撃を受け、2回目以降にはその衝撃は二度と味わえないかもしれない。
でもだからこそ、公開された当年の上位に入れておきたい作品。


4位『Snow Cake(原題)』
ふと気が緩むと、本作と『パフューム』をワンツーフィニッシュにしてしまいそうになる自分ですが、ここは公平に冷静に(笑)
でもまぁ正直、今年観た中でもっともリピートしたい作品は本作です。
飽きるまで観続けたい。そして永遠に飽きない気がする…(笑)


5位『DEATH NOTE デス・ノート[前編]』
「邦高洋低」と言われた2006年。
確かにアメリカで受けるような映画(特に惰性で作られたようなアクション映画)には、食傷気味になっていたのも事実。
ジブリキタノとは違う意味だけど、これもまた日本らしい雰囲気を持った作品ではあると思う。
とかいってL役の松ケンにハマっただけだったりして…だったりしてー…。


6位『プロデューサーズ』『プラダを着た悪魔』
今目の前にある自分の生活を円滑にしてくれる、気持ちを晴れやかにしてくれる、努力するためのエネルギーをくれる映画というものがあります。そういう映画もまた偉大なり。
『プラダを着た悪魔』メリル・ストリープには(本人が望むなら)何か賞とって欲しい。


8位『輝く夜明けに向かって』
ラスト5分にすべてが詰まっている。それを見せるための101分。


9位『パフューム』
今の私に響いたかどうかと言われると、上位作品にあったものが無かったからこの順位なだけで、作品としての出来や質は大変高いです。


10位『嫌われ松子の一生』
やっぱり中島ワールドが好き。似た色合いの『さくらん』も見たくて見たくて…。
まーげてぇ、のばぁして、お星様に届こう♪…この歌泣けるのですが…。
舞台化するんだっけ?したんだっけ?そういう話が出ただけだっけ?
うまく作れば、ドラマティックな舞台になると思います。


正直6位以降は順不同って感じですが…。
次点は『DEATH NOTE デスノート the Last name』、『ブラウン夫人のひめごと』、『GOAL!』など。
今年は去年に比べ盲目的にハマった!ていう作品は無かったですが、1、2、3、8位など、余韻まで強烈な作品は多かった。

<番外>
去年でいう『プライドと偏見』に当たる作品たち。
個人的に思い入れが深くて、ランキングでの位置を決めかねる、またはランキングには入らなくても、他とは別に明記しておきたい作品。

『ナイロビの蜂』…個人的にはちょっと苦い思いも残ったりしたけど、作品に罪は無い。

『M:i:Ⅲ』…初夏はこれ一色。トムはどこまで行くんだろう。

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2007/01/04 (Thu) 2006年劇場鑑賞ムービーリスト

最後の作品を無理にでも書き終えたので、2006年1月~12月まで劇場で鑑賞した作品をここで総括。
キリの良いことに、ちょうど50本
感想をアップしている順番は前後していますが、鑑賞順に素直なのが今回のリスト。

飛行機内で観た作品&欧州現地で見た作品は、たとえ日本公開が2007年以降であっても、2006年観たものとして入れています。
これは試写もしかり。

ちなみに一昨年2005年のリストはこんな↓感じ。上のルールに倣ってるので、2006年公開のも入ってるです。こちらのリストで原題になってるものも、時を経て劇場公開orDVDリリースされたものが結構ありますね~。

2005年に見た映画 vol.1
2005年に見た映画 vol.2

2006年初期公開DVDで観たものについては迷ったのですが、DVD作品の劇場公開日をあまり明確に把握してないうえに調べるのが面倒くさいので(ナニ!?)、除外しました。

この後にアップする個人的なランキングに入れたい作品はもちろん、それ以外でも良かった作品は赤字&感想ページリンク有りです。


【1月】
・レジェンド・オブ・ゾロ (濃い、濃い、KOI!)

【2月】
・フライト・プラン (予告編が面白すぎ。ピーターさんはどっちつかずに見せるのが上手い)
・ジャーヘッド (『フルメタル・ジャケット』のイラク版)
・有頂天ホテル (みんなカワイイ!三谷幸喜が一番カワイイ!)
・ナイト・オブ・ザ・スカイ (パリ上空をもっと飛べば良いのに)
・神話/MYTH (ジャッキー・ワールド初体験)

【3月】
ナイロビの蜂 (トゥルカナ湖をこの目で見たい)
プロデューサーズ1 (拍手を抑えるのに必死)
・ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン (50セントを見直す)
・インサイド・マン (タイトル通りのオチ。クライブの顔が7割がた見えないのがミソ)

【4月】
・ナニー・マクフィーの魔法のステッキ (エマトンの前歯はネタ…?)
・V フォー・ヴェンデッタ (破壊されていくロンドンが悲しかった)
RENT/レント (DVDを観てメイキングの方に感動。イディナがモテモテ)

【5月】
戦場のアリア(ダニエル・ブリュ―ルが大人になった!)
プラハ!(ガールズパワー全開!映画の構成と歴史のシンクロに感服)
GOAL!(続編製作がちょっとトラブってるとか…?)
・夢駆ける馬ドリーマー(今年はダコタちゃんと動物がよく交流しましたね)
・ダ・ヴィンチ・コード(ローズラインを踏みに行ってしまいました)
・ブロークン・フラワーズ(ビル・マーレイの間の取り方は天才)

【6月】
M:i:Ⅲ(このタイトル、正式名称を追求すると意外にややこしい。アルファベットは半角、「:」は全角とか。リンク先はトム関係記事がついてきます)
・ユナイテッド93(ラストの画が目に焼きついて離れない)

【7月】
・ポセイドン(The特徴のない男・ジョシュがみどころ)
DEATH NOTE デス・ノート[前編] (L役の松ケンが今アツい。前後編あわせてリンク)
・ワイルド・スピードX3 TOKYODRIFT(勘違いジャパニーズ炸裂★)
・パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト(帰ってきたボッさん)

【8月】
・この胸のときめきを(子供がTrop Mignon)
・ブラック・ダリア(フィオナ・ショウさん、今年ロンドンで舞台に立ちますね!やた!観れるかも!? 観るぞ!)
・X-MEN ファイナル・ディシジョン(戦うおじいちゃんたち。スピン・オフに期待)
・ワールド・トレード・センター(身体が、耳が、痛かった映画)
ブラウン夫人のひめごと(ニコライがカッコいい。作品としても面白い)
マッチポイント(ウディ爺に度肝を抜かれる)
・マイアミ・バイス(テレビシリーズを見よという反省点)
・スーパーマン・リターンズ(ハゲと口に出してしまう子供に罪なし)
・ありふれた愛のお話(フランスらしい映画)
・サッド・ムービー(お涙頂戴、お金も頂戴?)

【9月】
・ナチョ・リブレ(ジャック・ブラックはもっとはっちゃけても良い!)

【10月】
・カーズ(アニメは特に好んで見ないけど、意外に面白かった)
嫌われ松子の一生 (最高!サントラ早く借りてこなきゃ!…ここらへんからFC2の障害で記事落ち発生。こちらももうありませんでした凹)
・The Break-Up(原題)(DVDスルーするっぽい…)
・もしも昨日が選べたら(正統派アメリカンコメディ)
・Just My Luck(原題)(正統派アメリカンラブコメディ)
パフューム(アランの娘にしてください)
プラダを着た悪魔(女性の仕事とプライベートの両立について考える。これも記事落ちでリンク出来ず…)
Snow Cake(原題)(必見!アランファンひっけん!DVDマスト買い!)
・不都合な真実(ゴアおじさんの教育テレビ)

【11月】
DEATH NOTE デスノート the Last name(藤原くん1人シェイクスピアの巻)
・シャーロットのおくりもの(ミニぶたブームは私の周囲のすごい狭い範囲に到来しました)

【12月】
約束の旅路(ある意味で超大作)
・ドリーム・ガールズ(ジェニファー・ハドソンGG賞受賞!)
輝く夜明けに向かって(良心の詰まった映画)


<2006年見逃して痛い作品>
『007/カジノロワイヤル(2006)』『敬愛なるベートーヴェン』ですね…。この2つはDVDじゃなくて、劇場で観たい!
まだ間に合うかしら。

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2007/01/03 (Wed) 【Snow Cake】(原題)

出演:アラン・リックマン、シガーニー・ウィーヴァー、キャリー=アン・モス、エミリー・ハンプシャイア
監督:マーク・エヴァンス
製作年:2006
製作国:イギリス、カナダ
SCPosterdeutsch.jpg

ドイツのポスターが一番好きなのでドイツ版を。
やっと書き終わった本作の感想(?)、長いです。筆力無いから。
あと、ネタバレ回避のため本文を読まない方も、一番最後のオマケだけは読んでくだせぇ!(笑)


海外でも小規模公開でしたが、日本はDVDスルーでしょうか?
日本版DVDの製作すらスルーされそうで怖ひ…。
まぁ今の時代、どうにかすれば観られない映像作品なんてないので、アランファンは是非観てください!(笑)

出演者がかなりプロモーションを頑張っていて、それでも各国の公開は危うかったと言うべきか、その頑張りがあったからこそベルリン映画祭のオープニングを飾れたというべきか…。
とにかくちょっと苦戦した感が、イギリス公式サイトの手作り感あふれる様子からも窺えます…。

そんな本作は、ひいき目が入ってることは否めませんが、でも悪くないですよ。

…ちなみに贔屓目を全開にしますと、この映画、最高っすよ!!!!(笑)
リックマニア的に見どころがありすぎて、もう何から語ればよいか分からないほど。
世間的には「シガーニー・ウィーヴァーの映画」という位置づけっぽいですが、アランが狂言回しなので、登場比率としてはダントツ。
トレイラーやスチールでもかなり出てますが、色んな表情や仕草のアランが楽しめるうえ、あんなことこんなことをしちゃうアランが堪能できる、かなりオイシイ作品となっております。
最初のショットがアランの寝顔@飛行機ですから…。そんでもって締めも朝日を受けるアラン
アランで始まりアランで終わる映画。誰の差し金でしょう♪

アランアランうるさいんだよ!って怒鳴られても、まだ語るよ(笑)

あと彼の萌えポイントとして「うんざり」っていうのがありますが、この作品では何度もうんざりしちゃうアランさん。
わが道を行くヒッチハイク娘に舌戦でしてやられたのもそうですが、本当のうんざりはそこから。
交通事故でヒッチハイク娘の命を奪ってしまい(そのシーンは結構ビクッと来る)、その母親(シガーニー)を訪ねていったところ彼女は自閉症で、自分の思うとおりに事が運ばないと癇癪を起こす。

キッチンには立ち入り禁止区域あり、ワードゲームのルールは彼女自身、マットは常にまっすぐ、同室のベッドで寝るのは禁止(手を出したら銃で撃つという条件付きで後に許可)などなど…。
ラジオいんたぶアランさんが演技の化学反応について語った時、例に挙げていた「道を渡る」シーンでは、笑えるくらいピシャリと叩かれていたし(笑)

でも、どことなく影を背負うアレックス(アラン)が、マイペースなリンダ(シガーニー)の奔放な行動に癒されているのも事実で、邪気の無いピュアな笑顔と涙アランから引き出してくれています。

「オーガズムって知ってる?」「あぁ……、まぁ……覚えがないことはないけど……」と、無邪気なシガーニーの過激な言動にタジタジの英国紳士なアランという構図に、劇場ではたくさん笑いが起きていました。

映画全体として、小作品ならではの味わいが良いことは良いんですが、ちょっと惜しいなと思う点も。

先述の通り、アランとシガーニーのやり取りはなかなか笑えて面白いのですが、キャリー=アン・モスの存在にイマイチ説得力がないような。
アランと彼女の役どころが、かなり唐突に接近しすぎるんですよね。
シガーニーアランの関係の純度を保つため、またアランが心情を吐露する相手として絶対必要な役どころではあるのですが、もう少し自然な成り行きがあっても良かったんじゃないかなと

「あなたは美しい」とか初ディナーで言ってる側から、もうすぐにベッドインしちゃう。
何でそこまで行動が早かったかというと、彼が彼女に対してある勘違いをしてたから。
イギリスで実息子を亡くしトラウマを抱えてた様子とかから、SEXはご無沙汰してて、見知らぬ土地で解放されて、勘違いから「彼女が相手なら」と思ってしてしまって、それをきっかけに仲良くなったんだろうけど…。

いいんだけどさ、なーんか無理やりな気がするんだよね。
英国紳士なキャラ設定が違和感を持たせるのか?
で、その後セフレ以上恋人未満な関係を続けて、何度も逢瀬を重ねる様子も…アラン好きとしてはオイシイですが、本当に必要なシーンなのか? 微妙なところではある。
そういう関係を持たなくても成立しそうだし、むしろシガーニーが相手でも別にいいじゃんって思うのね。(それはダメ?)

で、キャリー=アン・モスという美しくて若めのお姉さんがキャスティングされてることも考えると、そしてアレックスという役が、アランに当て書きされたことを考えると…

「狙ったんじゃないかな」

って思えてきちゃうわけです。ここを「狙う」気持ちは、ファンとしてすごく良く分かるだけに(笑)
普通の観客はそんなこと思わないだろうし、別にファンとしては狙って書かれても楽しいわけですが、作品としては勿体無いと思ったの。
物語自体は後味も良いし、張り詰めた雪国の空気も肌で感じられるし、好きなタイプのものだけに。

ふぅ。
アランの出演作品、特に主演作品って感想が書きにくい(笑)。
アランがどうだったかに偏りすぎて、焦点が絞りきれない。
ハリポタくらいの露出度だったら、まだ書きやすいのに。

最後に書き忘れたこと思い出した。
もう今は無くなってしまったBBSでも書いたことありますが、何作かを除いて、もはや出演映画を見ても、なかなか役としてアランを見ることができないんですね。本人には申し訳ないなぁと思いつつ、アランはアランと認識してしまう。(でも年を重ねるにつれ、演技の癖が色濃くなった印象も拭えない…)

でもこの作品に関しては、本人のイメージに近いキャラクターであったり、あるいはカナダの小さな町でノビノビ(たらふく?)リラックスした撮影だったせいか、劇中の役とアラン自身のクロスが良い方向へと導かれ、相乗効果を生み出していたと思う。

ちょっとクサいシーンもないことはないし、もう少し自然な展開の描き方も出来たかもしれないけど、but the film itself was so "dazzlious" and Alan was more than "dazzliest"!?


<オマケ>
意外なところで日本との繋がりが…。
いきなり日本語が流れてきたのも驚きですが、映画の雰囲気とのギャップにもびっくりだった、それは…

物語のキーアイテムとなり、劇中幾度も流れる「のってる音頭」
海外ファンの間でも話題になっていた「Notteru Ondo」

私自身は知らなかったのでネットで調べてみたら、やはりというか、ドリフターズ(笑)
これ↓だよね、きっと!?

ttp://www010.upp.so-net.ne.jp/igex/drif1.htm(個人ページぽいので頭にhで)

しかも「ミヨちゃん」のB面って……、B面かよ!(笑)

監督もしくは音楽担当班は一体どういう変遷を辿って、“シガーニー・ウィーヴァーがのってる音頭にノッてる”(&それを見つめるアラン)という、何かすんげーシュールな映像を撮るに至ったんでしょうか?

そこらへんの事情をつかんだ方は、是非ご一報を!

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2007/01/02 (Tue) 【Va, Vis et Deviens】(約束の旅路)

出演:ヤエル・アベカシス、ロシュディ・ゼム、シラク・M・サバハ
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
製作年:2005
製作国:フランス
vavisdeviens.jpg

3月10日より公開。

原題は英語に直訳すると『Go, Live and Become』になるフランス語。
このタイトルがまさに映画の内容になぞらえて付けられていることが、実際見てみるとよく分かる。
1人の少年の半生を、「Go」パート、「Live」パート、「Become」パートの3部から構成したような作品。

丹精こめて、丁寧に作られた映画。「秀作」と呼ばれるにふさわしい作品だと思う。
140分と最近の映画にしては長尺だけど、1人の人間を通して見た時代や社会情勢というものは、やはり中身が濃くて見応えがある。

日本のポスターフランスのポスターはかなりコンセプトが違っているのだけど、どっちも本作の一面として正しいものを表現しているんだよね。(ちなみに日本のビジュアル・コンセプトはこんな感じ
フランスは主人公とその周りの人々の関係(どことなく日常の可笑しさ、コメディ要素も感じられる)に重点を置いているし、日本は社会状況とその中で生き抜くための「愛」に重きを置いている感じ。

この作品、私はラストに向けてボロボロ泣いてしまったのだけど、途中には声を出して笑えるシーンも散りばめられているし、とはいえラストの衝撃的なシーンはエンドロールが終わってからすら余韻が抜けきらない。
とにかく相当多くの要素が一つの映画に詰込まれていて、それでも破綻していない巧緻を極めた作品。

こういう映画で日本に入ってきていないものって、きっと沢山あるんだと思う。アメリカでも難しいかも。
映画産業って、俳優&監督のギャラや製作スタジオに関しては華々しいけれど、配給に関しては逆で、どこもいつ潰れてもオカシくない状況が普通だから(製作も兼ねている所は別)、なかなか全ての作品を日本に持ってくるのは難しいけれど、こういう作品が日の目を見るようなシステムを国単位で作って欲しいなぁ。
アメリカは映画大国だから色々整ってはいる一方で、あまりに産業化し過ぎている。フランスくらいのシステムが丁度良いと思うんだよね、良質の作品が観客の目にたくさん触れると言う意味では。

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2007/01/01 (Mon) 【DREAMGIRLS】(ドリームガールズ)

出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、ダニー・グローヴァー、アニカ・ノニ・ローズ、ジェニファー・ハドソン、エディー・マーフィー、ジョン・リスゴー
監督:ビル・コンドン
製作年:2006
製作国:アメリカ
dreamgirls.jpg

2月17日公開。

「コーラスライン」マイケル・ベネット演出・振付で1981年にブロードウェイ開幕トニー賞13部門ノミネート、6部門受賞を果たしたミュージカルの映画化。

ビヨンセが10kg減量して役に臨んだとか、エディー・マーフィーが先頃亡くなったジェームス・ブラウンをモデルにした役を演じたとか、アカデミー賞候補の呼び声高いとか、ゴールデン・グローブ賞ノミネートとかで話題になってますが、一番スゴイのはエフィーを演じたジェニファー・ハドソンです。

「アメリカン・アイドル」出身のその歌声は、誰よりもパワフル。誰よりも伸びやか。誰よりも表情豊か。Scene Stealer=場面泥棒とはこのこと。
ビヨンセ自身も「もしかして私ったら、ジェニファーのせいで霞んじゃったかしら?」って心配してたそうですが、まぁどこの批評見ても、特に日本のものは、ジェニファーべた褒め(苦笑)

ビヨンセも悪くはなかったのだよ。やっぱりお人形さんみたいに美しかったし、最後のジェイミー・フォックスに向かってぶつけた「あんた何にも分かってないのよ!」って歌はド迫力だったし。

でもジェニファーは新人だから驚きを持って迎えられたせいもあるかな。あと芸能界ドロ沼の中で、一番目立つ役どころでもあったしね。
歌唱力は本当に申し分なくて、スクリーンがビンビン震えるほど、感情が客席になだれ込んでくるほど威勢&パンチのある歌声でした。

久々エディー・マーフィーもやけにノリノリだったし、ジェイミー・フォックスも控えめに歌っちゃったりして。
パフォーマンス的には、かなりレベルが高いのでは?
個人的には3人で「We are Dreamgirls♪」と明るく歌うシーンなどが好き。サントラが欲しい1品です。
ジャクソン5みたいなのとか、何かどっかで見たことあるような人々のパロディがいっぱい出てくるの。

あと意外なことに、本格的ミュージカル映画でした。つまり、ほぼ全編、歌
ストーリーはありがちですが、セリフ部分から歌への導入は違和感なく上手い演出だったと思います。
そんな本作の監督は『シカゴ』(レニー&キャサリン)の脚本家、ビル・コンドンっつーことで、違和感抹殺の上手さはなるほど納得。

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nana

  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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