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2007/07/25 (Wed) 【Friends with Money】(セックス・アンド・マネー)

出演:ジェニファー・アニストン、フランシス・マクドーマンド、ジョーン・キューザック、キャサリン・キーナー、グレッグ・ジャーマン、サイモン・マクバーニー、ジェイソン・アイザックス、スコット・カーン
監督:ニコール・ホロフセナー
製作年:2006
製作国:アメリカ
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DVDジャケどっかで見たようなチャラい邦題からして、最近ありがちな「SATC」(あっここで見たのか!)系かしらと、鑑賞後にアゲアゲになれることを期待して見てみた。

意外と暗かった。

南北移民労働者とのそれに比べたら、あまりに深刻すぎない都会の微妙な格差に、逆にへこむ。

てっきりS.J.パーカー並みにオサレなプチセレブ風キャリア・ウーマン役かと思っていたジェニファー・アニストンが、冴えない悩める貧乏メイドで、残念な感じ。
しかも製作された時期が時期だしねぇ。かーいそうに。

期待していたようなキラキラしたガーリー・オーラは見出せなかったけど、贅沢ライフにもどこか満足できないアメリカのヤング・マダムには受けてそう。

ジェニファー演じるリアルメイド(notコスプレ)は専門でなくバイトなので、つまりはフリーター。
メイドを普通にバイトでやる感覚がつかめないのだけど、それってアメリカのホワイトカラーが、日本のそれよりずっと裕福だからなんだろうなぁ。
日本じゃ、そこそこ貰ってても、メイド雇うような文化もないような。

チャリティー・パーティに出席するよな勝ち組セレブと、デパートで試供品をたかる負け組メイド
友だちになった(学生の?)頃は、同じ生活レベルだったのに、時を経て生まれる格差が気まずくて、だんだん共通点もなくなってくるのは、これから経験するかもしれないと思うとへこむなぁ(苦笑)

「何が幸せかだなんて、人それぞれ」、そんでもって「人生何が起こるか分かったもんじゃない」(良い意味でも悪い意味でも)ってことを、今一度肝に銘じさせるドラマでした。

「デスパレートな妻たち」(絶賛ハマリ中!面白い!)に構成が似てるかも。
「自分は幸せ」だと日々呪文のように己に言い聞かせる、年頃も同じ女性たちの群像劇。

デスパのどこかファンタジーな妻たちに比べ、生活感をたっぷりまとった熟女を演じる本作の女優陣はまた、本気の疲労感が出ていて奥深かったです。

ジェイソン・アイザックスは、演技をしていると魅力300倍!
旦那キャラがハマッてます。
夫婦喧嘩とかして、最終的に折れさせてみたい夫オーラがむんむん。

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2007/07/23 (Mon) 【L’annulaire】(薬指の標本)

出演:オルガ・キュリレンコ、マルク・バルベ、スタイプ・エルツェッグ、エディット・スコブ
監督:ディアーヌ・ベルトラン
原作:小川洋子
製作年:2004
製作国:フランス
annulaire.jpg

「日本の小説をフランス人が映像化」ということで、興味のあった作品。
ただ、ストーリーを読んでもまったく内容が想像できなかったんだよね。
実際鑑賞してみて、「そりゃ分からんわ」と納得しましたが。

工場で働くイリスはある日、事故で薬指の先を切り落としてしまう。
仕事を辞めた彼女は港町に引越し、知らない男性と、顔を合わせることもなくホテルの一室をシェアして暮らす。
そこで見つけた新しい仕事は、風変わりな標本製作の助手だった。

一体全体ラブストーリーなの?グロイの?エロいの?暗いの?何なの?
頭の中はハテナでいっぱい。結果的には、その全て(笑)

まったくリアルでない存在感イリスを演じるオルガは、それもそのはず、生活感があっては商売にならないスーパー・モデルで、今回が映画デビュー。
通りでカラダがめっちゃ綺麗なの。

で、そんなカラダを抱いちゃうのが、『ベルリン、僕らの革命』で突っ張ってた少年スタイプ・エルツェグ……ではなく、によってイリスを支配する、妙にサディスティックな標本製作士のオッサンである。
あーでもオルガのカラダは本当に美しい。憧れるよ。


この前部屋を掃除して、かなり物を捨てた。
長い目で見れば、自分にとって必要なものなんて、両手に入りきるくらい。
「今の自分」に、全ては蓄積されているはずなんだし。

でも、そこまで信じきれるわけでもない。
実際、その「物」を見て初めて思い出すことなんかもあるし。
物を見ないと思い出せないくらいなら、大したことないんじゃ?という見方も確かにあるけれど、「思い出せてよかった、この感じ」ってこともしばしば。

身近に置いておかなくてもいいんだけど、どこかに存在していて欲しい感じ。
だから、標本

この論法には、個人的には説得力を感じたよ。

人間はどう足掻いたって変わるものだし、忘れるし、忘れなきゃ生きてけない。
一方で「過去」がなきゃ変われないし忘れられないから、“忘れちゃいたい(忘れてしまう)対象”っていうのも、結構大事で……標本になら、しておいてもいいかな、くらいには。

ホルマリン漬けに出来るものもあれば、標本製作士のオッサンにとっての「若い女の子」みたいに、靴を履かせて封じ込めるものまで、いろいろ。

鑑賞中は「ふぅーん」と眺めてたけど、色々考えると面白いな、……って思ったこのDVDも、歩いて2分のレンタルビデオ屋に、10年後くらいにもきっと1本は置いてあって、ずっと忘れてたのにまた、ふとしたきっかけで観て、その頃の自分に「色々考えさせて面白いな」って思わせるのかも。

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2007/07/21 (Sat) 【INNOCENCE】(エコール)

出演:ゾエ・オークレール、ベランジェール・オーブルージュ、リア・ブライダロリ、マリアン・コティアール
監督:ルシール・アザリロヴィック
製作年:2004
製作国:ベルギー、フランス
ecole.jpg

できれば公開中に見たかった作品。
フランスだし、バレエが出てくるし、絵が綺麗だし。

どこかの森に、大きな屋敷と6つの寮。
棺おけで運ばれてくる6歳から12歳の少女たちが、共同生活を営む学校=エコール
12歳で卒業するその日まで、外に出てはいけない。

この学校における「優秀な少女」の選抜方法が、なぜか“バレエ”
オペラ座バレエ学校を思い起こさせるのは偶然ではないはず。
オペラ座付のバレエ学校って、生徒の親に虐待で訴えられたこともあったくらい、異様で閉鎖的で神秘的で厳しい場所って感じだもの。
このお話のモチーフになってても不思議じゃない。

一体この「エコール」存在意図は何なのだろうと、それが知りたくて引き込まれ、121分もあっという間でした。
後から考えると、内容の割に長尺すぎる気もするけれど。

ま、結局何も明かされないナゾの数々。
だって、おフランス映画だもん(笑)
閉鎖的環境⇔外界というアイディアが似ている『ヴィレッジ』を想定して、どんな“どんでん返し”があるんだろうと期待していたら、そんなアメリカンなノリの訳もなく(苦笑)

とはいえ「Innocence」という題名にすべては込められているのだけどね。
言われてみれば“イノセンス”って確かに、守ろうとしなければ守れないものかも。

年齢ごとに色の定められたリボン少女たちの共同生活など、タブーの匂いがプンプンする、分かりやすいコンセプトが楽しい。
バレエの先生生物の先生も、あの年代の少女たちに負けず劣らず透明感があって、麗しい

そんな若い女性の描写に反して、召使のおばあさん下等な存在として描かれていたりと、「刹那」「若年性」これでもか!ってほど賞賛している非現実的な物語だなーと思ったら、監督がそういう系のフェティシスト(女性)らしいということで大いに納得。

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2007/07/20 (Fri) 【How to kill your neighbor’s dog】(舞台よりすてきな生活)

出演:ケネス・ブラナー、ロビン・ライト・ペン、リン・レッドグレーヴ、スージー・ホフリヒター、ジャレッド・ハリス
監督:マイケル・カレニスコ
製作年:2000
製作国:アメリカ
howtokilldog.jpg

子供嫌いの劇作家ピーターは、劇中の子供を上手く描写できない。
なのには子供を欲しがるし、同居の母は痴呆気味、近所の犬はうるさいし、自分の名を語るストーカーが出現したと思ったら、さらに生意気な子供まで越してきた……ピーターのご機嫌は、斜めを振り切ってデフレ・スパイラル

ケネス・ブラナーが劇作家役――という時点で「ぷぷっ」と来ちゃえるのは、お得だなぁ(笑)

年の割りに、作品数が60代の名脇役俳優並みに多い、ケネス・ブラナー
しかもそのほとんどに主体的に関わっている。
なのに『ハリー・ポッターと秘密の部屋』くらいしか観たことがないという(苦笑)

ナルシスト系の俳優が、脇役として強烈な魅力を放っているのは好き。
でもドカンと前面に出てくると、どうも苦手だったりする。
まっ、見ちゃえば普通に作品として面白いことが多いので、食わず嫌いなだけなんだけども。

今回のケネスは、険しく悩ましいシェイクスピアン・フェイスでも、オーラのまぶしすぎるキラキラ笑顔でもなく、不機嫌にプンスカしてる様子が逆に可愛かった。

子供嫌いながら(ピーター自身が子供だから?)、少女との距離を縮めていく過程が、思ったより自然に描かれて、「あー器用に演じられる人なんだな」と思いました。
何かね、もっとワザとらしくなっちゃうんじゃないかなと心配してたんだけど、やっぱりケネス・ブラナーは上手かった(笑)

隣りの犬に代表される悩みの種は、ラストに向けて色んな形でKillされていくのですが、それゆえに切ない別れも待っていたりして。

ブラックな原題からして、演劇界の裏側を描いたコメディー?という予測は外れましたが、邦題がぴったりな清く正しいヒューマン・コメディでした。

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2007/07/17 (Tue) 【The Virgin Suicides】(ヴァージン・スーサイズ)

出演:キルスティン・ダンスト、ハンナ・ホール、ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー、ジョナサン・タッカー、ジョシュ・ハートネット、ダニー・デヴィート、ヘイデン・クリステンセン
声の出演:ジョヴァンニ・リビシ
監督:ソフィア・コッポラ
製作年:1999
製作国:アメリカ

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ソフィア・コッポラの描く「少女と女の真ん中」、が好き。

『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』の主人公は、とっくに内に芽生えている大人の女としての自我を、奔放な少女の言動で覆い隠している。

女の子って、そうだよね。
色々見えちゃってるんだけど、無関心を装ったり、逆に無邪気な反応をしてみせたり。

周りを惑わせるのは、困らせたいからではなくて、色あせて見える現実にちょっとした細波を起こしてみたい気まぐれから。
そして、それにも飽きたら……。

『ヴァージン・スーサイズ』で世の中に見切りをつけたらしいティーンエイジャーの姉妹は、閉鎖的な場所から見る景色だけで、世の中が汚くて詰まらない場所だと判断してしまい、それに染まるのを拒んだ純潔のシンボル

自殺を極端に美化して描いたものだから、賛否両論はあるかも。
両親が可哀想だったし。悪い人たちじゃないから……。
でも悪い人たちではなかったからこそ、少女たちが上手く汚れて行けなかった……ゆえの悲劇でもある気がする。

画面は終始、日に焼け色あせていて、かつての男の子たちが「大人になっても姉妹のことを理解できない」と思い返している構成が良かった。
ソフィア・コッポラの作品では、少女は大人だけど、一方で男性は「永遠に少年」という描き方をされていて(ビル・マーレイ含め)、それはそれで少年性への愛おしさみたいのも感じられる。
この方が、クエンティン・タランティーノと一時期でもくっついてたのも、そう考えると納得がいきまくり。(まだ一緒だっけ?)

キャスティングは意表をついてきますねー。
何たってジョシュ変なおかっぱだしね。
しかもヘイデン・クリステンセンを見た覚えがまったくないという(笑)
どこに出てた。
そしてナレーションが、ジョバンニ・リビシ
あの画面に焼きつくような顔色の悪い舌足らずなセリフ回しが魅力のジョバンニを、あえてナレーションで使うというひねくれ方を、処女作でしているソフィアに脱帽です。

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2007/07/16 (Mon) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -7-

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●エルファバ


濱田さんという方を良く知らなくて友達に戦かれましたが(苦笑)、とても上手い女優さんなんですね!

正直な話、若手出演者(劇中で学生側の人々)の演技はどの方も今ひとつに感じてしまったのですが、彼女は感情がこもっていて、かといって過剰にもならず、とてもナチュラルエルファバとして存在していました。

歌はもちろん日本人としてはかなり上手いと思うのですが、Idina&Kerry共に最初のナンバー「The Wizard and I」から飛ばしているのに比べ、節声しているなぁという印象。

でも演技は2人と同じかそれ以上に濃やかで、愛すべきエルファバ像を作り上げていたと思う!

やっぱり「Defying~」とかはちょっと辛そうだったけど、それはKerryも一緒。
じゃあ何が違うかって言うと、日本のキャストはそういう時に80%の力で歌い、向こうのキャストはそれでも120%を出し切ることだと思う。

日本人がそれやったら簡単にノド壊れちゃうだろうから、同じようにやれと言ってるわけではないのだけど、ホントにね、あの人たちあんだけやって何で壊れないんだろう?
すんげー不思議(笑)

あとNHKで沼尾さんが出演した番組で紹介されていた、発音法。
分かりやすいのも大切だけど、それを使ってることが非常にもったいない!とも思った。

「No Good Deed」「As Long As You’re Mine」なんかでは気にならないけれど、「The Wizard and I」「Defying Gravity」なんかで、オリジナルではあえてブレスを入れずに流れるように歌って迫力を出している部分を、ぶつぶつに切ってしまっていて、突き抜け感が物足りない。

本人の技量的にはブレス無しでも出来そうだから、余計にね…。

他は、初登場「I-----t’s meeeeeeee!!!!!!!!」で、客席が沸きそうでやっぱり沸かなかったこと(笑)、「Defying~」の舞台上の絵づくりが、WEのそれをかなり上回っていたこと(特に照明に瞠目)が印象的でした。

WEはぶわぁーっと横に広がり、“印象として”大きなエルファバの存在を感じさせる。
一方日本は、強くはっきりと、エルファバ個人の存在が眼前に迫ってくる感じ。

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2007/07/15 (Sun) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -6-

●ネッサ

日本で舞台を観ると、若手俳優の演技が浅く見えてしまう。
日本語だから余計なんだろうけどね。

中堅俳優でちらほら上手い人も出てくるけど、年配の方たち(本当に市村さんとかくらい)まで行かないと、「自然かつ聞き取りやすくて役になりきっており、しかもしっかり間が取れている」っていう演技に出会ったことがない気が……。

そんなわけで、セリフが棒読みなのが非常に気になりました。
ネッサが、哀れというより、恐かった。
歌も上手く綺麗な人なんだけど、「か弱さに潜む強さ」“か弱さ”に乏しかったかも。


●ボック

ごめん、James Gillanがめっさ好きなんです。
たぶん、BWオリジナルよりGillanのが好きだわ♪ってくらい(笑)
だって、あの役作りは卑怯なんだよー。

なわけで、初めて観たのが金田さんだったら普通に受け入れられてたと思うけど、Jamesの亡霊に呪われました…。

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2007/07/14 (Sat) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -5-

●グリンダ

沼尾さんの舞台を観るの、実は初めてだったって、気付いてびっくり。
何かこう、見かける機会が多かった気がするので(笑)
ファントムでも彼女のクリスティーヌで観たいなーなんて言ってて、終わっちゃったんだよねー。

マスキュランなエルファバに対し、フェミニンなグリンダ
オリジナルのKristin Chenoweth雰囲気が似ていると勝手に思ってたこともあり、グリンダには合ってるんじゃないかなーと観る前から期待。

実際合っていたと思うし、コメディ・シーンは(何かもう色んな意味で大変だったろうに)はっちゃける姿に元気をもらいました。

と、同時にやっぱりとても難しい役なんだなぁと。
技術的にも感情的にも、複雑さはエルファバの上を行くよね…。

裏声は普通に綺麗なのだけど、地声との行き来が大変そう。
前回見たときのWE版グリンダ=ヘレンの痛ましさをちょっと思い出しました。
多分、やり始めたばかりは辛くて、慣れてくると自然に歌えるようになり、長く続けるとまた喉の負担が大きくなってボロが出やすくなる役(曲ばかり)なのだと思う。

この役を完璧レベルで毎日演じるって、想像しただけでも一番大変そう。

作品全体で最初の笑いどころ、グリンダ「Isn't it nice to see me?」「みんな私に会えて嬉しいでしょ?」…日英どっちもうろ覚え)で、あんまり笑いが起きなくてちょっと不安になったけど、その後は「Popular」などで、しっかり観客の笑いを取っていました。
「ゴージャス・ドレスぅ~~うぅ~~っうぅっ……」なんかは、英語版よりイケてたかも?

あと、ヘレンに比べて大人っぽいグリンダだなぁと。
歌じゃないところの、セリフのトーンちょっと低めなせいもあるかな?
今のままでも良いけど、もっとグリンダっちゃっても、やりすぎにはならない気がする。

テンション保つの大変そうだけどね(汗)

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2007/07/13 (Fri) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -4-

フィエロ

爽やか~。
アダムが濃かったから、妙に爽やか~(笑)

アダムダンスらしいダンスをせず、手先や足先、目線だけを使って小ぶりに動いていたので、李さんはちゃんと大きく踊っていたのが大きな違いでした。しかもダンス丁寧で上手いし。

どちらかというと「歌の演目」という印象だったので、アンサンブルなどのダンスもしっかりしていたのが、今回は新鮮だったかな。

1幕でのおバカっぽさと、ラストに向け増すエルファバを包むほどの包容力ともに、まだ弱く、ちょっとエルファバの方が強そうだったけど(笑)、ロングランだし今後に期待。


●オズの魔法使い

フィエロとオズは、日本版も悪くはないんだけど、WEキャストの役作りが好きなので難しい……。
歌とかは安心して聴けるんだけど、やっぱりあれかな、WE版「憎めない」と思わせた要因はコミカルさにあるのかも。

「Wonderful」とかもっと動いて歌って欲しかった。
けど!この曲、削られたか、大味に訳しすぎて、どうにも動きを付けようのない歌詞になっていたのも確か。
削られていたのかなー?
どちらも観た(or観る)予定の方、気付いたら教えてくださいー。

何か今の日本語版だと、この曲のいる必要性が薄くなっちゃうような。

あと「わんだっふる」は分かるんだけど、「あいあむあせんちめんたるま~ん」は、なぜ導入が英語なのかが気になった……。

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2007/07/12 (Thu) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -3-

●マダム・モリブル

年配の俳優陣は、やっぱり安心して観られました。

このマダム・モリブルは、好きだったWE版ミリアム・マーゴリーズに負けず劣らず。
ミリアムさんは滑らかな声だけど、森さんみたいなドスの効いた声も、この役に合ってる。
迫力あって強い、教育ママみたい。

ただその分コミカルさは抑えられていて、最後連れてかれる場面などでは、笑いが起きていなかった。
ミリアムさんのモリブルは世話焼きおばちゃん風だったので、連れて行かれる時も笑いが)

このお芝居の登場人物は、「みんなどこか憎めない」という印象だったけど、結構普通に悪役ちっくでした。


●ディラモンド教授

メイン&準メインの中で、WE版ともっとも差がなかったキャラです。
羊の鳴き声も上手かったし(笑)

てか中の人、武見龍磨さん……男前で素敵なオジサマv

これまでの経歴とか、歌の人か芝居の人かとか、どういう役が専門とか知らないので言っちゃいますが、ディラモンドオズ逆の配役で観たかったかも。
俳優さんの雰囲気的に。

何度観ても、紙を食べるシーンが不思議だわぁ。

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2007/07/11 (Wed) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -2-

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そんな障害を潜り抜けるために四季が採った方法は、この物語の「本質」「そのまま」前面に押し出すことでした。

これは個人的な印象なのだけど、欧米人はよりシニカルで、日本人はより真面目
だから「Wicked」のメッセージを直球で投げられても欧米人しらけるだけだし、逆に日本人がこの物語をコメディ全開で見せられても、戸惑ってしまう。

英語版がコメディ・ベースなのは、そのままだと野暮ったくなりかねない物語を伝える、ひとつの手段なんだよね。
日本人は、まっすぐ投げられたメッセージを素直に受け取るんだろうな、と。
30秒ごとのユーモアが、逆に邪魔になっちゃいそう。

そんなわけで、日本語訳であえて減らした部分「I feel WICKED!」「Which is Witch?」など)と、そのまま訳しても客が笑いどころと感じなかったらしい部分(エルファバの「There's no place like home」など←これは『オズの魔法使い』の浸透度が違うせいかな)を合わせて、笑いどころは50%くらい減っていましたが、だからといって、そこまでの違和感は感じなかったかも。
(ホントに、本気でセリフ棒読みの人とかいるけどいいのかな!?ってのは気になったけど・苦笑)

英語版は笑うのに忙しかったけど、日本版ではこの物語の持つ切なさリアル感が、そのままそこに存在していて、これもある意味で成立した見せ方だなって思った。

海外作品日本版を観て、(どの作品でも)一番残念だなぁと思うのが、テンポやリズムが損なわれていることだったんだよね。
英語のお芝居って、掛け合いがポンポンッとすすんでくから。

だけどこの作品は、元々がコメディ尽くし
ある程度四季色に染めても、それでもまだリズム感が残っているから、物語を伝えるには丁度良い按配になっていたのかなぁと思いました。

まぁそれでも友人は、日本語版を見た感想として「無駄なシーンが多い気がする」「もっと削れると思う」って言ってましたが。

それって真っ当な感想だと思うのだけど、なぜなら、日本語版で間延びしてるシーンのほとんど全てに、英語版では笑いが入っていたから。
たとえば日本語版では何でもないセリフも、英語では言葉遊びで上手く掛けたり、パロディだったり、皮肉だったりする。
だから逆に目まぐるしいくらい。

もしこれが海外カンパニーの来日公演だったら、日本の観客に向けたオリジナルのセリフとか入れちゃって、無理やり笑いどころにしちゃうんだろうけど、それをしない四季は真面目にやってるのね~と思いました。
どっちも正解だと思うし、後は好みの問題だろうけど。

でも来日公演だとエンターテインメントに終始していたであろうものを、ドラマを際立たせて見せたのは、日本ならではの舞台づくりとして良い面が出ていたと思う。

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2007/07/10 (Tue) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07) -1-

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初めてアポロ・ヴィクトリアに入った時とても大きく見えたので、[海]じゃ小さいんじゃないかな~なんて心配していましたが、前回はアポロが小さく見えて、逆に[海]は実はそれなりの大きさがあったようで、問題なしでした。

ファントムはずっと2階からだったので、初めて1階での観劇。
やっぱり1階の中ほどで見るのがベスト。

お土産の充実度ロンドンと変わらず、むしろグッと来るアイテムは日本の方が多かったかな?
「ウィキッド・カフェ」も含め、さすがこういうところは手を抜きませんねぇ。
ロンドンでも一緒だった友達と観に行ったので、あのセットを再び目の前にした瞬間、2人して興奮!

前のエントリにも書いたけど、この作品が四季で上演されると知った時、確かに不安があったことも否めないけれど、それ以上に「この欧米コメディでコテコテの素材を、どう料理するんだろ!?」純粋に興味深かったのです。

だって映画界でも、純正欧米コメディって、劇場公開が見送られてDVDスルーすることが多い。
それだけ日本語にするのが難しいってことだし、その笑いを理解できるか好きな人だけが見れば良い、っていう姿勢なのだろうから。

それにあえて真正面から挑む四季って、何てチャレンジャー!とある意味おののき…。

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2007/07/09 (Mon) ウィキッド 【劇団四季】 (07.JUL.07)

【電通四季劇場[海]】 
カレッタ汐留のエメラルド何ちゃら
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【CAST】(07.JUL. 2007 Soiree)

グリンダ:沼尾みゆき
エルファバ:濱田めぐみ

フィエロ:李 涛

ネッサローズ:小粥真由美
ボック:金田暢彦

マダム:モリブル:森 以鶴美
ディラモンド教授:武見龍磨

オズの魔法使い:松下武史


来日でない日本公演の感想を、初めてちゃんと書いてみようかなーと。

レミゼファントムは日本人のテイストに合った作品だから、そこまで大きな裏切りはないけど(とはいえ初めてファントム日本公演を見たときは、かなり違って驚いたもの)、この作品は日本人とは全く違うリズムを持った作品だから、観る前から興味深かったのです、どんな風になるんだろうと。

で、案の定舞台そのものの印象がかなり違ったので(キャストうんぬんという意味では無くても)、書いてみようかなーと思いました。

劇場のまん前にある「Wicked Cafe」オリジナル・ドリンクは、かなりイケます。
お試しあれ♪
wickedcafe.jpg

「エルファバのキウイとヨーグルトの何ちゃら」「オズの魔法使いのミックスフルーツ何ちゃら」

エルファバ・ドリンクなので納得ですが、オズの方は後付け以外の何モノでもありませんね。

でもオイスィ☆

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2007/07/08 (Sun) 【Notes on a Scandal】(あるスキャンダルの覚え書き)

出演:ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイ、アンドリュー・シンプソン、マイケル・マロニー
監督:リチャード・エア
製作年:2006
製作国:イギリス
notesonascandal.jpg

『トーク・トゥ・ハー』のパクリかい…

これ、観た方がいいよー(笑)

知らぬ間に引き込まれる面白さ(若干恐いけれど)。
たとえストーリーが性に合わないとしても、俳優陣の演技には圧倒されるはず。

特に英国産俳優&映画に明るい方は、お馴染み俳優の意外な一面や、お久しぶりの対面に飽きる暇もないはず。
92分とは思えぬ濃さです。

確かに渋い実力派ぞろいだけど、個人的には、このキャストだからってわざわざ映画館まで足を運ぶとは限らないメンツ。
わざわざ劇場まで観に行ったのは、予告編の段階でめちゃめちゃ面白かったから。
そんな出来の良い予告編で抱いた期待をも、裏切らない本編でした。

ジュディ・デンチはもうこの際おいとこう。(えっ!)
だってスゴイのはみんな分かってるじゃない(笑)
彼女が本作で見せた意外な一面といえば、由美かおるばりの入浴シーンかしら。(見られてお得かどうかはまた別の話

ケイト・ブランシェット演技の上手さも自明の理ってなもんですが、今回はこぶし効かせて怒鳴ったり、ジュディちゃんメチャクチャにされて、あられもない姿で叫び狂ってます。

また彼女の神秘性純白なイメージは、ジュディちゃん愛憎入り混じる複雑な感情を抱く対象として、とても説得力がある。
白い肌ブロンドという容姿、美術教師という職業、そしてシーバという役名もなぜか。
そんな彼女が、だんだん狂わされていく、狂わざるを得ない状況におかれて、神聖な白い肌泥塗られていく過程がコワ面白い。

そしてビル・ナイ
わたくし、こんな彼、初めて見ました。

パイカリジャパン・プレミアで、たどたどしくも律儀に日本語で一生懸命挨拶したのにも関わらず、ジェフリー・ラッシュ「がちょ~ん」オイシイとこ全部持ってかれてしまった、これがあのビル・ナイなのでしょうか。
(そしてオスカー俳優「がちょ~ん」と言わせた犯人は誰ですか・笑)

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人差し指中指だけ立ってしまうお決まりのハンド・ポージング↑(これまた懐かすぃー)は生来のクセなのか、本作でも発揮されていましたよ。↓
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セリフを吐く時も、静かに、一度斜に構えて、彼の持つ独特のテンポで話すところしか見たことがなかったので、こんなに感情を爆発させて妻に怒鳴る、なんつーか“正統派の芝居”を観たのは初めてな気がする。

ファンキーなオジちゃんか悪役ライバル役タコな彼しか観たことなかったので、普通にロンドンで家庭を持つ一市民一夫の役が逆に新鮮!

個人的にはキワモノ俳優を好きになることが(なぜか)多いけど、そういう人が普通の役やってると、必要以上にドキッとしちゃうのね~。

こんな彼の一面を引き出した監督すげー!と思いつつ、ビルさんて結構普通にホワイトな良い人そうで(アランのがずっとブラックだと思う)、照れ隠しにファンキーなオジちゃんを演じているように前々から感じていたため、今までの監督が、俳優の既成概念にとらわれた仕事しか回してなかっただけかも。

あとあと忘れちゃいけない、マイケル・マロニー!
つっても一部の人にしか認知されないであろうお方ですが……『愛しい人が眠るまで』で、死んでしまったアランが、泣く泣く恋人を託した男性です。もう役名は忘れた(笑)

彼のことは、2004年秋ロンドン蜷川幸雄演出の舞台『ハムレット』(ハムレット役)で観たのですが、かの映画以来のマロニーちゃんは、少し頭が薄くなり、儚さが漂っていました。

そのときも「とぅるーりーまっどりーでぃーぷりー老けたな~」と思いましたが、『あるスキャンダル~』では本格的に初老に差し掛かかり…。
そりゃそうだよねー『愛しい人が眠るまで』92年、もう15年も前の話だし、舞台だってもう3年前のこと。
白髪も増えるし、アランのお腹も出るわな。

そんなこんなでキャストに見ごたえアリ、ストーリーもまさにスキャンダラスなスピード感、オチのジュディちゃんにサブイボ立ったり、地味ながら引き込まれるドラマでした。

そして女性にとっては、それこそ色んな見方のできる、感想も百万通りくらいありそうな作品です。

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2007/07/07 (Sat) 【Le Temps Qui Reste】(ぼくを葬(おく)る)

出演:メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ダニエル・デュヴァル、クリスチャン・センゲワルト
監督:フランソワ・オゾン
製作年:2005
製作国:フランス
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パリで人気の若手ファッション・フォトグラファーとして活躍するロマン
ある日余命3ヶ月を宣告され、残された時間でこれまでの人生と向き合う。

邦題が秀逸。
仏題は「残された時間」と内容に対して直球ですが、それ以上に意義深い日本語が当てられていて。

ストーリーだけ見てしまうと陳腐で暗く、気にはなっていたけど食指は動かなかった作品。
でもやっぱりフランス映画、そしてオゾン監督、ということなのでしょうか。

ありがちなお涙頂戴ものにするわけもなく、ロマンの、“死を前にした生ける者”としての決断を、静かに淡々と追っていく。

ロマンの人物像が“死”からは程遠いものであるゆえに、普段実感を伴わない“死”に向き合う姿を見せられても、リアルな共感が常にあった。

高齢者でもなく、幼少から何かを患っていたわけでもなく、ある日突然、余命3ヶ月。
VOGUEなどのフォトを撮りおろす最先端の職業に就いていて、綺麗なボーイフレンドと同棲中。
実の姉とは、何とも度し難い微妙なわだかまりを何年もかかえている。
最近の若者らしく感情を表に出さず、唯一心の鎧を取り外せる相手は、郊外に住む祖母のみ。

ムダをそぎ落としたような生き方をする青年の蝋燭の火が、ぽっと消えようとしている。
そのまま終わってしまうのは、何となく寂しいような、悲しいような。
病気で苦しむ描写もほとんどなく、生きる実感死ぬ実感もどちらも欠落しているような、浮遊の時間の末に最期を迎えてしまうのは。

そんな折、彼はひとつの決断をする。
洗練されてはいるけれど世の中との繋がりがほとんど無かった彼に、最後の最後で現世との太く切れがたい絆を生んだ、その決断。

彼の人生も、その一瞬だけ煌いて、そして白い煙を吐いて消えてった。

何でこの監督は、この感覚を、こんなにも的確に映像としてすくえてしまうんだろう。

透明なガラススッと皮膚を切られたような気分。

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2007/07/06 (Fri) 【The Graduate】(卒業)

出演:ダスティン・ホフマン、キャサリン・モス、アン・バンクロフト、マーレイ・ハミルトン、リチャード・ドレイファス、エリザベス・ウィルソン
監督:マイク・ニコルズ
製作年:1967
製作国:アメリカ
thegraduate.jpg

花嫁を奪うダスティン・ホフマン。

前情報、以上。

何となく映画の世界の常識として、知ってはいるけれど、見たことはない名作たち。
でもパロディ引用で出てくることが多いから、興味のあるなしに関わらず、徐々にでも観ていきましょうと。

それにつけてもダスティン・ホフマン二十歳そこそこの若者に見えねっ。

老けてるなぁ…当時は別に、こんな二十歳も違和感なかったのかなぁ…。
むしろ人妻との方がお似合いでねーか!と、突っ込みながら観てたよ。

それより何より、花嫁を奪うに至る前に、人妻云々といったステップが入っていたことに意表をつかれました。

最終的に結ばれる花嫁との気持ちの通い合いとか、あれだけ劇的なラストに納得いくような諸々がもっとあると思っていたのだけど……奪うほど花嫁を愛してたのかはほとんど描かれず、いまいち納得がいかないよぅ。

ホフマンスキューバ・ダイビングとか、ホフマンが壁に頭を打ちつけるところ(本当は撮影中に笑いが堪えきれなくて、後ろ向いたらしい)とか、とにかくロボットと化したホフマンさんの挙動不審っぷりだけ、可愛くて好きでしたが。

若者の反逆なんて、現代を舞台に描いたらかなり刺激的なものになるだろうから、この頃の抵抗力はむしろ純粋で可愛らしいゆえに、ホッとはさせられるけれど。

雰囲気や絵的にドラマチックだったから、当時は受けたのだろうか。
S&Gのプロモーションビデオにしか見えなかったのだけど、もしかしたらその解釈で正しいのかしらん。

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2007/07/05 (Thu) 【PARTY MONSTER】(パーティ★モンスター)

出演:マコーレー・カルキン、セス・グリーン、クロエ・セヴィニー、マリリン・マンソン、ウィルソン・クルーズ、ミア・カーシュナー
監督:フェントン・ベイリー、ランディ・バルバート
製作年:2003
製作国:アメリカ
partymonster.jpg

R18マークが真ん中に、しかも2つもくっついとる。

劇中でセス・グリーンが演じる、ジェイムス・セント・ジェイムスの原作を映画化。
1990年代初頭のニューヨークにおけるクラブ・シーンとクラブ★キッズたちを、鮮やかな映像で描く。

本当は劇場へ観に行こうと思っていたんだよね。
もっと早くにレンタルも出てたのに、いつの間にか公開から4年も経ってるし。こわっ。

絶対自分が好きそうなテイストだったけど、やっぱりとんでもなくツボー♪

こういう、華美でキラキラなのに退廃的な、矛盾した世界観が好き。
『ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリー・インチ』もだから好み。
マリリン・マンソンの、間違った媚の売り方してるグダグダなクリスティーナもステキー★

とにかく公式サイト(まだ生きてるし!)に行ってみてー!
Musicのコーナーでサントラ全曲がちょっとずつ聞けるのだけど、“Money, Success, Fame, Glamour”、“New York New York”、“The La La Song”(La Laってそんなんかい!というフザけた曲・笑)がお気に入り。

ヘッドホンイヤホンギュッと耳に押し当てると、重低音が骨に染みて軽くトランス(笑)
サントラ借りてこよっと!

主演のマコーレー・カルキンが演じるのは、伝説のクラブ★キッズ、マイケル・アリグ
斬新なアイディアで様々なクラブ・イベント(ドーナッツ・ショップ襲撃パーティetc)を企画する一方、クスリに溺れ、ついには殺人まで犯し、それでも天使のように微笑む……悪魔ちゃん。

コスプレしても、セス・グリーンとじゃれあっても、クラブのオーナーと喧嘩しても、オーバードーズしても、人殺しても、子役時代に培った周りをとろけさせる眠そうにイッチャってる可愛い笑顔のまま。

マコちゃん、公開当時は本作やら舞台やらで一瞬復活したのに、最近また見なくなっちゃったわねん。
マイケル・アリグ以上に堕ちてなきゃいいけど…。

その強引さ可愛さマイペースっぷりは、キッズ鬱屈した感情“爆発”へと導いた功績と、邪魔な人間を抹殺するという大罪の両極端を、振り子のように振り切った末に折れてしまい…。

そのまま時を止め、時代に遺物になってしまったマイケル・アリグと彼のカルチャー
そんな遺物にべったりとラメを塗り、パッケージし直したようなこの作品が、やっぱり何故か好きなのよ。

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2007/07/04 (Wed) 【The Great Gatsby】(華麗なるギャッツビー)

出演:ミラ・ソルヴィノ、トビー・スティーヴンス、ポール・ラッド、マーティン・ドノヴァン、フランシー・スウィフト
監督:ロバート・マーコウィッツ
製作年:2001
製作国:アメリカ

greatgatsby.jpg

ロバート・レッドフォード版と迷い、ポール・ラッドの名前を見て、こちらの2001年版を手にとる。

冒頭のプールシーンからもう目映くて、思い描いていた原作の世界にシンクロ。
非現実的でつかみどころのない、白い光であふれている世界。
作品のイメージ=ギャッツビー氏のイメージということで、純粋で臆病、そして形式ばった彼の色はホワイトだと思うの。

だからギャッツビー役トビー・スティーヴンスが、ムキムキモリモリっと出てきたときには腰抜かしたの。
ギャッツビーって、変に気取ってる様子が“まったくキマってない”という、絶妙かつ微妙なキャラクターであるべきなのに、スティーヴンスは普通に貫禄あって、周りを圧倒しちゃう存在感なんだな。
笑うと片方の口角が極端に上がっちゃう表情も、屈折した心根というより、勝ち誇ってるように見えちゃって。
ジュード・ロウみたいにキョドって欲しい。

ミラ・ソルヴィノはあまりよく知らない人だけど、こちらもデイジーのイメージではなかったかも。
読んだのが古い翻訳版だったせいかもしれないけど、もう少し古風な印象だった。
クラシカル・ビューティーで、どっちつかずな、か弱い感じ。
でも本当はズルイの。好戦的なズルさではなくて、「私そんなつもりじゃなかったのに…てへv」的な、たちの悪い(笑)ズルさ。

フランシー・スウィフトは、ジョーダンの余裕あるマイペースな感じが出ていて、しかも美しかったわー。
ポール・ラッドのアクの無さも、物語のナレーターの役割も持つニックという人物に合っていた。

原作に割りと忠実なつくりなのは良いけれど、目のモチーフ・対岸の光など、白日夢的なアイテムが実物感を伴っているのは、少しがっかりなような…。
全体的には、本で堪能できる世界観(想像の賜物)を、映像が上回って無かったってことかな。

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2007/07/03 (Tue) 【The Wind That Shakes The Barley】(麦の穂をゆらす風)

出演:キリアン・マーフィー、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、オーラ・フィッツジェラルド、メアリー・オリオーダン
監督:ケン・ローチ
製作年:2006
製作国:イギリス、アイルランド、ドイツ、イタリア、スペイン
windshakesbarley.jpg

パルムドール作品。

公開当時、周囲の鑑賞者が口をそろえて「重い」と感想を述べていました。
まぁ戦争映画だものね。

この作品に関しては、以前に『マイケル・コリンズ』を観ておいて良かったなと思いました。
今回予習のために観たわけではなく、アラン・リックマン出演作品ということで、もう見たのは何年も前。
でもこうして以前の鑑賞作品が新作を補完するようなこともあるから、常にインプットし続けることが大事なのね、としみじみ。

『マイケル・コリンズ』がアイルランドの将来を決める政治の中心を描いていたのに対し、本作はそんな時代の潮流に巻き込まれ、名を残すこともなく死んでいった若い兄弟の話。

その当時はそれしか選択肢がなかったとしても、こうして改めて作品となってみると、こんなことのために兄弟の絆が裂かれ、頭も良かったのに命を落として勿体無い、と思わざるを得ない。

自分が正しいと思うことを貫く姿勢は大事だけれど、そのために大切な人を傷つけ、自分を傷つけ…。

人間として正しい生き方(死に方)とはどちらなのだろう、ということを考えさせられた。
それでも生きて地道に何かをしていれば、いつか物分りの良い時代が訪れるのも事実。
でもそれは戦後を知っているから言えることでもある…よね。
そうして自分が生きながらえてこそ、周囲の大切な人を守ることができる。
一方で、命をかけて理想を守った過去があるから、未来があるとも言える。

人間ってどうしようもなく愚かでもあるけれど、その愚かさ時間をかけて気付くことも出来てしまうのがまた残酷…。

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2007/07/02 (Mon) 【Reservoir Dogs】(レザボアドッグス)

出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリストファー・ペン、スティーヴ・ブシェミ、ローレンス・ティアニー、カーク・バルツ、エディ・バンカー、クエンティン・タランティーノ
監督:クエンティン・タランティーノ
製作年:1991
製作国:アメリカ
reservoirdogs1.jpg

タラちゃん苦手なんだけど、ブシェミがピンクだし、マニア受けしている作品だし、パロられることも多いので観とこうっと。

レザボアってどういう意味かと思ってたら、“れぜるぼわーる”英語読みだったのね。

何かもうやっぱりプロットはこんなもんか、イヌの正体も普通にばらしちゃうのか(つまんにゃい)、暴力描写もまだまだ生易しかったのね、こういう類の作品は捻り方が一辺倒で飽きちゃったよ、91年当時に観れば新鮮だっただろうけどーって感じですが、彼の作品の中では退屈しなかった方かも。(説得力なさすぎ・笑)

俳優が、やっぱり個性的。裏オーシャンズみたいな。
いわゆる“豪華キャスト”とは違うんだけど、「豪華キャスト(ある意味で)」てな感じ?
クリストファー・ペンとかまだいらっしゃるし、可愛い役かと思ったら、簡単にぶち切れちゃうし。
ピンク、最後よかったよーブシェミらしくて(笑)

でも本編よりも、お互いメチャクチャ言い合ってる特典メイキングの方が面白かったかも。

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2007/07/01 (Sun) 【The Age of Innocence】(エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事)

出演:ダニエル・デイ=ルイス、ミシェル・ファイファー、ウィノナ・ライダー、リチャード・E・グラント、ジェラルディン・チャップリン、ミリアム・マーゴリーズ
監督:マーティン・スコセッシ
製作年:1993
製作国:アメリカ
ageofinnocence.jpg

ウィノナ、かーいー!!!!(かわいい)
今までも可愛いことは可愛いけど、だからといって魅力はあまり感じていなかった。
けどやっぱり女優さんだね。表情とか動きが付くと、グンと引き付ける。
逆にミシェル・ファイファーにあまり魅力が感じられなくて(役には合ってたけど)、もーウィノナでいいじゃないの!ってデイ=ルイスのおじちゃんを諭してみたくなったり。

実はこの作品、ろくに出演者も確かめず、ジャケットのデイ=ルイスを見て「あっジェレミーまだ若いー!エロそうだし借りちゃおv」というとんだ勘違いのもと見始めてしまったんですね。(ヒドイ・笑)
「あれっ?ジェレミーにしては顔がちょっとデカイかもデカイかもデカイかもぉー……あーっ!!!」みたいな(笑)
何か似てない?ジェレミー・アイアンズと似てない?一瞬似てない?(必死)

しかも「エロそうだし借りちゃおv」って、イノセンスだっつってんじゃん!
“汚れなき”って副題で強調までしてるやんけ!
2007年の一大勘違いですよこれは…。

作品はね、あれだよね、もうジェレミーと若い女の子(ウィノナ)キャッキャッするもんだと思って観たもんだから、ホント、イノセンスでしたね。(どんな感想だよっ)

イギリス映画ではよくある色調だけに、ニューヨークの話ってところが新しいね。
でも139分はちと長いね、うん。
でも最後パリだったね、ラストシーンのあそこ、よく使われるよね。
『ビフォア・サンセット』でも使われたよね?
どこだろうね?リヴォリ通りから1本入ったトコかしらね?

しかし改めてジャケット見ると、全っ然似てないジェレミーと。

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  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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