2007/02/28 (Wed) 【7月24日通りのクリスマス】

出演:大沢たかお、中谷美紀、佐藤隆太、上野樹里、阿部力、劇団ひとり、沢村一樹、川原亜矢子、YOU、小日向文世、平岡祐太
監督:村上正典
製作国:日本
製作年:2006
724christmas.jpg

何ともメルヘンチックな乙女物語
中谷美紀主演のファンタジーが流行っているのかしらん。
嫌われ松子-どぎつさ+パステルカラー=7月24日通り。

少女マンガ風味の演出と主人公。
恋を捨て、女を捨てた女子というのが、美貌の中谷美紀にイマイチしっくりこないけれども、嫌われ松子で体得したっぽいコミカルで夢見がちな演技は可愛い。
逆に言えば、何でこんなにかぶるテイスト(ストーリーは全く違うけど、表現が重なる)の映画に立て続けに出ているのか少し疑問。

とはいえ、何にもすることが無い時にグダーと自分を甘やかしながら観るには最適の映画です。
甘~くて、ユル~いラブ・コメディ
途中でイマイチ方向性がつかめなくなる、あやふや感もご愛嬌。
リスボンの街も可愛いしね(本当は長崎だけど)
出てるキャストも何だか癒し系多し。

大沢たかおも年取ったなぁ。
↑結構タイプなクセに、「星の金貨」くらいしか比べられる作品を観てない人。
そりゃ年取ったように見えるはずだわ。

@plane

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2007/02/27 (Tue) 【The Guardian】(守護神)

出演:ケヴィン・コスナー、アシュトン・カッチャー、ニール・マクドノー
監督:アンドリュー・デイヴィス
製作国:アメリカ
製作年:2006
guardian.jpg

ヒューマンドラマ&エンタテイメントとして良く出来た作品でした。
他にも似たような作品はあるので、この作品だけ特別心に残るということは無くても、鑑賞中~鑑賞後の余韻には満足できるような。

久々ケヴィンさん、あまり年をとらない顔ですね。
ロビン・フッドとそう大して変わってないです。シワの1本や2本は増えただろうけど。
今回の役はなかなか良くて、『アルマゲドン』でいうブルース・ウィリスのようなポジションです。
年を取っていることを逆手にとった、渋みと影が魅力の役柄。
ハリソン・フォードもこういう方向に行けば良いのに…と密かに思いました。

アシュトンはグラビアなどの静止画で見るより、やはり映画の中の方がカッコイイ!かも。
少し生意気な、でも悲しい過去を背負った訓練生役にぴったりハマっていました。
これって個人的には新鮮だったの。
偶然にも(ホントか?)先ほどブルース・ウィリスの名前が出ましたが、アシュトンのプライベートを見る限り、年齢以上にずっと懐が深そうなんだもの。
出演作品の選び方も上手いなぁと思うし。

士官性としての厳しい訓練(とバラエティの豊かさ)にも目を見張るものがあったし、それぞれの葛藤もそれなりに描いていて、激しい荒波と格闘するシーンはさすがに迫力もあり、飽きさせない2時間半でした。

@plane

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2007/02/26 (Mon) The Phantom of the Opera 141006 【5】

あっあとファントムだよね。忘れてないよ(笑)
とりあえずEarlさんという人は進化を止めないですねぇ…(ため息)
前回観たときから1年と2ヶ月も経っているので、もちろん演技はかなり変わっていた。
いつの時点で変えたのか定かではないので、2006年前期にも違う演技が存在したのかも。
出来ることならその変化も見逃したくないから、彼のファントムは「飽きない」、これに尽きるね。

そして重要なのは、変わって“良くなっていた”ってこと。
ラストの演技、動きとしては小さくなっていて、芝居がかった印象が薄くなっていた。
2005年に連続して見ていた時は、最後まで地面で丸まってうずくまっていた、かなり弱っちいファントムだった。
「舞台に介抱しに走りたくなる」「これでもう全て終わり」とあの頃自分が書いていた印象は、当時の演技に対しては正しいけど、今は当てはまらない気がする。

まず動きの点での違いを書くと、うずくまることはなくなり、膝をついたままオルゴールからクリスへと移動することも無くなった。
基本的には立ちっぱなしの演技で、クリスが行ってしまった後だけ脱力したように膝を付く。
でもふと決心したように、椅子の元へ。この切り替わりが早い。足取りも以前よりしっかりしている。

以前の大仰な演技を見たとき、映画から入った自分は、実は違和感を覚えた後に、それがクセになっていった。でも今回は、もっと自然に見えたかな。
「古典劇から現代劇への移行」とも言えるような変化。
ファントムという“生き物”から、ファントムという“男性”へ、そんな感じがした。
狂気の要素が薄くなり、愛に固執し歪んだ男性がふと我に返ったような、人間らしいファントムに。

ただこの公演では、レイチェルに気を使ってか全体的にあっさりした演技に感じられました。(もちろん演技自体をあっさりしたものに変えてはいるんだけど)


改めて舞台全体を総括すると、1年前に比べまとまりが感じられなかった気がした。
メインキャスト中、半分がキャスト・チェンジしているせいかな?
(前のキャストへの)慣れもあるのかもしれない。もちろん役者たちのコンディションも。
もしくは、やはりどこかで“今日(2006年10月14日)の公演は特別なもの”という意識があって、それが物語自体への集中を妨げていたのかもしれない。

もっとオーラのある舞台のはずだったけど、レイチェルの歌唱以外からはあまり強いオーラが感じられなくて、みんなベクトルがバラバラに向いてたような印象。もっと熱くテンポが良くてもいいかなと思いました。

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2007/02/25 (Sun) The Phantom of the Opera 141006 【4】

当然のことながら、この日のレイチェル気合十分
元々どこまでも伸びるミルキー・ボイスをお持ちですが、この日は特にThink of Me、Wishing You Were~などクリスティーヌの見せ場となるシーンでは、当社比1,000%のメーター振りきりっぷり。
持ち声自体も迫力あるだけに、劇場が揺れました。
もちろん観客もブラボブラボの大嵐。クリスのコンサート状態に(笑)
素敵に神がかってましたねぇー。

出待ちをしていたら、レイチェルのお母さんがその場にいたファン10人くらいに↓こちらのカードを配っていて、たまたま最後の1枚をもらえたので、レイチェルにサイン頂きました。
「レイチェルの最終公演を観たよ!」記念カード(笑)
PICT0663.jpg

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2007/02/24 (Sat) The Phantom of the Opera 141006 【3】

フィルマンJamesさんも私にとっては新顔。
前任のリチャードさんがかなり恵まれた声を持ってる人だったので、声の迫力からいうと物足りなかったけれども、見た目はとてもFirminのイメージに合っていて、演技も少し細かくなっていたようだったし、何よりアンドレSamさんと息がぴったり合っているのが良い!
可愛いおじさんコンビという感じで、バックステージでも仲良さげな姿にキュンとしました(笑)

そのSamさんですが、なんとファントムのUnderになったのね!(驚)
Mainファントムになることはないと思いますが(何となく)、でも声量が確かに増えてた。
まだ細かく声に表情をつけるところまでは行ってなくて、自分が出しやすいところだけ急激に大きくなったりするけど(笑)、でもこの人、初めて観た時こんなに声の出る人じゃなかったもんだから驚いた。
フィルマンRichardさんだったこともあり、いつもみんなの影に声が隠れてしまっていた印象だもの。
この変化に驚くとともに、あからさまな成長が何だか嬉しかった。って、かなり年上相手に偉そうですが(汗)

でも人ってスゴイね。こういう進化を見せられると素直にそう思う。
今回なぜか知らないけど、バックステージで一、二を争うくらい絡んだ俳優さんです。
メインファントム狙ってファンを獲得しようとしてるからかな?なんてねー(笑)

マダム・ジリーとメグはそんなに変わってる印象なかったかな?
マダムは役者さん変わってましたが、すいません、あまり印象に残ってませんです。

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2007/02/22 (Thu) The Phantom of The Opera 141006 【2】

まずラウルDavidは、歌も普通に上手いし、外見も整ってるけど、キャラがラウルじゃない感じ。
前任のオリバー君、そして後任のマイケル君って、とんでもない王子オーラを発散しているので、その存在だけで舞台がかなり輝く。
まさにラウルにぴったりな少女漫画風味を持ち合わせているのです。
アールさんのファントムは立ち居振る舞いが力強く動的で、若々しいイメージのファントム。
なのでそれに比べて落ち着きすぎているラウルだと、ちょっとバランスが変なことに…。
というか、この人も同じ日に卒業のはずなのに、主役はめっきりレイチェルさんでした…会場の雰囲気的に。


そして前回見たときはUnderだったWendyさんのカルロッタ
ちょうどこの時期風邪をひいていたのかなぁ? 声が潰れ気味でした。
Underの頃は、Mainよりも声量があったり、芝居の細かさと激しさで共演者をも笑わせるくらい気合が入ってたので、ちょっと拍子抜け。
クリスカーラの声量が逆転しちゃって、ストーリーの整合性が…(苦笑)


あとびっくりしたのが、Rohanさん。
自身にとって出しやすい発声法なのか、少し癖のある歌い方になっていて、声量も落ちてた…。
しかもファントムのUnderから外されてたのに驚き!
相変わらず象乗りとか細かいところで笑いは取ってたけど、ちょっとマンネリぎみなのかな?
前見たときと芝居が変わっている点などは特に無かったです。
(と、これは2006年当時の感想。今回見たらまたお芝居が変わってました)

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2007/02/21 (Wed) The Phantom of the Opera 141006 【1】

London Production
Her Majesty’s Theatre


【CAST】(14.Oct.2006)
The Phantom…Earl Carpenter
Christine Daaé…Rachel Barrell
Raoul…David Shannon

Carlotta Giudicelli…Wendy Ferguson
Ubaldo Piangi…Rohan Tickell

Firmin…James Barron
André…Sam Hiller

Madame Giry…Annette Yeo
Meg Giry…Heidi Ann O’Brien

*********************************************

Rachel Barrellクリスティーヌ卒業公演。
バルコニー席にはレイチェルのご両親も観に来ており、片手にバラ、片手にシャンペン・グラス?で、祝賀ムードたっぷりの土曜日ソワレ。
休憩中に客席にアピールしまくるお父さんの姿が、何だか微笑ましかったです。
そりゃあんな娘がいたら誇らしいよね~。うんうん。

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2007/02/20 (Tue) 【The Holiday】(ホリデイ)

出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォラック、エドワード・バーンズ、ルーファス・シーウェル
監督:ナンシー・マイヤーズ
製作年:2006
製作国:アメリカ
holiday.jpg

3月24日公開。

『恋愛適齢期』ナンシー・マイヤーズ監督が贈る、ちょっと大人のラブ・コメディ

日本では珍しい“ホーム・エクスチェンジ”=バカンスの間だけ家を交換するシステムのお話です。
旅行ではなく「家を交換する」ため、自ずと相手の人間関係に入り込んでしまうのが、このお話の面白いところ。
エクスチェンジするのはロンドン郊外に住む女性記者のアイリス(ケイト)と、ハリウッドの映画予告編制作会社の女社長・アマンダ(キャメロン)。

これがねー…ケイトがちょっとかわいそうで…。
個人的に彼女は嫌いじゃないですが、やはりラブコメで輝くのは女王・キャメロンですわ。
アメリカの強気なブロンド女性で、ひとつひとつのセリフ回し動作が可愛くて…。
「ラブコメ用の演技」ってやっぱりあるんだと思う。女性がキュートに見えるように出来てるんだね。
部屋着からお出かけ着から、ファッションも可愛い♪

一方のケイト
『タイタニック』の時からそうですが、落ち着きがありすぎるし、まさにイギリス女性らしい女優さんだし…。
ってわけで、エクスチェンジ先のハリウッドの豪邸(アマンダの家)を前に狂喜乱舞してハシャぐ姿が、演技っぽいというか、何か浮いてるんだよね……全体的に硬いの(苦笑)
こういうタイプのコメディは向かないのかも。コメディなら、もっとシュールなのが似合う気が。

豪華キャストの男性陣は、ジュード・ロウジャック・ブラック。ついでにルーファス・シーウェルもいますよ。

プライベートのゴタゴタですっかり株が下がっている(私の中で)ジュードですが、この作品の彼はイイ!
彼はある秘密を抱えているのですが、それがジュードのプライベートの良い側面と重なって、何だかホノボノと平和な気持ちにさせられました。
さすがに扱いを心得ているし、“ペーパー・ナプキン・マン”も様になっていましたよ。ふふふ♪
ジュードをカッコよく撮るのが要だと、きっと監督も心得ていたに違いない。

さらにケイトが地元・ロンドンで恋に破れた相手役がルーファス・シーウェル
うぇーん、ショック!
『ロック・ユー!』の時のカッコよさはどこへ?
何だかヒョロっとしすぎてて、あんまりカッコ良くない……年取っただけかなぁ(;;)
役どころもホンノリ嫌なやつですが、でも彼のおかげでラブ・ストーリー部分が二転三転して、先の読みにくい展開になっています。

そんでもって大変!ジャック・ブラックが、コメディじゃなくて“ラブ”コメディに出てるよ!(笑)
予告編でも使われている(和食料理店でケイトに向かって)「あっごめん。オッパイ触っちゃった。わざとじゃないよ、事故だよ」って何回も言っているところ、絶対本当のNGだと思う(笑)
予告編の中で観ると脚本通りっぽいけど、本編の流れの中で観ると、何か実際のNGっぽい雰囲気を感じるんだよね~。ケイトが噴出しちゃってるのも、ホントに笑わされたからじゃないかな。

ジャック・ブラックが演じているのは映画音楽作曲家で、もちろん場所はハリウッド。
というわけで本作には、映画好きには嬉しい小ネタが沢山出てくるんです♪
オスカーにもある「名誉賞」というものの存在。
その授賞式にずっと出たがらない頑固なお爺さんを、何とか授賞式に連れ出そうとするケイト
捻くれないで素直に受け取ってみなさいよ。別にみんな憐れんでこの賞を贈るわけではないのだから、と(笑)
ちょっと映画好きなら、「名誉賞」の意味するところにピンと来ますよね。
このエピソードは清々しくて、そして少し泣けました。

またジャック・ブラックが(いつものように)調子に乗って、数々の有名な映画音楽を口ずさむのですが、レンタル屋で或る映画のDVDを手に取りながらオドけていると、なんとその映画の出演者がその場にいらっしゃった!(笑)
というわけで、ある俳優さんが本人役でカメオ出演しています。
その作品はかなり昔のもの、俳優さんも大物。
あっ最近アランと一緒に居るところみたなぁ…v

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2007/02/19 (Mon) 【さくらん】

出演:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、美波、山本浩司、小池彩夢、石橋蓮司、夏木マリ、市川左團次、安藤政信、小泉今日子
監督:蜷川実花
製作年:2007
製作国:日本
sakuran.jpg

本日2月24日公開。

蜷川実花(監督)、土屋アンナ(主演)、安野モヨコ(原作)、椎名林檎(音楽)ら尖ってる女性アーティストの絢爛共演ということで話題の本作。

『さくらん』のイメージに沿う人物をよくここまで集めたなぁと思いますが、ベルリン映画祭での評価は芳しくなかった?
確かにちょっとイメージ先行型映画という感じで、この中身でよく111分まで伸ばしたなという感じ。

というのも、この原作って漫画1巻分しかないのよね?
セリフも少なく、盛り上がりも少なく、淡々とした映像(映像自体は美しいけど)が続きます。
勝手に『マリー・アントワネット』と同類のイメージを持ち、もっと現代×時代劇のミスマッチ感あふれるハジけたものだと思っていたので、意外と素直な、静かな邦画でびっくりしました。
土屋アンナが切れるシーンとかはあるけど、音楽とともに派手にっていうのは1回くらいじゃないかなぁ?

出演者全体的にセリフが少なめの印象なのですが、口数少ないながらもずっときよ葉(土屋アンナ)を見守り続ける安藤政信の役どころは良かった。切ないですね。そして美しいですね、この人は。
子役のセリフによる間接的なラストの描き方と、金魚と花魁を重ねたのも上手かったね。
見た目の華やかさに、鉢の中でしか生きられない姿も同じ。

でも全体的には、キャストや製作の面々から(勝手に)想像してしまう“面白み”には欠けていたかな。
綺麗にまとめられ過ぎていて。
「写真家の映画」という感は否めなくて、でも写真と映画は違う効果をもたらすものだから、この映画を切り取ったスチール写真なんかの方が、美しさや世界観は勝っている気がする。

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2007/02/18 (Sun) 【Marie-Antoinette】(マリー・アントワネット)

出演:キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、リップ・トーン、ジュディ・デイヴィス、アーシア・アルジェント、マリアンヌ・フェイスフル、シャーリー・ヘンダーソン、ダニー・ヒューストン、スティーヴ・クーガン
監督:ソフィア・コッポラ
製作年:2006
製作国:アメリカ
marieantoinette.jpg

「大ブーイングbyフランス人」な映画と聞いたら、観ないわけには行きませんて(笑)

イギリス系の俳優さんが多く出ているのも魅力。
(皆さん英語で、子供だけフランス語なのはこの際置いといて)

「プロモーション・ビデオみたい」「中身が無い」「ヴィジュアルを楽しむ映画」中身に対する期待は削がれっぱなしだったので、意外と話も進行している印象を受けました。

そしてマリーに深く共感……。
あの状況は、現代にも十分通じる。

子供を生まないと健全じゃないといわれ、あまつさえ本人に生みたい気持ちがあっても、環境はそれに逆行することばかり。
あんな夫窮屈な暮らしも、気がおかしくなりそう~。
よく我慢したよ、偉いよ!

というわけで、お金を使う気晴らしをしてやりたくなったのでしょう。
きっとお金を使わなきゃ意味が無かったんだと思う。

「生まれる場所か時代を間違ってしまった女の子」…終始そんな視点でマリーを眺めることになり、1人の女の子として描いたソフィア・コッポラの思惑にまんまとはまりました。

音楽はもちろん、“セレブといえば小型犬”というような現代的要素を盛り込むことによって、マリーを通して実は現代のことを書きたかったんだろうなぁと。

素直に「ウマイ!」と思わせる見せ方もチラホラ。
子供が生まれて絵を飾ったけれど、すぐ外されて、次に持ってきた絵には子供の姿が無い……っていうくだりとか。
ラストに処刑を持ってくるとしたら、これまでの煌びやかな雰囲気とどう対比させるのか――ドキドキしていたけど、あえてああいう終わり方をしたり。


スティーヴ・クーガンが珍しく懐の深い役を演じ、ラ・デュレは相変わらず着色料たっぷりのお菓子たちを提供していました。(でも食べたい)

ヴィジュアルから入っても、マリー・アントワネットという人物(女の子のファン多いもんね)から入っても、女子的にはツボるし、ストーリーも意外と楽しめちゃう映画でした。

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2007/02/17 (Sat) 【Alice’s Adventures in Wonderland】(アリス 不思議の国の大冒険)

出演:ピーター・セラーズ、フィオナ・フラートン、ハイウェル・ベネット、マイケル・クロフォード、ロバート・ヘルプマン、マイケル・ホーダーン、フローラ・ロブソン
監督:ウィリアム・スターリング
製作年:1973
製作国:イギリス
alicewonder.jpg

わたしにとっての「アリス」は、やっぱりディズニーだろうなぁ。
小さい頃ビデオに撮ってもらって、何度も繰り返し観て、一時停止にしてはその場面を絵に描いてた。
バレエ発表会の題目になったこともあるし、あの世界観やキャラクターたちが大好きだった。

そんなアリスが、2Dから3Dの世界へ。アニメから実写へ。
まぁ、つまりはバレエの発表会で見た景色に近いわけだけど(笑)
メイクは、そりゃ映画の方が凝ってるけどね。とはいえ衣装は、発表会のもかなりイケてた。

映画の白兎マイケル・クロフォード特殊メイクで顔がさっぱり分かりません(笑)
でも声は、まさにあの声です。やわらかく説き伏せるような声は、意外と白ウサギに合っているかも。
ピョコピョコ1人コントみたいなのもしてて、落ち着き払ったイメージ(何となく)を払拭してみたり。

三月ウサギピーター・セラーズ。って、こっちも特殊メイクで原型なし。
まぁセラーズさん、特徴的な顔なのでうっすらとは分かりますが。
お茶会シーンなので、歌って踊って自己完結して笑ってるところが、普段から演じていたキャラクターそのものなのでは。

それにしても、つくづくCGの無かった時代のアナログ感って素敵。
色味もオズ同様の可愛らしさで、常識を排除した創造性があふれている。
全部絵の具で出る色だろうに、今よりずっと鮮やかに見えるんだよね。
とはいえチェシャ猫は、やっぱり紫ピンクの虎斑が良いなぁとは思ったけど。

あとアリスサイズが変化するシーン。最もシンプルな映像トリックなのは間違いないでしょうが、全く違和感が無く繋ぎもキレイ。CGが無くたって、ここまで出来るんだ。

原作やその挿絵というより、ディズニーのアニメが上手く実写化されているなぁと思ったのは、やっぱりこれもディズニー・アリスを基にしたストーリーラインだから?(トウィードルダムとトウィードルディーも出てきたし)

久々にアニメの方、観たくなってきました。

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2007/02/11 (Sun) 【Damage】(ダメージ)

出演:ジェレミー・アイアンズ、ジュリエット・ビノシュ、ミランダ・リチャードソン、ルパート・グレイヴス、ピーター・ストーメア
監督:ルイ・マル
製作年:1992
製作国:イギリス、フランス
damage.jpg

てかジュリエット・ビノシュわけぇーー!!

最近『パリ、ジュテーム』という映画のビノシュを見て、「年取ったなぁ…」としみじみ感じていたので、本作での抜けるような透明感がまぶしいです。
こういう役、似合うね。小悪魔ちゃん。
どこか掴めないというか、ファンタジーな存在感、その気もないのに影背負っちゃう役どころが最適?

役者さん1人1人が本当に良かったなぁ。
話はね、好みによるかもしれないけど。自分は嫌いじゃない(笑)

まずジェレミーには、ベスト・オブ・スーツ着こなし賞をあげよう!←主催?
いやーぽってりお腹も嫌いじゃないけど、こうスマートにカッチリ着こなされちゃうと、たまらんね。
ブラック・コートも異常な似合い方。
そして実はパリが似合う雰囲気をまとっているんだなぁ。
コレ見てて思ったけど、ジェレミーって生で見たら、たまげるカッコよさなんじゃないだろか。
背高いし、顔ちっさいし、スマートだし、何でも似合うし。

そんなジェレミーカッチリ感ビノシュが絆していくわけですが、2人の不倫シーンはちょっと、いやかなり?笑える。
格闘技ですよね?何ラウンドまで続くのかと……アクロバティックSEXばんざい。

そしてミランダ・リチャードソン
この人はいくつになっても可愛らしさを持ち続ける人なんだろうなぁー。うらやましい。
原作ではすごく嫌なやつだったらしいですが、彼女が演じると幾分マイルドになって、感情移入もしやすい。
最後のキッチンでの悲痛な叫びは、夫より子供が!っていう母親の気持ちが伝わってきました。

『眺めの良い部屋』以来のルパート・グレイヴスは、裏表の無い真っ直ぐな役が似合う。
決して良い子ちゃんじゃないんだけど、みんなに愛される存在。
たまにジョニー・デップの若い頃とかぶります。

エロティック・ドラマに分類されるこの作品、なぜかラストがすごく好き。
あの大きく引き伸ばされた写真が良い味出してるし、美しいのもあるけど。
それに加え、「合わない器にはいつかヒビが入る」という哲学に、共感するものがあった。
たまに、「ここでこう言ったら(したら)どうなるんだろう?」っていう、軽い妄想とかしてみることがある。
理性と虚勢が、実際に行動に移すことを抑えるけれど。
欲望のままに行動することへの憧れって、やっぱりあるのかな。
自分で自分をコントロール出来るようになるっていう大人としてのゴールと、自分のやりたいことをやるっていう人間としてのゴールが、かみ合うには何年かかるんだろう。

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2007/02/10 (Sat) 【Oklahoma!】(オクラホマ!)

プロダクション:Royal National Theatre Production、1998年ロンドン・キャスト
出演:ヒュー・ジャックマン、ジョゼフィーナ・ガブリエル、シュラー・ヘンスリー、Peter Polycarpou、ジミー・ジョンストン、ヴィッキー・サイモン、モーリーン・リップマン
舞台演出:トレバー・ナン
振付:スーザン・ストローマン
音楽:リチャード・ロジャース
映画版監督:トレバー・ナン、クリス・ハント
製作年:1998
oklahoma.jpg

ミュージカル・スターヒューが舞台に立つ貴重な姿です。これを拝めることに感謝。
National Theatreの公演を収めたように見えて、実は舞台シーンは別撮り。
そりゃそうだ。あれじゃ客は何も見えん。

まず抑えておきたいのが、ローリー役のジョゼフィーナ・ガブリエル
WE版「CHICAGO」My Bestロキシーを演じてられたお方です。
CHICAGO
Sophisticatedな姿と打って変わって田舎娘丸出しですが、これはこれでハマッてる。
歌は安定してるし、何よりバレエとかやっぱりちゃんと踊れるんだねぇ……ってことに感心してしまいました。
ローリーの夢のシーンは、全体から見てもかなり異色の演出で、でもそこで結構しっかりバレエを踊ってくれるのが嬉しい。

そしてヒュー・ジャックマン
個人的に声がそこまで好きということはないのですが、こう色々とやってる上でここまで出来るのは、やはりスゴイというか貴重な存在ですよね。
カロリーメイトのCMが似合いそうなエネルギッシュなキャラは、カーリー役にぴったり。
さらに表情豊かなところに、演技の細かさを感じます。
ダンスは飛びぬけていなくても、やっぱりオーラが太陽的で、ステージに光を与えてる。
一度は生の舞台を見てみたい俳優さん。ストレートじゃなくてミュージカルで。

特筆したいのは、Peter Polycarpou(読み方不明)とモーリーン・リップマン
Peterさんは、ダンスがとにかく人間超えてる
縄芸も見事だったし、タップも見ていて楽しくなってくる。
いっぱい練習したんだろうなぁ…。(オイ!って、でも素直な感想)
こういう小道具を上手く使ったり、演者に求めるものが大きそうストローマンの振付は好き。

リップマンは、帯でもわざわざ彼女が出演していることで呼び込みするくらいだから実力派として名高いのでしょうが、やはり実際に見るとびっくりしますね。
だって結構お年に見えるのに、あんなにアクティブにダンスをこなされた日にゃ、ねぇ。
別撮りにせよ、あのステップの軽やかさは、実際に踊り慣れてないと出来ないでしょうっていう。

ストーリーそのものは「ナニィっ!?」突っ込みをキックで入れたくなるような物ですが(笑)、パフォーマンスの完成度は全てにおいて素晴らしかったです。

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2007/02/09 (Fri) 【Le Bossu】(愛と復讐の騎士)

出演:ダニエル・オートゥイユ、ヴァンサン・ペレーズ、ファブリス・ルキーニ、マリー・ジラン
監督:フィリップ・ド・ブロカ
製作年:1997
製作国:フランス
bossu.jpg

出ました、背ムシ男。フランスの史劇には欠かせない存在?

フランス人男性って、つくづく格好良さでは引けを取るなぁ…(笑)
人気の俳優はみんなキワモノぞろいだし。(ロマン・デュリスとかもね)
そんなワケでこの作品も、敵味方においてプリンス風味の出演者はいません。(役どころはそうであっても)
これがイギリスだったらね、絶対1人はいるんだけど(笑)
でもそれこそが、フランス風ロマン史劇なのでしょう。たぶん。いや絶対。

“愛と復讐の騎士”というタイトルに象徴される世界観に徹底的にこだわっているのがイイ!
ストーリーが途中から好みの方向へ転がり始め、ジャン・バルジャン&コゼットを思わせるような(血のつながらない)父娘関係に少なからず胸キュン。
娘、ひどく可愛いし。
そんなダニエル・オートゥイユがあんなことになって、こんなことになって、おいおいマジかよーと置いてきぼり感を喰らっている側から、あっさりちゃっかりそういう関係に落ち着くのね、そうなのね。へぇ。

というワケで、勧善懲悪&正統派活劇ですが、中途半端じゃないところが良いです。
3年1組オートゥイユ君といった風情(感覚で分かってください)の彼が、チャンばりまくるシーンは見ごたえ十分。
124分とそれなりの長さはあるものの、話に入り込んでからは長さを感じさせませんでした。

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2007/02/08 (Thu) 【フラガール】

出演:松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、寺島進、高橋克実、岸部一徳、富司純子
監督:李相日
製作年:2006
製作国:日本
hulagirl.jpg

き、期待しすぎました…。
みんな「いい!いい!」って言ってたからね~。

『父親たちの星条旗』と合わせ、キネ旬ベスト10で鑑賞しましたが(だからDVDも出てないこの中途半端な時期なんです)、授賞式で李監督自身が「最後のフラダンスの舞台の頑張りが無かったら、この映画はリアルに(投票の)20位台だったと思う」っておっしゃってまして、それは蒼井優ちゃんたちを持ち上げるための言葉だったにせよ、微妙に頷いてしまった。
とはいえ、邦画だけで言ったらかなり上位には入ると思うんですが、あとは好みの問題かなという。

って言うのも、たぶんこういう話を知ってたからだね(苦笑)
こればっかりはどうにもならない。こっちを先に観てたら評価は高くなってたかもしれないし。

細かいパーツを取ると、良い所がたくさんあるんだけど。
邦画を見てるとたまにある「現実に引き戻されるお粗末なお芝居」とかも無いし、皆さん上手いし。
個人的に蒼井優ちゃんがかなり好きなのですが、彼女の素朴さもすごく際立っていたし。(最後の泣き笑いの表情が光ってます!)
大穴で静ちゃんあなたスゴイ……マジで……と驚愕したし(笑)
まぁぶっちゃけ静ちゃん思いっきり泣かされたのですが(笑)
惜しいなと思ったのは、フラダンスのシーン、撮り方次第でもっともっとエキサイティングになったかも。

何ていうか、泣けるし笑えるし(ちょっと“笑い”はあざとい感じはしたけど)観たいものを提供してはくれるんだけど、もっとハートにグワシ!って来る作品は、世の中に結構あるかなぁ…と。
実話を基にしているものの、全体的にフィクションに偏ってはいたと思うので、そこをさらに真に迫らせていたら、もっと訴える力は強かったかも。
色んな意味で、“ちょーど真ん中”という印象でした。

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2007/02/07 (Wed) 【Flags of Our Fathers】(父親たちの星条旗)

出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ、ジェイミー・ベル、バリー・ペッパー、ポール・ウォーカー、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、ジョン・スラッテリー
監督:クリント・イーストウッド
製作年:2006
製作国:アメリカ
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一枚岩な登場人物の描き方に、「あっこの人とは合わないわ」と思った『ミリオンダラー・ベイビー』
今回は視点の豊かさがテーマなんでしょうか。2部構成だし。
イーストウッドさんと少し歩み寄れた気がしました。

(写真も含め)映像というものが及ぼす「共感を呼ぶ力」をテーマにしている点は、自分が今興味を持っていることと重なって、個人的にタイムリーだった。
この力は本当にスゴイ。「9.11の映像を思い浮かべてください」と言った時、本来多義的な現実は、一気に一義的になる。よっぽど印象的な視覚的記憶が他に無い限り。

また「英雄とは必要が作り出すものだ」というメッセージも、ほとんど語りで伝えてしまっているものの、言葉そのものには共感できる。というか、このワンフレーズだけで2時間強が語れちゃってたり。

悪しきは“戦争”そのものではない、ということ。
それより“悪しき”って?
そこを理解し納得しない限り、ヒトは永久に、まるで個体数を一定させる習性のように、戦争を繰り返すのだろう。

ところで、『硫黄島からの手紙』を鑑賞したシラク大統領が大絶賛、イーストウッド監督をエリゼ宮に招き、レジオン・ドヌール勲章を授けたとか。一方を観たら、もう一方も観たいなぁ。

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2007/02/06 (Tue) 【Hiroshima, mon amour】(二十四時間の情事)

出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次、ベルナール・フレッソン、アナトール・ドーマン
監督:アラン・レネ
製作年:1959
製作国:フランス、日本
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人間が時代で共有する記憶というものについて、常に深く切り込んで行くアラン・レネ監督
今回のテーマは「ヒロシマ」。「ピカドン」という意味での、広島。
日本人でも(だからこそ?)難しいだろうテーマを、50年代に取り上げた。

「私はヒロシマを知っている」
「いや、君は何も知らない」


独軍占領下のフランスの田舎で敵兵と密通し、断罪された過去を持つ女優が、ロケのために広島を訪れ日本人の建築家と一日限りの情事に耽ける。繰り返される会話はループする。

ここで意味するヒロシマとは?

目を背けたくなる(でも本当は背けちゃいけないんだろう)原爆投下直後の写真群と、男と女が通じるロマンティックな描写が交互に映し出される。

フランス人には、原爆というものに対して真剣に向き合っている人が何故か多く、日本人の方が忘れるのが得意な印象を持つほど。というか、忘れなきゃここまで急激な成長はなかった、か。

私がこの歴史的な出来事に対して、またこの映画に対して語るのは早い気がするけれど、あるフランス人の哲学者の(見事な復興を遂げた町を指して)「ヒロシマは2度死んだ」という言葉は、まさにこの映画で描かれているそのものだろう。忘却と死は似たもの同士なのだ。

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2007/02/05 (Mon) WE WILL ROCK YOU - 【Adaptation】

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「マンマ・ミーア!」同様、シーンと合った曲挿入の上手さは、スゴイを通り越して笑える

役名にQueenの世界が織り込まれているのはもちろん(ガリレオスカラムーシュなど)、過去の遺産(=現代のスターたち)から名前を拝借しているという設定のレジスタンスたちも面白い。
マドンナデヴィッド・ボウイブリトニー・スピアーズといったコードネームを皆持っているのだが、名前以外の情報は未来に残されておらず分からないため、ブリトニーは男だったりする。

また、大抵のミュージカルが「ある1つの世界観を作り上げること」に重点を置いているのに対して、「We Will~」現実と作品世界が交錯することに意味のある作品であるため、日本公演に向けての演出・セリフ変更も多い。

キラー・クィーンだか誰かに「アルマーニのスーツなんか着ちゃって」とか何とか言われたカショーギが、「このスーツはアオキです」と返したり。
夭折したロックスターを次々とワイドビジョンに映していくシーンでは、フレディジョン・レノンに混じって、尾崎豊hideの写真も現れたり。

これがファントムだったら、ちょこちょこと和風にしたところで気持ち悪いだけだが、「We Will~」にはそれが許される素地がある。
それはコメディだからというのもあるし、設定は未来だけれども「現代」に深く関わっているテーマだからっていうのもあるかな。

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2007/02/04 (Sun) WE WILL ROCK YOU - 【Cast’s Performance】

PICT0089.jpg

小ネタがピリピリ効いてる脚本、そしてもちろんQUEENの音楽も最高なんだけど、何より出演者が素晴らしかった!!
ちょうど1週間前にRENT来日公演を観て相当悲しくなってたところにコレを観て、やっぱり舞台ってスゴイ!と立ち直れました(苦笑)

キャストの実力が比べ物にならなかった。
プロフィール見てても、1人1人のバイオが長い。
出来ない人には普通は仕事が来ない世界だろうから、こういう履歴に詰まっているものがすべて舞台上で、この目で確かめられる気がする。
特に今回は、ピンでも観客を魅了できそうな実力者が集まっている感じ。
WE版「Wicked」オリジナルといい、オーストラリアのミュージカル俳優恐るべし!

キャラ作りがみんな際立ってて、特に準主役のブリット&カショーギ&キラー・クィーンに惚れた!
脚本は基本コメディ・ベースなので、みんなはっちゃっけてて可愛いの。
キラー・クィーン“Don’t Stop Me Now”はもっと聴きたかったなぁ。曲挿入のタイミング面白すぎ。

そのうえ、ラストがライブに様変わりする舞台だから取り分けそうなのか、観客を盛り上げようっていう出演者たちの心意気に感激した。
やっぱり“生”には、これくらいの覇気がないと!
“凡人には出来得ない芸当が目の前で繰り広げられてる”っていう圧倒感も、舞台には大切だよ。

見終わった直後に「また観たい!」って叫んでいました。
今回のロンドンで行きたいけど、ちょっと無理かな…。

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2007/02/03 (Sat) WE WILL ROCK YOU - 【Stage】

↓キラー・クィーン(笑)
killerqueen.jpg

こ、これは……楽すぃーーー!!

なぜロンドンで見なかったんだろう。
観客のノリを一緒に楽しむなら、断然日本より欧米の方が得した気分になれるもん。(とはいえコマ劇場大盛り上がりだったけど!)
音楽が先にありきの作品では、マンマよりこっちのがツボかも。理由はもろもろ。

鑑賞前には「限りなくライブに近いミュージカルだろう」ぐらいしか予想できなかったし、特にストーリーについてはまったく想像が付かなかった。むしろストーリーなんてあんの?くらいの勢いで。
なぜにQueenの音楽に「Mr.ビーン」の脚本家が付くのかとかも、ひっかかりつつ。

Queen「Mr.ビーン」がぶつかるっつーことは、めちゃめちゃブリティッシュなノリになるわけで。
個人的にはQueenの音楽にもブラック・ユーモアを感じるし、そこにジョーク満載の脚本がかぶさってきたらウェスト・エンドの観客が嫌いなはずはないってことで、留学先からロンドンを訪れていた頃、毎回チケットがもっとも売れていた演目コレだった(実はそうなのよ)ことに、今更納得なワケです。

ただライブ感を楽しむだけでなく、しっかりコンセプトが形作られているのも人気の秘密かな。
あるストーリーが展開しつつ、登場人物の心情にあった曲が歌われる……というだけのものではなく、ちゃんとストーリーそのものロックンロールを体現している。

人の「個性」が奪われて企業に支配された未来で、レジスタンスたちが過去の遺産であるギター(未来では楽器は禁止されている)を探し出し、「ボヘミアン・ラプソディ」を完成させ、「自由」を取り戻すといったもの。
自覚している以上にどっぷり消費行動に浸かった現代人へ警鐘をならし、「特異性」を排除するマーケティング支配へ反旗を翻す、とてもロック&ロールらしいストーリー。

私事で恐縮ですが、負のエントロピーと個体化、芸術とコンテンツ産業の関連性うんぬん……とかグダグダとやっていた自分の研究分野とガッツリ重なる内容。しょぼい卒論で小難しく書いたものが、平たく「We Will Rock You」というミュージカルに描かれているという(笑)

とはいえ「We Will Rock You」もショーアップされた舞台。商業化されている全ての芸術において言えることすが、内容公演形態自体には常に矛盾があるわけで、そこが興味深くもあり。
そういう限界とどうにか折り合いをつけようと、ただの職業監督職業俳優にならないように努めている人のパフォーマンスには、無意識にでも何か光るものを感じます。

また、Popであることと芸術的であることは矛盾しないというか、むしろ両立させていることに意味があるということを、直球ストーリーエンターテイメント性のあるセリフとライブを兼ね備えた「We Will Rock You」というステージ……もとい、構想からオーディションまで関わったブライアン&ロジャーは一生懸命伝えようとしているように感じました。

思えばQueenというバンドのパフォーマンスも、ケレンミたっぷりな音楽性からして、このステージに通じるものが。でも、ちょっとダサめの衣装については、そこはQueenを継承しなくても良かったんじゃないか……って、オチなんて付けるつもりもなかったのにオチちゃった。

自分はリアル世代ではないけれど、“みんなが知ってるQueenの音楽”について、こういう使い方をすることについては、ストーリーそのものから一歩踏み込んだ解釈の可能性も多分に感じさせます。

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2007/02/02 (Fri) WE WILL ROCK YOU - Info.

We Will Rock You the Musical
performed by Australian We Will Rock You Touring Company

東京公演@新宿コマ劇場
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【STAFF】

音楽&歌詞…QUEEN(フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン)
脚本&替え詞…ベン・エルトン(「Mr.ビーン」、ロイド・ウェバー作品の脚本など)
音楽スーパーバイザー…ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン
ロンドン・オリジナル演出…クリストファー・レンショー
振付…アーリーン・フィリップス(「グリース」「スターライト・エキスプレス」ほか映画やアーティストのPVなどで振付。02年大英帝国勲章授与)


【CAST】(30.Nov.2006.Soiree)
役名…俳優名

ポップ…ロバート・グラブ
(NIDA卒業。Really Useful劇団「サンセット大通り」ほか)

カショーギ…ロス・ギルヴェン
(演劇・映画・テレビ・ミュージカル・オペラ・ロックなどマルチに活躍、ニュージーランドが誇る多芸多才の俳優)

ガリレオ…ピーター・マーフィー
(俳優・脚本家・コメディアン。「レント」オーストラリア・オリジナルキャスト(ロジャー&マーク)、「レ・ミゼラブル」10周年記念公演ほか)

スカラムーシュ…ピパ・グランディソン
(オーストラリア最大のシドニー劇団(STC)によるソンドハイム作「リトル・ナイト・ミュージック」で主役。ほか舞台・テレビ・映画など)

キラー・クイーン…メリッサ・ラングトン
(92年「ジーザス・クライスト・スーパースター-The Concert」でデビュー。01年シドニー・キャバレー・コンベンション優勝)

ブリット…ダニエル・フレッチャー
(ニューサウスウェールズ大学美術学部卒業。Complete Works劇団とともにシェークスピア劇に多数出演)

オズ…ケイト・マリー・フリハン
(ウェスタン・オーストラリア舞台芸術学校でミュージカル劇学位を取得。「マンマ・ミーア!」オリジナルキャスト(アンサンブル&ソフィ代役)。「The Boy From Oz」アリーナver.でヒュー・ジャックマンと共演)

ダンス・キャプテン…キルステン・キング
(バーバラ・リンチにダンスを師事。ケイト・サドラーにヴォーカルを師事)


【BAND】
音楽ディレクター/キーボード…ガイ・シンプソン
ギター…ジェームス・バーバー、サイモン・クロフト
ベース…ジェームス・ケンプスター
ドラムス…アンドリュー・スワン
パーカッション…スティーヴ・フォーク

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2007/02/01 (Thu) 【羅生門】

出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬、森雅之
監督:黒澤明
原作:芥川龍之介
製作年:1950
製作国:日本
rashomon.jpg

芥川「藪の中」を国語の授業で読んだ時は、「なんて面白い話なんだ!」と興奮した覚えがあります。
そんな「藪の中」「羅生門」を合わせた本作、メインのストーリーラインは「藪の中」で、タイトルは『羅生門』がかっさらった形に。
確かにこっちの方がキャッチーな響きで、海外でも“Rashomon”が1つの概念として知られるくらいになったんだから、きっと正しかったのよね。さすが。

原作がもうすでに面白いものなので、映画としてどうか?ってなると逆に困っちゃうんですが。
映像は他の黒澤作品に比べて特別変わってるということもないし。

でも「羅生門」と合わせたのは興味深い。
「藪の中」で人間の欺瞞とか虚勢とかを描いて、より観客に近い感覚のある「羅生門」でその内容に輪を掛けて観客に問う。
ラスト黒澤監督としての人間に対する見解を見せて、映画としてはケリが付いたと思うし。

一方でスクリーンという四角い空間で起こる出来事自体も、元々多義的な現実の、ひとつの、一義的な見方でしかないんだよ…というのを、限りなく現実に近い視界を持つ「映画」という手段で見せられているような気も。タイトルに「羅生門」が付けられたことも含め。

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  • Author:nana
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    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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