2007/05/31 (Thu) 【GUYS and DOLLS】を振り返る。その2。

「The Oldest Established」

この作品に出演する男性陣は、「ダンスとともに歌唱力もなかなか」ということを証明するようなナンバー。
ネイサン・ネイサン・ネイサン・デットロイ~ト♪と名前を連呼する歌詞、ネイサン役の俳優は、歌う仲間たちに握手して回る。
がさつな賭け師たちのはずなのに、意外や(笑)美しい男声の重唱で、綺麗なハーモニーを聞かせてくれます。
そのギャップに惚れる!?


「A Bushel and A Peck」

対してDOLLSたちが主役のナンバー。すっごい可愛いんだーこれ♪
劇中劇みたいなもので、バーの女の子たちによるショーのシーン。

最初は大草原のローラ風の清楚な衣装で、バケツを持って登場。
バケツをフリフリ、清純な乙女風ダンス。(って何だ?笑)
でもそこはまぁ、そういうお店なので、「何だか熱いわぁ~♪」とか言いながらドンドン脱いでいく女の子たち。
でも2幕の「Take Back Your Mink」というナンバーで本格的に脱ぐので、ここではビキニにショートパンツに留まるんだけど。

とはいえ健康的なアメリカン・ガール風の衣装も十分キュートだし、何より曲と振付が可愛い!
鼻歌で歌っちゃう曲ナンバー1です(笑)
「あいらぁーびゅー♪ぶっしゅあんぺっく♪」ってすごく頭に残るメロディー。
現にこのナンバーの後、1人バーに残ったネイサンの頭にも残っちゃったらしく、ちょっと可愛く物まねしながら口ずさんで笑いを誘います。

ちなみにこのバーのMCが、出てきただけで笑いを誘うオイシイ風貌。
ひょろ長い身体オタクメガネタキシード
そんな弱っちそうなのが、もう狂ったようにテンション高いMCをするため、ほんの5秒ほどの出番ながら、ハッキリ目に焼き付いてしまった。

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2007/05/30 (Wed) 【GUYS AND DOLLS】を振り返る。その1。

今度は消えないように祈りつつ、実はまた9サーバ調子悪いです…(泣)


何だかんだで、ユアン・マクレガーの頃から毎滞在観ているんだよねぇ…。
あぁ懐かしや。
2005オリキャスは、本当にアンサンブルの隅々までレベルが高かったし、観客も熱くて「すごく良かった」という印象が残ったから、何となくその空気を求めて通っちゃったのかも。
残念ながらあの熱狂にはその後出会えていないけれども……。

でも音楽も耳に残っているし、よく1人で鼻歌っちゃうし、このセリフで笑いが起きて~とか、流れが身に付いているから観ていて楽しいんだよね。

しかも2005年版オーケストラは一番厚みがあって好きで、本当にこのプロダクションでCD作って欲しいよー!
今持っている95年版CDには収録されてないナンバーもいくつかあるしさ。
どうせなら2005年版オリジナル・キャスト(↓)で!
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この作品について書くのは最後になるかもってことで、好きなナンバー挙げて、作品自体を振り返ってみようかと思います。


「Runyonland」(95年版未収録)
GDopening.jpg

オープニング。
舞台上の「GUYS AND DOLLS」の看板がパンパンパンっと火花を散らし、小爆発しながら点滅。と同時に勢いよく演奏を始めるオーケストラ。
期待感を盛り上げるような、男性陣によるカッコよくキレのあるダンス
ユアン出演時に最前列で見たときは、迫力あって身震いした!

このプロダクションはダンスの振付に特徴があると思うのだけど、ちゃんと丁寧にキレをつけて踊らないと、カッコよく決まらないようなフリなんだよね。
1人1人の一糸乱れぬ動きと、身体能力に楽しませてもらいました。

次いで登場する女性陣がわざとハンカチを落とし、それを大げさな腕立て伏せ(?)みたいな動きで取ってあげる“GUYS”、それでも「そんなの当然よ」と涼しい顔の“DOLLS”たちに、この作品における男性(GUYS)女性(DOLLS)の力関係が見て取れる(笑)


「Fugue for Tinhorns」

オープニングカッコよく攻めてきましたが、2曲目ちびっこオジサマトリオほのぼのフーガ
でも何だかんだでオジサマたち(特にオリジナルズは)歌うまいから、フーガ聴き心地抜群!
この3人組はギャグ担当で、昔のコントみたいにズッコケたり、地味に身体張っていて健気で可愛い。
歌曲としてはオープニングとなるこのナンバーを、舞台の土台を支える3人が担当することによって、物語へ導入。

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2007/05/29 (Tue) 【GUYS AND DOLLS】 (28.Feb.07 Matinée)

【Piccadilly Theatre】
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【CAST】(28.Feb.07 Matinée)

Nathan Detroit … DON JOHNSON

Miss Adelaide … CLAIRE SWEENEY

Sky Masterson … BEN RICHARDS

Sarah Brown … LISA STOKKE

General Cartwright … CAROL BALL
Big Jule … NICK CAVALIERE




うっわーーーボーっとしているうちに、もしやWE公演終了しちゃった…?
公式サイト行ったら、UK TOURのみのサイトになってるし、以前は見られたビデオもないし…。
ユアン降板後客入りの悪さは確かに感じたけど、そんなのユアンの時が尋常じゃなかったのだから、そんなに深刻に捉えていなかったのに。
スターをキャスティングしすぎて破綻した予感がほのかにする…(苦笑)

てことでPiccadillyは夏から「Grease」
ってグリースかぁ…。
どうせなら見たことないミュージカルが良かったなぁ……。

Guys and Dollsが終わっちゃうのも寂しいけど、そういえば10月の観劇記録、G&Dは全部消えちゃったんだった……って思い出してそれもちょっとショック(笑)

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2007/05/28 (Mon) 【PURE】(PURE ピュア)

出演:モリー・パーカー、デヴィッド・ウェンハム、ゲイリー・ルイス、ハリー・イーデン、キーラ・ナイトリー
監督:ギリーズ・マッキノン
製作年:2002
製作国:イギリス
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DVDジャケに騙されたぁ…(苦笑)

『Dear フランキー』か、はたまた『リトル・ダンサー』みたいな雰囲気を感じていたわけですよ。
ジャケット(↑とは別物)に使われているのは、かわいい男の子キーラの添い寝写真だし。
最高に明るくて『ベッカムに恋して』並みにポジティブかと思いきや…。

イギリス作品らしいことは“らしい”のだけど、英国のダークサイドを描いた作品。
『トレインスポッティング』ハートフルバージョンとでも言いますか。
確かに「いい話」ではあるんだけどね。

テーマは薬物、そして母と息子の絆
母と息子って、イギリス映画でよく描かれる印象がある。
『アバウト・ア・ボーイ』『Dearフランキー』など……離婚率が高いから、母子家庭が多いのも一因かな。
英国の子役って、健気に悩む姿にケレンミがなくて、わざとらしくない子供っぽさが良い。

本作の子役ハリー・イーデン君は、ミュージカル「オリバー!」のドジャー役に憧れて俳優を志し、映画『オリバー・ツイスト』では本当にドジャー役を射止めた意志の強い男の子。

ドジャーの時は、オリバー役の男の子と並んでいたためか大人に見えたけど(実際すでに16歳だったし)、本作ではまだまだ子供らしいあどけなさが。この頃12歳か13歳くらい?
本当に10代の成長って早い。
ちょうどハリー・ポッターの子役たちと同じ年代だよね。

鑑賞の動機となったのはキーラだけど、イーデン君や『ロード・オブ・ザ・リング』ファラミアを演じていたデヴィッド・ウェンハムなどが、他の出演作品とは違う雰囲気なのも見どころ。

キーラの役は、変な男にばっかりひっかかって、デキちゃっては子供を取り上げられ……の繰り返し。
薬物にも溺れ、年端のいかない子供に求められるままクスリを与えちゃったり、ダメダメな女子
痩せているし、骨っぽい輪郭も手伝って、薬中メイクが怖いほどハマってました。

でも個人的には、すぎる役、あるいは逆にワイルドで男勝りな役よりも、イギリスの町並みの中で普通に暮らしながらファッキンファッキンぼやいてる役が、似合う気がします。
クラシカル・ビューティーって言われるのは確かに分からなくはないけど、彼女は雰囲気がすごく現代的だからね~。

そして「こんなに出来た子がホントにいるのか!」っていうイーデン君ですが、信じられないほどお母さん思い
薬物中毒を治すため部屋に閉じこもった母親が、部屋から出られないように軟禁状態に置くのだけど、やっぱり禁断症状が出てくると、どんなことをしてでも母親は部屋から出ようとするわけです。
そのためにヒドイ言葉をかけられたり、苦しむ母親の姿に心が揺らいでも、「本当にお母さんのためを思うなら、閉じ込めなきゃいけないんだ」っていう精神の強さと賢さ。
英国映画に出てくる英国少年は、本当にお母さん思いだよね。
ていうか『アバウト・ア・ボーイ』など、ダメなお母さん像が多い気もするけど(苦笑)

そしてデヴィッド・ウェンハムですが、ファラミアとはまた180度違う……町に住む女性を根こそぎにダメにしている元凶=カラダを売らせて、そのお金でクスリを買わせる“ビジネス”の元締め。
いかにもワルっていうより、大抵のポン引きにならってブラックコートを着こなし、一見上品なのでカッコよい。
中身は最低な役なんだけどねー。

ラストは、イーデン君の正しい判断によって希望の光が差したり、そもそもこのお話は母子を描いたものなのですが、なぜかジャケットで一番目立っているのはキーラさん(笑)
ブレイクした今、確かにキーラの名前と顔でもう一度売れる作品ではあるけれど……。

そういえば『リトル・ダンサー』(映画)のお父さん役が、この映画にも刑事役で登場。
小日向文世的ポジション?←「どの作品でも見かける」の意。

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2007/05/27 (Sun) 【SHOOTER】(ザ・シューター/極大射程)

出演:マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローヴァー、ケイト・マーラ、イライアス・コティーズ、ネッド・ビーティ
監督:アントワーン・フークア
製作年:2007
製作国:アメリカ
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6月1日公開。

ハリウッド大作を撮っていて、雇われ監督風味も漂うアントワーン・フークアですが、地味に(本作も何だか地味だよなぁ)骨太さを感じることが多くて、わりと好き。

この作品も、かなり硬派に仕上がっています。
まず原作があるので、がしっかりしている。
メッセージもちゃんと伝わってくるし、サスペンスとしては追い詰められる主人公の身になって、腰の落ち着かないスリルを味わえる。
アクションも派手だし、主人公ボブ・リー・スワガーは元海兵隊の敏腕狙撃手ということで、頭の切れる反撃法を見ている分にはスカッとするし。

ただそれだけで終わらないのが、フークア監督。(って原作がそもそも面白いんだろけど…)
色んな要素を破綻しないように詰め込むのが、ホントうまいと思う。

表面上はスワガーVS上院議員という二元構図ではあるけれど、上院議員の裏にいる金儲け目的の企業(まぁこれはよくある話)、そして三権分立の一角=法まで良く描いたよね。
原作で入っていても、映画化に当たっては削られそうなシーン。
だけどあの場面こそが、この話のとなる。
テンポのよいアクションストーリーに織り込んだ、現代&米国社会におけるダークな現実の呈示。

「悪者がみんなやっけつけられて爽快な勧善懲悪映画」という評価を見かけたりもするけど、……一体何を観てたんじゃー!と問いたい。
確かに悪者はすべて吹き飛ばされるけど、ハリソン・フォードが出てくるような映画と違って、決して後味の良いものではない。
私はむしろほろ苦さを感じてしまった。
リアルな鬱屈や歪みを(それで解決できるとは到底思えなくても)爆破させるしか道のない、人間が作った「社会」というシステムの脆弱さに対して。

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2007/05/26 (Sat) 【監督・ばんざい!】

出演:ビートたけし、江守徹、岸本加世子、鈴木杏、吉行和子、宝田明、内田有紀、木村佳乃、松坂慶子、大杉漣、寺島進、井手らっきょ
監督:北野武
製作年:2007
製作国:日本
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6月1日公開

カンヌ映画祭ちょんまげ姿も話題の北野監督
なんとコレがたぶん、自分にとって初のキタノ作品になるのでは?
映画館での鑑賞はもちろん、この人の作品を通しで観ること自体、皆無だったかも。
食わず嫌いなんだけどね。

で、食べてみてもやっぱり苦手だった……。
“天才っぽさ”を意識して撮っている感じが、何かイヤ(笑)
そりゃもちろん、支離滅裂っぷりが天才的な人っているけどさ(松尾スズキとか)、器を越えちゃった感じで、ラストの方なんて収拾つかなくなって、観ていてイタイ……。
「出演者が恥ずかしがりながら演じている舞台を観ている観客は、もっと恥ずかしい」ってよく言うでしょ?
あんな感じ。

出演者も微妙に納得出来ていない中演じているような気まずさが全編を通して感じられ、笑いのセンスは古く(これはまぁ、“わざとそうしたいのかな”という妥協ポイントではあるけれど、とりあえず素直に笑えるかどうかと言ったら、全く笑えなかった)、とどめに井手らっきょ
どうしてくれようか、らっきょ(笑)
もうらっきょが悪いと言うより、彼を出した監督の責任だと思う。
出てくるたびに会場の空気凍ってたし(苦笑)

いやぁ、あんな気まずい思い、お金出してまでしたくないなぁ(汗)
映画の大筋のコンセプトは、撮る人が撮ればもっと面白くなったと思うのだけど。

ロボットが割れた時に出てきた、役者・ビートたけしの哀愁漂う背中は良いんだけどね。
この人にしか出せないだろう、独特のオーラがあって。
『バトル・ロワイヤル』寂しそうな教師とか、あの空気を出している時の“ビートたけし”は好き。

ところでこのポスター、『嫌われ松子~』のパクリっぽい。

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2007/05/25 (Fri) 【CASANOVA】(カサノヴァ)

出演:ヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ、オリバー・プラット、レナ・オリン、オミッド・ジャリリ、チャーリー・コックス、ナタリー・ドーマー
監督:ラッセ・ハルストレム
製作年:2005
製作国:アメリカ
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何かこのポスター嘘つきな気がする……。
ヒースの色気はそこそこに(笑)、もっと爽やかな内容なのにー。
ちょうど『オペラ座の怪人』と同じ年に公開で、予告編のビジュアルに惹かれていた作品。

『サイダーハウスルール』『ギルバート・グレイプ』『ショコラ』の監督かぁ。通りで。

軽やかな展開に、絶妙キャスティング、世界に入り込めるところが好き。
ポジティブな姿勢にあふれていながら押し付けがましくないし、上手いことエンターテイメント性を備えたドラマに昇華するなぁ、という感想を持っている監督さん。

ただ今回主演2人のキャスティングは、ちょっとどうなの?感ありですが(苦笑)
それでもヒース・レジャーは、まぁ受け入れられないことは無いんだけど(でももっと“カサノヴァらしい”俳優さんは他にもいるような)、シエナ・ミラーオーラの無さにびっくりした。
むしろキャスト欄書くまで、あれがシエナだと気付かなかった……。

ロンドンの舞台で見た生シエラは、可愛かったんだけどなぁ。
モデル出身なのに、何となく存在感に乏しい。綺麗だけど地味顔なせい?←言いたい放題(笑)
別に嫌いなわけじゃないのよ~。

でもさ、やっぱり顔のつくりが美しいだけじゃ、人は美しくなれないんだね。
「美しい」「可愛い」っていうオーラを出せる人が、「美しい」「可愛い」っていう印象を抱かせる。
映画女優なんてその最たるものよね。
フランスの女優なんて、ハリウッドイギリスに比べて正統派美人は少ないけど、ある瞬間に自身の魅力を強烈に花開かせるから、誰とも被らない独自の存在感を出せる。
シエナとかは、まだまだ他にいくらでも代替がいそうだもん。
「ヒロインにしては芋っぽいなー」と、ずっと感じながら映画を観ていて、後でそれが現代のパーティガールだったと気付いた日にはびっくりよぅ。

本作で目の保養になるのはジェレミー(さすが!)くらいなもんですが、『愛と復讐の騎士』『ロックユー!』のように爽快な気分になれる正統派活劇

脇役は、キャラクターの立ったナイスな俳優さんたちが演じていて、マンガのような楽しさもあります。
衣装やセットも、見ているだけで楽しーい!

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2007/05/23 (Wed) 【Serendipity】(セレンディ・ピティ)

出演:ジョン・キューザック、ケイト・ベッキンセイル、ジェレミー・ピヴェン、モリー・シャノン、ジョン・コーヴェット、ブリジット・モイナハン、ユージン・レヴィ、ルーシー・ゴードン
監督:ピーター・チェルソム
製作年:2001
製作国:アメリカ
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特に映画好きでない友達が「好きな作品」と言っていて、「そういう感覚でも映画を観てみたいな」と思って鑑賞。

そしたらジョンキューが可愛くて、まいったー♪

ケイト・ベッキンセイルももちろん美しかったけど、ジョンキューキュートネスはそれを上回ってる!(笑)
ケイトに冷たくあしらわれても1人で熱くなっていたり、でもやっぱり上手くいかなくてふて腐れたり、表情目ん玉クルクルキョロキョロ動いて子犬みたい。

そんなジョンキューとはプライベートでも親友で、『スモーキンエース/暗殺者がいっぱい』ナイスな半目を披露していたジェレミー・ピヴェンが、本作では目かっ開いてまぁよくしゃべる。
本当の姿はこっちだと思うのだけど、スモーキン~のような役も出来るところが、コメディアンの器用なところ?

ジョンキューとの絡みが、さすが実の友人同士なだけに、テンポが良くて自然で微笑ましい!
タイプの違う2人だけど、惹かれ合うものがあるのか、単に私がジョンキューを誤解しているだけなのか。(ジェレミー・ピヴェンは見たまんまの人だと思うから)

ストーリーはだいぶご都合主義だけど、ラブコメの醍醐味ココにあり!という感じ。
同時に奪い合っちゃう手袋とか、スケートリンクで一緒に滑ったりとか、甘すぎてノド焼けそうだけど、ジョンキューの可愛さに免じて許す!(笑)
大人な2人なのに、男の子と女の子に見える瞬間があるのよねー。

NYが舞台のラブコメは、たまにすごく観たくなる。
ロンドンのラブコメは甘辛いけど、NYが舞台のものはとことん甘いから、糖分不足で頭が働かない時には、徹底的に脳みそ溶かすに限るのよねー。
仏題なんてそのまんま、「ニューヨークの恋」
絶対ハッピーエンドで間違いないのに、どう決着つけるのかやっぱり気になっちゃう。

幸せな偶然=セレンディ・ピティって、素敵な概念だし、それを一言で表す英語があること自体、ロマンチックだよなぁ。

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2007/05/22 (Tue) 【Thumbsucker】(サムサッカー)

出演:ルー・プッチ、ティルダ・スウィントン、ヴィンセント・ドノフリオ、ヴィンス・ヴォーン、キアヌ・リーヴス、ベンジャミン・ブラット、ケリー・ガーナー
監督:マイク・ミルズ
製作年:2005
製作国:アメリカ
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観終わってみると意外と内容は普通でしたが、やっぱり指しゃぶりっていう切り口が新しい。
指しゃぶりが17歳になっても直らない男の子が主人公――そう聞いただけで何となくそそられる、斬新な題材です。

結局は多動性の気があって、薬を飲んだら何事にも集中できるようになってしまい、天才的に討論が得意になるのだけど、周囲の人間はそんなジーニアスな彼に戸惑い気味……。

「人の弱さ、そしてそれを克服するってどういうこと?むしろそれって克服しなきゃいけないの?」という話。

真正ミニシアター作品で、有名な役者なんて出てこないと思っていたから、キアヌヴィンスみたいに知ってる顔が居たことにびっくり。
ヴィンスなんて、全くガラじゃない教師役で、やっぱりちょっと適当さと危うさの漂う、一歩間違えたら変態教師かもしれない空気を漂わせていました。

指しゃぶりの影響は歯にも及び、主人公行き着けの歯医者さんがキアヌ
彼のキャラクターがキーマンになっていて、重要なセリフを投げるんですよね。

最初は主人公キアヌも、気休め(薬や守護動物など)の助けを借りることで、何とか上手く生きていこうとする。
でも人間は、やっぱり不器用な生き物だから。
“上手く”生きるっていうのは、人間として何となく不自然だと感じ始める。
「答えのない人生を生きる力」、それがキーなんだ、とはラストのキアヌ先生のお言葉。
これが言いたい作品でした。

弱いまま大人になりたくないとか、小さい頃10代の時ほど潔癖だったけど、確かに最近は、弱いまま大人になってもいいじゃないかと思うようにもなってきたかもしれない。
弱さを受け入れることで強くなれる、みたいなね。

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2007/05/21 (Mon) 【The Queen】(クィーン)

出演:へレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェームズ・クロムウェル、シルヴィア・シムズ、アレックス・ジェニングス、ヘレン・マックロリー、ロジャー・アラム、ティム・マクマラン
監督:スティーヴン・フリアーズ
製作年: 2006
製作国:イギリス、フランス、イタリア
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パリに留学中、知人に車で家まで送ってもらっている途中に、例の事故現場を通りました。
事故現場の真上にはガラス張りの穴が開けられ、人々が花を手向けるメモリアルな場所になった……という話を聞きながら。

この映画を観て、ロンドンに行きたくなるとは思わなかったなぁ。

ほぼフィクションだとは思うけど、それでも実際の事件の裏側を、誰かの想像力に乗っかって観てみるのは興味深いことかも。

いつものっそり動いているイメージのエリザベス女王が、実はあんなにアクティブだったんだ、とか。
トニー・ブレアの家は何て庶民的なのだろう、とか(笑)

ある程度は事実に基づいているだろうし、ドキュメンタリーなんかでそういう一面が“英国民には”公開されているかもしれないが、ニュースでしか知らない自分には、新たな事実がたくさん。

仲が悪いとはずっと言われていたけど、女王は悪意というよりも当たり前のこととして、職務として、今あるような態度を取ったのだという説明には、なるほど納得。
ヘレン・ミレンも、随所で言われているように女王らしい威厳に溢れていました。
劇中では、写真で観た時ほど女王そのままではなかったけど(随分スッキリして見えたし)、表情筋が全く動かないところが激似。

トニー・ブレアは、もっとぶりぶりブリティッシュな、キンキン鳴る英語&ロボットのような動きで話す印象だったので、弱冠フランクすぎるかなぁと思ったのですが、確かに何かが共通していましたよね、マイケル・シーンと(笑)……骨格?あっ、見開きすぎた目?

そんでもって一番ヒドイ描かれ方をしていたチャールズ皇太子
ちょっと可哀想かも~と思いつつ、いや案外本人もこのまんまかも?と思ったりして。
保身のことしか考えず、女王を盾にするところとか、まったく頼りないところとか、そういえば結婚破綻のそもそもの元凶なのでは?とか、イイトコなしですな…(苦笑)

ダイアナ自身は好きでも嫌いでもなく、ニュートラルな感情しか持っていないのだけど、やはり若くして子供を残したまま亡くなってしまったのは、可哀想だなと思います。
彼女自身というより、「英国民がそんなにも彼女のことを愛していたのか」と開眼させられるような実際のニュース映像に、当時よりも、映画の中で観る今の方が心動かされるものがありました。

一方この映画で、女王の態度の真相とともに、「鋭いな」と思ったことがあって。
私は鑑賞中、献花シーンなど実際の映像を使ったところで泣いてしまったのだけど、よくよく考えると、「何で泣いてるんだろう」と。
その答えをこの映画ではちゃんと出していて、やっぱりそれは「扇情」なのだよね。
マスコミやパパラッチへの批判にこだわっているのが、映像だけでもかなり伝わってくる。
そしてそれに乗せられて、“ヒステリー”と王族が評する状態になってしまった国民。

何か事件があった後は誰しも混乱するし、何か信じすがるものを欲しがるけれど、そういう時こそ“雰囲気をコントロール”して自分の利益に繋げる者たちもいるということ。それが政府であれ、企業であれ。
そちらも裏テーマとしてしっかり感じられた、秀作だと思います。


とにもかくにも、王族を持ちながら、こういう映画が作れるイギリスはいいよね。

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2007/05/20 (Sun) 【BENT】 (2006) 後編

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このトラファルガー劇場ストレートプレイ専用ミニサイズで観客と舞台が近く、舞台は観客席の一番低いレベルに、台を乗せた高さしかない。
普通、舞台が高いか、客席が高いかの2タイプで死角を無くしているのがほとんどだと思うけど、今回は後者。
ともすれば、階段一段上るだけで、ひょいっと舞台の上に乗れちゃう。
実際お調子者のおっさんが乗って、注意されてたし(笑)

演出によって1幕の舞台上のセットが派手に崩れ、その瓦礫が舞台の脇に散乱している休憩時間。
メイン以外の若い俳優たちが、その瓦礫の山を片付けていく様がちょっと面白かった。
それも演出の一部なのね。役者さんも混じってたし。

本当に立派に瓦礫の山なのに、まぁ手際よく綺麗にするなぁと、半ば感心しながら観ていました。
片付けている一方で、動きには気を配って、しっかり演技してるんだよね。
重いものを2人で運ぶ時も私語や掛け声はなく、あくまで世界観を壊さないよう徹底。

そして2幕。
ホルストというピンクの星をつけた囚人と出会うマックス
2人に与えられた仕事は、石を右から左、左に溜まったら今度は右へと運ぶ、ただそれだけの、意味もないもの。
体力と精神を磨耗するだけのその仕事の中で私語は禁じられていたが、2人はお互い向き合わず目を合わせずに、小声で会話を始め、やがて愛し合うようになる。
しかし同性愛が罪で捕まっているのに、その愛をカラダで表現するなどもってのほか。
そこで2人は言葉で性交するのです。

このシーンがまた、英語ネイティブだったら聞いてるだけで恥ずかしいかもしれないやり取りなのだが(日本語だったらなおさら?)、カミングのキャラだと、なぜかとても説得力があるのだ。
もともと悶える演技は得意のようだし(「キャバレー」参照)、だからといって俗っぽいかといったらそうでもなく、逆にとってもピュアな感じがするのね、彼の場合。

前半の賑やかさに比べ、後半はもぐんと減った舞台上だけれど、だからこそセリフが主役となり、マックスホルストの表情や仕草の1つ1つが際立ってくるよう。

意味のない労働によって、だんだん体力を蝕まれていくホルストは、最後には愛に応える気力もなくなってしまう。
そしてまたしてもマックスは、愛する人が死んでゆくのを目の前にしながら、何も出来ずにただそれを見ているだけ。

でも今回の彼は、ホルストの亡骸を抱きながら、ふと糸が切れたように冷静な表情を見せる。
我関せずを貫いてきた彼だけど、まるで引き寄せられるかのように(舞台前面にぴんと張っている)高圧電流の流れる有刺鉄線へと近づく。

そして、静かに両手で電線を掴む、と同時に暗転

あまりにも音のない静かな結末に、逆に不意を突かれた観客が息を呑む音のほうが、劇場に大きく響いて。
その感覚がとても新鮮だった。


この舞台は、歴史的事実社会的批判よりも、「愛」の姿を描いていると評されているけれど、そうすると何だかマックスの最後が陳腐になってしまう気がして、私にはやっぱり“マックス”という人間人間関係の築き方だなぁ。

マックスの最後には色んな解釈が当てはまる気がする。
少なくともカミング版はそういう見せ方をしてくれたのではないかと。
悲しむでもなく、絶望するでもなく、気が触れたようにでも、夢遊病のようにでもなく、妙な落ち着きと共に、しっかりと高圧電流線を握り締める最後。


カーテンコールは一転、舞台上の雰囲気をあまり引きずらないのが欧米風?
晴れやかな表情で拍手に応える俳優たち。


客電が点いて眼にした光景は、舞台そのものと同じくらい印象に残っています。

隣りの隣りに座る女性が、ボロボロに泣き崩れていて、席から立てない状態だったこと。

舞台や映画を見て泣くことっていうのはそんなに珍しいものではないけれど、なんか「そんなもんじゃない」気がしたんだよね。
私自身、映画では頻繁に、舞台では「ビリー・エリオット」で唯一泣いたけど、その涙とは全く違うもののような。

ビリエリの時は「泣け」と言われて泣いたけど、この舞台は「泣くな」と言っていて、それでも垣根を越えて溢れてしまったもの、というか。
だからもう、ぐしゃぐしゃに号泣していて、綺麗な一筋の涙なんかじゃなかったもん。

蜷川幸雄「タンゴ・冬の終わりに」のイギリス公演で、同じく客席に最後まで残って、立てなくなっていた女性が居たという逸話があったけど、あるんだね、そういうこと。

今まで観た舞台の中で、もしかすると一番舞台の力の凄さというものを感じた作品かもしれない。

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2007/05/11 (Fri) 【BENT】 プロダクションいろいろ

Bentianmck.jpg

思ったより細々と書きたいことがあふれ出てくる作品です、「BENT」(笑)

ちなみに後編行く前に。
キャスト欄で、ゲイキャバレーのママ・グレタ役を大きく載せましたが、実際の登場比率&重要度からすると、ルーディーホルスト役がもっと大きくてもいい感じ。
グレタはワンシーン(通しでほぼ一連のシーンのみ)しか出てこないし。
役者の経歴や大物度でパンフを作っているぽかったので、あんな大きな扱いに……。

映画版では何と!ミック・ジャガーが、グレタを演じたらしいです。
そんで、マックスクライブ・オーウェン
ジュード・ロウイアン・マッケランも出演しています。
そんな豪華キャスト(英国)の映画を今まで知らなかったなんて……!

ちなみにイアン・マッケランは舞台版の初代マックス@WE。なんか納得
さらにブロードウェイではリチャード・ギアホルストを演じ、こちらはトニー作品賞を受賞。

マッケランは分かるけど、リチャード・ギアがこの作品の世界に居るところはなかなか想像できない…。
んーまぁホルストは後半メインだし、なら分かるか。

それにしても、WE版オリジナル・キャストマッケランBW版オリジナル・キャストリチャード・ギアとは、何とも豪華よのぅ。
日本では役所広司さんVer.と、椎名桔平さんVer.が存在するようです。
役所さんの方はちょっと気になるかも。

写真はイアン・マッケラン@「BENT」ポスター。70年代後半らしいデザイン?


つーかヤバイ、アラン・カミングEmcee@トニー賞パフォが観やめられない!
観れば観るほどクセになってくるんですけどー!!!
目線の使い方とか、ぶっきらぼうなダンスとか、セリフの絶妙な抑揚とか、「でへへ」「ぐふふ」っていう無駄な奇声も全てがツボー!!

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2007/05/10 (Thu) 【BENT】 (2006) 前編

bentcumming.jpg

1934年、ナチスドイツにおいて、ユダヤ人よりも迫害された者たちがいた――それは同性愛者たち。
収容所に送られるユダヤ人は、目印として黄色いダビデ星を胸につけていた。
一方さらなる差別と迫害を受けていた同性愛者たちは、ピンクの星というレッテルを強要されていた――。

鑑賞希望リストには入っていたものの、「ミュージカルならまだしも、英語でストレートプレイは難しいかな」と最後まで迷って、「えぇい、やっぱり観とけ!」と、半ば勢いで劇場に向かった作品。

結果、観て良かった!

スタンダップコメディアンが1人で捲くし立てるレベルだったら適わないが、芝居として演出されている以上、ある程度ストーリーも把握できる。

その演出がまた、斬新でシンプルなのに、だからこそ象徴的で、言葉や文化を超えて人の意識を引くものがあるんだよね。
特に運送列車のシーンと、ラストシーンの残像が今でも目に焼きついています。

休憩を挟んでの前半と後半で、照明のトーン印象も、ガラリと変わる作品。

前半は、お気楽でずる賢いマックス(アラン・カミング)と、世話焼きで奥さんキャラのボーイフレンド・ルディ(ケヴィン・トレイナー)が暮らす日常の風景がメイン。

勝手に若い男の子を連れ込んじゃったりと、ワガママでB型な彼氏そのまんまのカミング
彼の周囲をちょこまかと動き回り、腹を立ててもなおマックスの世話焼きを止められないトレイナー
2人の対比が可笑しくて、可愛い。

いつからかダーティの象徴として映画や舞台の登場人物が着ることが多くなった、カラフルなキモノガウンを身にまとい、喧嘩したり愛し合ったりコメディしたり、忙しくも生と性に満ち溢れた賑やかな生活

今まで観たどの舞台よりも過激だった性描写も、コメディに乗せて繰り出されるため、かえって奔放で自由な生活の悦びを感じさせる。
出演者にも、迷いがない。
顔面からガツンといった時には、思わず身が引きましたが(苦笑)
こういう意味でも役者はスゴイわ。


そこへ乗り込んでくる、ナチスのホモセクシュアル狩り。
捕らえられた2人は汽車に乗せられ、収容所へと送られるのだが、その車中でルディがひどい暴行を受けてしまう。
さらにそんな恋人にトドメを刺すよう指示されるマックス
どんな時も自分が一番大事だったマックス、何事にも動じないマックス。
今回も心を無にしたためか、返ってやりすぎなくらい、ルディを痛めつけ、息を奪ってしまう。
泣きそうな顔をしながら。

それまでの流れからルーディに愛着を持っていた観客としては、悲しいのだけど、マックスが殴るのを止めない理由も分かる気がして、居たたまれない気持ちでした。

それでもなお自分が生き抜くことが第一な彼は、プライド(があったとすれば)を捨て、取引でピンク色の星(逆三角形)を黄色に取り替えてもらうのだが……。

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2007/05/06 (Sun) 【BENT】 カミングさん雑感 その2

続き…
emcee1.jpg

そんでもって、ファビアン・リシャール(フランス版Emcee)に比べ、ご自身の大切な息子さんをこねくり回すアクションが(ムダに)多いっすね。
1stショットイヤらしくもセクシーな笑みからして、やられてしまった。
めっちゃキモいながら、えらく艶かしい

っていうか、彼がEmceeっていうキャスティングがすでに反則だと思うんだ。
後継者は大変でし。
だっていい年なのに、キモいのに、爬虫類なのに……可愛いんだよー!!!←歪んでるけど褒めてる。
ゲイ変人の役ばっかりの彼が、白塗りのハイテンションEmceeだなんて、何てGayのない配役でしょ。
って、あらやだ。最近は真面目に記事書いていたのに、久々に浮かれすぎて寒いわ~。
とりあえずKeep it gay。あらゆる意味で。

Emcee仕様のカミングちゃんストラップとか、ちょっと欲しいくらい。
でも「SAW」シリーズに出てくる出来損ないのピエロに似ててちょっと怖い。
そういう複雑な愛おしさを掻き立てる、絶妙にあられもない姿ですよ、これは。

98年版のCDはもちろん彼が歌ってるわけで、俄然手に入れなければという気になって来ました。
しかもこの98年版、まだまだ突っ込みどころありすぎなんだけど、サラ役ナターシャ・リチャードソンって、マジかい!?

アラン(61)ファンには黄金のいかちぃーヘアスタイルと共に、もしくはリーアム・ニーソンの奥さんとして認知されているかもしれないナターシャさん。
サラが出来るほどに歌えるのか!
何でみんなスゴイの!何でも出来ちゃうの?
でもキャラは結構納得かもー。
スタイル抜群(元モデルだし?)、ヴェルマとかもやってそうだもんねぇ。

カミングさんに話を戻しますが、最近ボーイフレンド結婚したんだね。おめでとー!
今さら同姓婚には驚かないけど、一度女性と結婚していたことにむしろびっくり。
二重に血迷ったってことかい。

そんな彼が、「BENT」ではあんな感動を呼び起こすなんて。
カワイイだけでもキモいだけでもなかった……。

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2007/05/05 (Sat) 【BENT】 カミングさん雑感 その1

cabaret_picalan.jpg

BENTレビューの前にカミングさん雑感をちゃらちゃらと。

去年秋に「BENT」をWEで観た理由の一つは、アラン・カミングが出演しているということ。
(第二には、ロンドンで舞台の評判自体が高かったこと)

アラン・カミングとは。
映画出演は脇役ばっかだし(『アイズ・ワイド・シャット』なんて、一瞬出てくるホテルのフロント役)、『X-MEN2』では青い爬虫類だったにも関わらず、印象濃ゆいゆえに忘れられないキワモノ俳優。(たとえ特殊メイクでも)

映画好きにはお馴染みの顔だけど、そうでなくてもつぶらな瞳に見覚えがある人も多いのでは?

名前がアランだからと言ってあっちのアランと同じような恋慕を寄せているわけではさらさらなく(あっさり&きっぱり)、言うなればスティーヴ・ブシェミと同じ方向で、な~んか気になってる俳優さん。

そんな彼は英国俳優らしく舞台経験も豊富で、今回経歴を書いていて「あらま、そうだったの?」と思ったので、それに関する雑感を。

それとは……「CABARET」Emcee役トニー賞最優秀主演男優賞、獲ってたんだねぇ!

「キャバレー」の舞台自体を観たのが、春のフランス滞在が初めてだったんで、記憶にも新しい。(っても4月が濃い1ヶ月だったんで、卒業旅行なんてもう遠い話みたいだけども・苦笑)
「フランスにも輸入ミュージカルを!」の第一弾が「CABARET」だったので、台詞こそフランス語であれ、演出なんかはBW版そのまま(たぶん)。

そんでもって、「劇場自体がキャバレーになってて…」っていう設定&演出における意味ではオリジナル・プロダクションに当たるのが、カミング愛しの61歳と区別をつけるためにラストネームでいきますよ)がトニー受賞した98年リバイバル版のようです?

某所でトニー授賞式パフォを見てみたら、いやんv
本当にあの白塗りサスペンダー半ズボンで、歌って踊るカミングちゃん
映画から入ったので、歌っている時点ですでに新鮮。
母国語の英語もしっかりドイツ訛りでがんばってますぅ。
フランス語発音も上手くて全然違和感ないよー。

世のアランもいろいろよね。(カミングさん雑感 その2に続く)

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2007/05/04 (Fri) 【BENT】 (2006)

【Theatre】Trafalgar Studios
trafalgar.jpg



【CAST】(18.Oct.2006 Matinée)

Max … Alan Cumming
映画:『プラハ』(BAFTAノミネート)、『エマ』、『007/ゴールデン・アイ』、『アイズ・ワイド・シャット』、『スパイ・キッズ』シリーズ、『X-MEN 2』、『マスク2』ほか
舞台:「キャバレー」(トニー、ドラマ・ディスク、NYプレス他各賞受賞)、「あるアナーキストの不慮の死(原題)」(オリビエ賞受賞)、「お気に召すまま」(RSC)ほか
TV映画:『アニー』ほか
TV:「セックス・アンド・ザ・シティ」、「サタデー・ナイト・ライブ」ほか
cummingbent.jpg



Greta … Richard Bremmer
映画:『ハリー・ポッターと賢者の石』(ヴォルデモート卿の声)、『13ウォリアーズ』
舞台:「大いなる遺産」(RSC)、「ジュリアス・シーザー」(グローブ座)、「リア王」「リチャード3世」(RNT)ほか多数。本当に多数。
TV:「Casualty」「説得」「Made in Britain」ほか
PICT0559.jpg



Rudy … Kevin Trainor
映画:『ヘルボーイ』ほか
舞台:「十二夜」「間違い続き」(RSC)ほか
テレビ:「タイタニック:伝説の誕生」ほか

Freddie … Hugh Ross
映画:『ハンニバル・ライジング』『トレインスポッティング』『パトリオット・ゲーム』ほか
舞台:「黒衣の女」「リア王」(RCT)「お気に召すまま」(RSC)ほか

Wolf … Benjamin Wilkin
映画:『キンキーブーツ』(どこにいた…)
舞台:「Sweetheart」「4人の男と1人の女」「The Nativity」


Horst … Chris New
Lieutenant … Charles Mayer
SS Officer … Matthew Spencer
Corporal … Rickey Champ
Captain … Laurence Spellman

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2007/05/03 (Thu) 【Smokin’ Aces】(スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい)

出演:ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、アリシア・キーズ、レイ・リオッタ、ジェレミー・ピヴェン、ライアン・レイノルズ、ピーター・バーグ、ジェイソン・ベイトマン、コモン、ジョエル・エドガートン
監督:ジョー・カーナハン
製作年:2007
製作国:アメリカ
smokinaces.jpg

5月12日(土)公開。

100万ドルの報奨金かけられた“エース”の心臓を狙って動き出す、8人の暗殺者たち。

「暗殺者が“いっぱい”」っていうほど大量でもないけど、頭が混乱するくらいには適量です。
ていうか、展開が超っ早なのね。で、登場人物多いでしょ。
そんでもって、ベン・アフレックが出てくるシーンで寝ちゃったものだから、ベンアフのグループ3人が絡むシーンは大して覚えてないのね。
にも関わらずストーリーの大意は掴めるってのが、この映画のスゴイところかもしれない。

『スナッチ』『パルプ・フィクション』――ここら辺の映画が好きな人には、きっとビンゴ。

スピード感あふれるスタイリッシュな映像と、ゲームのようなバイオレンス(銃ぶちっぱなし)、ラストのどんでん返し、そしてノリの良い音楽曲者キャラのオンパレードに、セクシーなお姉さま
新世代ギャングムービーに欠かせない6大要素をキッチリ抑えた本作は、トムとの意見相違から『M:i:Ⅲ』監督を降りたというジョー・カーナハンによるメガホン。
ワーキング・タイトルって、イギリス人がほのぼのブラックしてる映画ばっかりかと思ったら、こういうのも作るんだねぇ。

そういえば『キンキーブーツ』「冴えない冴えない」って連呼した主人公ジョエル・エドガートンが出てた。
ナイス・タイミング!と思ったのもつかの間、この役がまた一言も喋らないときたもんだ。
しかもブロンドの耳上おかっぱ。しかもブルージャージ。ひぃーおかし過ぎる!

あと、『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』っていう、日本ではティム・ロビンスアラン・リックマンのファンしか見たことないだろうマニアックな映画にも実は出てたらしい、エース役ジェレミー・ピヴェンっていう役者さんが良かった。
死んだ魚のような目でトランプを玩ぶ演技に、いい感じに漂う退廃感。
タイトルロールなのに、登場シーンの8割が半寝。←クスリでイッチャってるんだけどね。


ラストは、人がバンバン死ぬことに何とか意味を持たせましたねー。
確かにソレまでの流れを根底からひっくり返すようなどんでん返しだったけど、すなわち「誰も何も獲るものがなかった」ってことだよね。
あんだけ電ノコ振り回したり、シャンデリア落ちてきたり、大変な血の海を見たのにねぇ。

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2007/05/02 (Wed) 【2:37】(明日、きみがいない)

出演:テレサ・パルマー、ジョエル・マッケンジー、クレメンティーヌ・メラー、チャールズ・べアード、サム・ハリス
監督:ムラーリ・K・タルリ
製作年:2006
製作国:オーストラリア
2h37.jpg


公開中。

カンヌ映画祭に衝撃を与えたオーストラリア人監督のデビュー作。

これ……真剣にダメージの深い作品だわ。
ある程度メンタルの強くなった今でこそ、まだ深い衝撃を受ける程度で済んだけど、10代の、特に「落ちてたなぁ」という自覚のある時期に見てたら、立ち直れなかったかも。
逆に、「映画の中の“あの子”がすべて受け止めてくれた」として、区切りをつけることも出来たかもしれないけど。
鉛を呑み込んでしまったような、苦しい思いのする作品。

1つの出来事を複数視点で捉える手法は、ガス・ヴァン・サント監督『エレファント』のそれと全く同じ。
そして、描きたいこと自体も、きっと同じ。
違うのは、『エレファント』は銃を乱射して周りを傷つけたけど、本作では自分を傷つけたということ。
だから余計に、個人としてこの映画を見た場合にダメージが大きいんだと思う。

登場人物の意外な関係が解き明かされていく過程は、観る者をグイグイ引き込んでいく。
ラストの――あれはある意味どんでん返しなのかなぁ――にもギクリとさせられる、そういう意味での濃さももった作品。
決してエンターテイメントではないけれど、メディア&芸術表現という、映画の表裏を感じさせる作り。

他人の評価自分の掲げる理想との間で、磨耗される10代の矛盾
周りの痛みを無意識のうちに一身に受け止めてしまい、カオスに陥ってしまう不器用さ
その象徴のような存在として、その子が犠牲になった。

どこまでがフィクションかは図りかねるけれど、どうやら監督の友人も自殺してしまい、その事実に憤りを覚えて、19歳の時に書き上げたのが本作の脚本らしい。

そんな監督自身も一度自殺を図り、薄れ行く意識の中で、「もし助かったら映画を作る夢を徹底的に追い求めよう」と決意。
無事生き延びて、本作制作のために7億もの資金を(税制をくぐり抜けて)集め、カンヌ映画祭に乗り込んだとか。
なぜか次はハリウッド映画の監督を目指すらしいけど、本作は処女作らしい、熱く冷めた現実感を漂わせる作品でした。

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2007/05/01 (Tue) 【Kinky Boots】(キンキーブーツ)

出演:ジョエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォー、サラ・ジェーン・ポッツ、ジェミマ・ルーパー、リンダ・バセット、ニック・フロスト
監督:ジュリアン・ジャロルド
製作年:2005
製作国:アメリカ、イギリス
kinkyboots.jpg

全体としては良くも悪くもイギリス“小粒で佳作”の枠内に収まっているけれど、キウェテル・イジョフォーは飛びぬけてた。
こんなに芸達者だったとは……!
初めて彼を知ったのは、もちろん(?)『ラブ・アクチュアリー』のキーラの花婿役。
『メリンダとメリンダ』にも出演していたけど、ここまで実力を見せ付けるシーンそのものが無かったんだよね。
いやー良かった。彼は間違いなく来るね。(遅っ!)

あれって、地声で歌っているのかなー?吹き替えかな?
実際歌っているとしたら、新たなキャリア開拓だ。
女性の魅力的な表情がどう生み出されるのか、完璧に分かって微笑むのよこの人は。
ウィッグを被っていない時も、ちゃんと女してて。

主演のジョエル・エドガートンが、頼りなさげな英国青年そのまんまの良い味。
ただあんまり素朴すぎて、『スター・ウォーズⅢ/シスの逆襲』『キング・アーサー』に出ていたといわれても、まったく印象ナッスィン。いたっけ?いたっけ?

そしてヒロインたちが、みんなロンドナーっぽいチャキチャキっ子でかーいー♪
舞台はノーサンプトンの田舎だけれども。
何かとってもイギリス人らしい、パンキッシュな女の子たちだったなー。

実話をベースにしたお話で、実際の靴工場は潰れちゃったみたいだけど、映画の中では元気に存続していて、今でもノーサンプトンに行けば機械の音が響いてそうです。
っていう、架空のものに不思議な存在感を持たせるのが、やっぱりイギリス映画って上手いんだなぁ。

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  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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