2013/06/30 (Sun) 【THE GREAT GATSBY】(華麗なるギャッツビー)

出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガード、アイラ・フィッシャー、ジェイソン・クラーク、アミターブ・バッチャン、エリザベス・デビッキ
監督;バズ・ラーマン
製作年:2012
製作国:アメリカ

THE GREAT GATSBY

この作品を3Dにする意味って?と思いましたが、なるほどバズ・ラーマン監督。
ギャッツビー家の饗宴の様子は、『ムーラン・ルージュ』に勝るとも劣らぬ華やかなエンターテイメントで、3Dで見せたかったのも納得です。

原作は読みましたが、レッドフォード版の映画は見ておらず、トビー・スティーヴンス版(ちょっと軽めのリバイバル)を見ていました。
当時の感想によると、原作のイメージが強すぎて、そこまで満足できなかったみたい?

今回の映画も前評判は芳しくなくて、特にストーリーはつまらないと聞いていました。(原作ものだから、ストーリーも何も……とも思いますが)
でもプラダが担当した絢爛な衣装や、ラーマン監督による煌びやかなパーティーシーンが見られればいいやーくらいの気持ちで観ました。

そしたら意外や意外、レオ様の登場シーンがとんだコントになっていて、しょっぱなから爆笑。
っていっても、出てくるまでかなり溜めたけどね(笑)
ラプソディ・イン・ブルーのクライマックスにかぶせた過剰演出がハマりすぎたレオ様の振り向きシーン(=ギャッツビーの登場シーン)に、同じ劇場で見ていた外国人のガールズが、「ウーフー!」と拍手と歓声で大盛り上がりでした。
いやぁ、気持ちは分かるし、リアクション抜群の彼女たちと観られて非常に楽しかったです!
このシーンだけでも観る価値あり!しかも3D!(笑)

この作品のレオ様は、堂々とした俺サマっぷり、オドオドした少年のような無垢さ、ストーカーのような痛々しさ、そして悲しい最後など、本領発揮とでもいうべきか、俳優としての愛嬌がさすがだなと思いました。←素直に名優って言えばいいのに。

最後は救いがなくて、キャリー・マリガンたら少女のような顔して本当に残酷なんですよ。
スカーレット・ヨハンスンが演じる可能性もあったみたいだけど、キャリーの方がピュアな表情なだけにより酷で、ある意味で原作のデイジーよりもデイジーらしい。

期待していなかったにも関わらず、役者のハマり具合も、映像の質の高さも(意外にも3Dの効果あり)、プラダの衣装も(プラダの衣装展まで行っちゃった!)、そして原作のもつ救いようのない哀しさも、すべてがたっぷりと表現されていて満足度の高い作品に仕上がっていたのでした。

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2013/06/29 (Sat) 【THE IMPOSSIBLE】(インポッシブル)

出演:ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ、トム・ホランド、ジェラルディン・チャップリン、サミュエル・ジョスリン、オークリー・ペンダーガスト
監督:J・A・バヨナ
製作年:2012
製作国:スペイン、アメリカ

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2004年スマトラ沖地震による大津波で被災し、離散から再会までしたヨーロッパ人家族をめぐる物語。

正直、津波に飲まれるシーンは、どうやって撮ったのかが不思議なくらいリアルすぎて、辛いです。
気持ちがというよりも、体調が万全でない時に観ると、体が辛いかもしれません。
波に飲まれながら色々なものにぶつかったり引っかかったりする様子や、怪我の描写がかなり直接的なうえに、音楽も不安を煽る効果の強いものです。

正直、音楽は過剰演出で不快でした。
あと、揺れがないままに津波が来る描写に違和感を覚えました。
かなり大きな揺れがあってこそ津波が起こるイメージだったのですが、スマトラの場合は、沖の震源が遠かったのか、揺れは震え程度で、いきなり大きな津波が起きた様子。
実際にもそうだったのかな?若干疑わしい。

家族がすれ違いながらも出会う姿、兄弟が出会う場面はそれなりに感動的ですが、出会い方はまだしも、すれ違い方は少し劇的すぎ?
病院のカーテン越しのすれ違い、まぁ実際にもあるのかもしれないけど、出会えそうで出会えない様子は、ちょっと作りこみすぎかなぁと思いました。
一応事実を基にしていますが、結果的に全員再会する幸運な一家を描いており、情景描写は過酷で現実的なものの、心情の面では奇跡的な救いが多すぎる……現実とは裏腹に。

どうやってこの映像を撮れたんだろう?というくらいリアルなシーンもあり、あまり地震が起こらない国の人には肉薄する追体験を伴う、意義の大きい映画なのだとは思います。
でもこの国には、実体験と報道に勝るフィクションはないと、かえって実感させられる観客の方が多いのではないでしょうか。

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2013/06/23 (Sun) Matilda the Musical 【STAGE】(11.OCT.2012 Matinee)

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劇場に入った瞬間、客席頭上に届かんばかりの積木のセットがお迎え。
幻想的な雰囲気に飲まれます。
ロアルド・ダール作品は、もちろんブラック・ユーモアも効いているけれど、子供らしい設定や雰囲気も過剰なくらい醸し出していて、その「可愛い顔して毒はいちゃう」感がツボなんです。

幕が開いた瞬間から、パワフルな子供たちの歌とダンスに圧倒される。
この作品の子役たちは、全員がガブローシュレベルのユーモアと実力を兼ね備えてる!
制服でエネルギーを爆発させながら歌い踊る姿は、「Spring Awakening」を彷彿とさせます。

大人でも難しいコメディが出来ちゃう上に、歌もダンスもパワフルな子供たち。
何食べて育つとこうなるんだろ?と不思議でしょうがない。
(下記写真には大人も混ざってます、念のため)

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日本の子役にありがちな独特のいやらしさもなく、舞台上では淡々とプロなんだよね。
バックステージで見かけると子供らしさを見受けられる子役もいるものの、この作品の子たちは、普通の子役以上に完成度高いから、「アダムス・ファミリー」のアダムス君並みに、ステージドアでもプロのファンサービスを見せているのではないだろうか。

マチルダ役は役柄同様、聡い子ですな。
アニーを演じる子には子供っぽさが求められますが、マチルダ役は子供らしいキラメキもありながら、それを開放せずに押し込めた魅力も必要で、さらに奥が深そうだわ。

ラベンダー役は、天然なのか芝居なのか、生意気な子供らしさに、こういう子いるいる~と。
ブルース役のチョコレートケーキ一気食いは凄かったですね~。
席が近かったので、全部を食べていないのは分かりましたが、それにしても体を張ってチョコレートまみれに。
チョコレートに顔を突っ込む際の、迷いのなさに拍手。

オリジナル・キャストではないけれど、作品にまだまだ脂がのっている時期なので、大人のキャストも実力派ぞろい。

ドクター役のマーク・ゴールドソープさんは、「Avenue Q」で感銘を受けたことを、当時の感想でも述べていました。
本当に芸達者で、舞台上の所作に隙がない、オリジナル・キャスト(完成度が高い)タイプ。
舞台に出てきた瞬間に気づいちゃったぐらい、抜群の安定感です。

マチルダのママ役のアネット・マクローリンさんは、「CHICAGO」で二度ほど見ています。
一度はジョゼフィーナさんがロキシーだった時のヴェルマだ!
キモノをまとっての気だるい演技は、違う意味のママみたいでした。
相変わらず上手いし、ダンスと歌声に貫録あり。

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トレンチブル校長は、予想はしていたものの、予想も期待も飛び超えてキャラが濃い。
役作りなのか、しゃべるたびにツバがピシピシ飛ぶので、「こっち向くな」ってずっと念じてました(笑)
席が前方で、舞台を見上げるくらい近かったので、結構危なかったのよ。
でも客席に向かってしゃべる時は飛ばしてなかったので、やっぱり役作りなのかな。
その代り、共演者や子供たちには容赦なくぶっかけてましたけどね(笑)

演出は、「Wicked」のような無駄なお金のかけ方はしていないのに、新鮮な動きがあって飽きない。
ブランコあり、おさげ振り回しあり、跳び箱あり、積木あそびあり。
子供もいっぱい来ていたけれど、あれなら飽きなかったんじゃないかなぁ。

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正直1回しか見ていないので、オープニングの子供たちの歌しかメロディを覚えている曲はないのですが、作品なりにメロディも可愛かったりするこれらの曲を、『ジーザス・クライスト・スーパースター』でユダ役のティム・ミンチンが作ったあたり、未だに信じられません。
ファンキーだけどちょっと繊細そうなところが、ロアルド・ダールの世界にも繋がるのかしらね。

そして、ダグラス・ホッジがワンカを演じる「チャーリーとチョコレート工場」が観たすぎる!

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公式サイトはこちら。うんぱるんぱもちゃんといるっ♪

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2013/06/22 (Sat) Matilda the Musical 【Intro.】(11.OCT.2012 Matinee)

【CAMBRIDGE THEATRE】

キャストボードが黒板に手書きで可愛い!
そしてアリス役には「?」の文字が(笑)
あなたたちが分からないと、私も「?」と書かざるをえないのよ~(笑)

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グッズ売り場もガチャガチャしてて可愛い!

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バーでもスペシャルカクテルを出していたので、「マチルダの魔法のクスリ」をオーダーしました。
大好きなシャンパン系カクテルだったので。
最近、劇場にお酒が売ってると、しかも作品に絡んだオリジナルカクテルだったりすると、必ず飲んじゃう!

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【CAST】(11.OCT.2012 Matinee)

+KIDS+

Matilda … HAYLEY CANHAM

舞台:「ヘアスプレー」、「美女と野獣」

Bruce … MAX STEPHENS
舞台:「サウンド・オブ・ミュージック」、「オリバー!」

Lavender … HOLLY HAZELTON
舞台:「白雪姫」、「オリバー!」

Nigel … JOSHUA TIKARE
本公演でプロデビュー!

Amanda … SAMANTHA ALLISON
舞台:「サウンド・オブ・ミュージック」、「チキチキ・バンバン」、「レ・ミゼラブル」、「シュレック」

Eric …FINLEY JURY
本公演でプロデビュー!

Alice … ?

Hortensia … AMY CHARLTON

舞台:「アニー」、「シンデレラ」、「ビリー・エリオット」、「オズの魔法使い」(オリジナル・キャスト)

Tommy … JAMES GARDNER
本公演でプロデビュー!

+ADULTS+

Doctor/The Escapologist … MARK GOLDTHORP
舞台:「ジキルとハイド」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「アヴェニューQ」、「ドロウジー・シャペロン」、「ウーマン・イン・ホワイト」、「レ・ミゼラブル」、「美女と野獣」

Mrs. Wormwood … ANNETTE McLAUGHLIN
舞台:「から騒ぎ」、「雨に唄えば」、「エニシング・ゴーズ」、「ロミオとジュリエット」、「真夏の夜の夢」、「シカゴ」、「美女と野獣」、「クレイジー・フォー・ユー」ほか

Mr. Wormwood … STEVE FURST
舞台:「Chicken Soup with Barley」ほか、「リトル・ブリテン」などTVで活躍中。

Michael Wormwood … NICK SEARLE
舞台:「On the town」、「指輪物語」、「エニシング・ゴーズ」、「ミス・サイゴン」、「オリバー!」、「キャッツ」

Rudolpho … MARC ANTOLIN
舞台:「雨に唄えば」、「ハロー!ドーリー」、「ピーターパン」
映画:『ラブ・アクチュアリー』

Mrs. Phelps … VERITY BENTHAM
舞台:「オズの魔法使い」、「ジョゼフと不思議なテクニカラーのドリームコート」、「シカゴ」、「ガイズ・アンド・ドールズ」、「フットルース」

Miss Honey … HALEY FLAHERTY
舞台:「ラブ・ネヴァー・ダイ」、「ロッキー・ホラー・ショウ」、「マンマ・ミーア!」、「シカゴ」、「グリース」

The Acrobat … LUCY MILLER
舞台:「キューティ・ブロンド」、「マンマ・ミーア!」、「シカゴ」、「フェイム」

Miss Trunchbull … DAVID LEONARD
舞台:「ハンプティ・ダンプティ」、「シンデレラ」、「ピグマリオン」、「アラジン」、「ヘイ・フィーヴァー」ほか多数


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2013/06/21 (Fri) 【ARGO】(アルゴ)

出演:ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ヴィクター・ガーバー、テイト・ドノヴァン、クレア・デュヴァル、スクート・マクネイリ
監督:ベン・アフレック
製作年:2012
製作国:アメリカ

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テーマからすると、人間ドラマの深みがもっとあるのかと思いきや、“如何に逃げきるか”に焦点を当てたスリリングな展開は、意外にもあまり余韻を残しませんでした。

ただもう見ている最中は、それは手に汗握るハラハラドキドキ!
無事イラン領空を脱した時の安堵感たるや、自分も大使館の人間かと錯覚しました。

見せ方が上手い一方で、作品そのものにそこまでの重みがないのだから、オスカーの監督賞はベン・アフレックに行くべきで、作品賞は別の作品なんじゃない?と今でも突っ込みたいです。

周囲の評判も、だいたい同じような感じですね。
良く出来たエンターテイメントだけど、オスカーじゃないだろと。
オスカー取るにはツルっとしすぎてる、器用すぎる、優秀すぎる、そんな感じ。
オスカー作品はもっとこう、ガサガサしてて、ドンくさくないと。

歴史上はカナダの功績となっていた実話の人質救出作戦であり、今回オスカーを授けることで、アメリカの功績であること、さらにはハリウッドの力が人命を救ったことを、世に知らしめたかったのかもしれません。

ただベン・アフレックは見直しました。
やっぱり頭いいんだなぁ、この人。
『ザ・タウン』に引き続き、感心しました。

マット・デイモンが大衆路線を行き、彼は小さな佳作路線を行き、毛色の違いが際立ってきましたね。
ダサいアメリカ人らしいカジュアルな格好をしながら、ベランダでハリー・ポッターを読んでいる姿を見た時は、まったく逆路線を想像していたのになぁ。分からないもんですね。


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2013/06/16 (Sun) 【FRANKENWEENIE】(フランケンウィニー)

出演:キャサリン・オハラ、マーティン・ショート、マーティン・ランドー、チャーリー・ターハン、アッティカス・シェイファー、ウィノナ・ライダー
監督:ティム・バートン
製作年:2012
製作国:アメリカ

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おティムが自身の少年時代の思い出を基に作った84年の短編を、白黒3Dで長編化。

愛犬しか友達のいないヴィクターだが、ある日事故で愛犬が死んでしまう。
科学の授業をヒントに、電気で愛犬を蘇らせようとするが……。

白黒なのに3Dっていうところが、やっぱりひねくれてる気がするのは、私だけ?
珍しく日本上映版限定のテーマソング(by 木村カエラ)も好きでした。
カエラとティム、合う。(ご飯とタラコのよう)

どこかで既視感もあるようなストーリーでしたが、上手くまとまっていて、最後は寂しくて愛しくて泣ける。
もう、おティムの少年時代の思考回路が手に取るように分かります。
優しくて、傷つきやすくて、不完全であるということの愛しさを分かっていたのだろうなぁ。

孤独な青年が常に主人公な、今日のティム作品にも通じる原点が垣間見える作品です。


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2013/06/15 (Sat) Les Misérables (10.Oct.2012 Soirée)

【Queen’s Theatre】

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【CAST】(10.Oct.2012 Soirée)

Jean Valjean … Geronimo Rauch

Javert … Tam Mutu
舞台:「レ・ミゼラブル」(アンジョルラス代役)、「Love Never Dies」(ファントム代役)ほか

Fantine … Sierra Boggess
コロラド州デンヴァー生まれ。
舞台:「Princesses」(Binky役)、「レ・ミゼラブル」(USツアー、コゼットU/S)、「オペラ座の怪人―ラスヴェガス・スペクタキュラー」、2007年ミュージカル「リトル・マーメイド」の主役でブロードウェイ・デビュー。
TV:「The Today Show」、「Good Morning America」、「The View」、「The Macy’s Thanksgiving Day Parade」、「62nd Annual Tony Awards」

Thénardier … Cameron Blakely

Madame Thénardier … Linzi Hately

舞台:「シカゴ」(ロキシー役)、「レ・ミゼラブル」(エポニーヌ役)、「メリー・ポピンズ」(バンクス夫人)、「マンマ・ミーア!」(ドナ役)、「秘密の花園」(マーサ役)

Eponine … Danielle Hope
舞台:「オズの魔法使い」(ドロシー役)

Enjolras …Liam Tamne
舞台:「ヘアー」(エレクトリック・ブルース)、「ヘアスプレー」(リンク・ラーキン役)、「ウィキッド」(フィエロ代役)

Cosette … Samantha Dorsey

Marius … Craig Mather



シエラとタムのカポーが評判になっていたので、見に行ったのでした。
ヴァルジャン役や、エポ以下の若手は全く知らない名前でしたので、何度も鑑賞済みの本作を見る動機は2人以外にないなか、シエタムカポー共に本領発揮できるような役ではなかったので、レミゼを外して「戦火の馬」でも見れば良かったかなという感じです。

シエラは、先日観た「4 STARS」(ラミンと共に来日中の豪華コンサート)で披露したソプラノの方が、よっぽど上手かった。
「I dreamed a dream」「On my own」は、綺麗な声よりも感情が先立って地声で張るような曲なので、彼女の声には残念ながら合わない。
「4 STARS」でも「I dreamed~」を歌ってくれて、感情表現は素晴らしいのですが、やはりソプラノの曲の方が似合うなと改めて思いました。
歌への気持ちの込め方は熱いのだけれども、これはもう技術とのバランスの問題だね。

マダム・テナルディエのLinziさんは、鑑賞記録には残っていなかったものの、「CHICAGO」のロキシー役で絶対見ているはず。そして名前が記憶に残っているので、上手かったのだと思います。
ロキシーもたいがいアクの強い役ですが、セクシーな魅力のある女性なので、脇役かつ汚れなテナルディエ夫人で名前を見かけた時には意外性を感じました。
器用な女優さんなので熟してはいましたが、CHICAGOのロキシー役ほど、特別な印象が残っているわけでもありません。

キャラクター化されすぎた役なので、ロキシーほど演者による差が出ず、アレンジできる箇所も決まっているせいかしら。
とはいえ、現在マダムを演じているウェンディさんは、オペラ座でカルロッタのファーストに昇進した時に、演技で前任との差を巧みにつけていたので、今のマダムは面白いかも?!

ジャヴェールを演じたタムさんは、そこそこ評判が良かったかと思うのですが、そこまでの感動がありませんでした。何だろう、すべてにおいて一歩足りない感じ。

これはもはや、自分が最後に観た公演が幻のJOJ×EARLキャストだったところによる、“Earlの呪縛”(韻を踏むなら、アールのカース)のせいだと思われます。
もしくはその直前にみた、Queen’sの25周年期間限定キャスト(Javertはハンスさん)も素晴らしかったから、もはやお祭りレベルのキャストでないと、満足できないカラダになってしまったのかもしれない…

比べる相手が酷だとは思いますが、役へのなりきり度ではEarlさん、声の安定感とパワーではHansさんに及ばず、でした。

ヴァルジャン、テナルディエ、エポ、コゼ、アンジョなど、すべてのプリンシパルキャスト(マリユスは別に誰でもイイらしい)において、25周年キャストの引きずり現象は起きているかもしれないです。

そんな見方をしたら楽しめるもんも楽しめない、というのも一理あると思うのですが、例えばEarlさんのファントム役UnderにRaminが入ってきた時に、「あっこれはEarlさんのファースト維持が危ういかも!」と思わせられたように、すでに良いキャストをさらに超えてくる俳優の出現を目撃するのも、WEやBWで世界屈指のプロのエンターテイメントを見る醍醐味だったりするので、今回は全体的に物足りない印象になってしまいました。

しかし自分で書いていて突っ込みましたが、JOJ、Earlさん、ハンスさんレベル以上じゃないと満足できないって、どれだけ贅沢なんだよ!と(笑)

さて、Ramin×Earlさんの(Ramin的に凱旋)トロント公演、どうしようかねぇ。

なんでNYかLONDONかパリでやらないんだろ?
トロントじゃ他の演目が見られないじゃないの……ぶつぶつ(笑)
これでトロントが未踏の都市だったら、観光がてら行っても良いかなと思いますが、一回行ったことがある上に、パリのように何回行っても楽しい都市ではないからなぁ…。

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2013/06/09 (Sun) 【THE BOURNE LEGACY】(ボーン・レガシー)

出演:ジェレミー・レナー、エドワード・ノートン、レイチェル・ワイズ、ジョーン・アレン、アルバート・フィニー、デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン
監督:トニー・ギルロイ
製作年:2012
製作国:アメリカ

BOURNE LEGACY

マット・デイモンが主演の「ジェイソン・ボーン」シリーズのアナザーストーリー。
スピンオフでも、前日談でも、主演俳優を変えての続編(i.eスパイダーマン)でもない本作、その立ち位置と共に、内容も迷走ぎみでした。

商業的には、マット・デイモンより旬っぽさが漂うジェレミー・レナーを配して、ボーンの軒下を借りて新たなシリーズ化を狙った(つまりは二匹目のどじょうを自らすくいに行った)ってことだと思いますが、その動機の横着さがすでに、作品自体のクオリティを下げているように思います。

アクションシーンそのものはそれなりに見せてくれますが、ストーリーも面白かった本家ボーンシリーズに比べ、展開にもサスペンスのスリリングさが足りず、のめり込めませんでした。

挙句の果てに、続編を匂わせる中途半端な終わり方。
すべてに姑息さがうかがえて、何だか萎えちゃいました。
本当に続編作れるのかしら?
キャストや視覚効果は良いだけにもったいないけど、続編が出ても、機内映画かDVDで良いかも…。


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2013/06/08 (Sat) 【FAUBOURG 36】(幸せはシャンソニア劇場から)

出演:ジェラール・ジュニョ、クロヴィス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール、ピエール・リシャール、ベルナール・ピエール・ドナデュー、マクサンス・ペラン
監督:クリストフ・バラティエ
製作年:2008
製作国:フランス、ドイツ、チェコ

FAUBOURG 36

『コーラス』『バティニョールおじさん』のジュニョふたたび。

この人の作品は、イギリスの小作品と同じ人肌の温もりで、いつも良作なんだよなぁ。
監督も『コーラス』と同じバラティエなので、監督のテイストでもあるかもしれない。

舞台好きにはちょっと楽しいかもしれない、劇場再生のための舞台裏物語。
1936年に廃業の危機に見舞われたシャンソニア劇場。
酒にふてくされ、愛する息子の親権を別れた妻に奪われ、人生どん底。
失うものがなくなったからなのか、仲間と一緒に劇場再建に立ち上がる。

真面目な演劇や、スタンダップ・コメディ、音楽ばかりで勝負していてはあまりウケないけれど、最後にミュージカルに目覚めて劇場の成功が確信されるのは、劇場好きだけでなく、ミュージカル好きとして嬉しいねぇ。
楽しいもんねぇ、ミュージカル!

そしてどの作品でも、子供との絡みで抜群の輝きを見せるジュニョ。
今回もまさかの場面で息子が登場したパリの街角の場面で、涙腺崩壊です。

メイキングを見ると撮影場所はチェコかどこかなのですが、フランスの街並みの再現率も高く、移ろいやすい劇場隣のビストロのギャルソンの小ネタと人情が、フランス臭くて宜しい。
パリの人は冷たいって、フランスの地方出身者でも結構言うけど、パリで人情に助けられた経験もこれまた少なくないのです。


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2013/06/07 (Fri) SINGIN’ IN THE RAIN 【STAGE】(09.OCT.2012 Soiree)

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今ロンドン、ニューヨークの作品で、何を一番見返したいかというと、「雨に唄えば」な気がする!
Overtureを聞いただけで心が躍ったので、サントラを買っておけばよかった~!と後悔しきりです。
オーケストラの音が厚くなって再現された現代版の音源というところは物欲をかき立てたのですが、ボーカルがアダム・クーパーなので購入を躊躇してしまいました(笑)

観劇した日には、当のアダム・クーパーはお休み、UnderのフランシスがDonを演じていました。
フランシスは小柄なせいか、ダンスしながらの歌は、肺活量が足りなくて少々パワー不足。
立ちっぱなしで歌う分には問題ないのですが、この作品にそんな曲目もあまりないですからね(苦笑)
とはいえ、プリンシパルのアダム・クーパーですら、踊りながらちゃんと歌えていたのかは怪しい。
テレビでタイトル曲を披露していた時は、ちゃんと歌えていたようだったけど、あれは一曲だけの切抜きだしなぁ。

このDonさん、声量の足りなさはあるものの、仕事はすべて丁寧!
歌も、肺活量ギリギリの中でではありますが、投げやりに伸ばすだけ伸ばして雑に終えるようなことは絶対しないのね。
ちゃんと意志の力で伸ばして止めてのコントロールを、苦しい中でも丁寧にやっている。
ダンスもステップのひとつひとつに気を配っています。
真面目なプロ意識と、舞台上でのコントロール力が伺えるので、このまま実力をつけていけばもっと素敵な俳優さんになるかも!?

ラストのカーテンコールも終わって捌ける時に、後ろにいた同僚が思い切り蹴り跳ね飛ばした水をもろにかぶって(しかもその瞬間にちょうどFrancisが後ろを向いて顔から水を受けちゃったのは、やった方にとっても計算外だったのでは・笑)、「Hey!」(ちょっとぉ!みたいな雰囲気で)と抗議している姿が可愛かったです。

何だかんだですごく頑張っていたので、とても印象に残っています、彼のこと。
また別の公演で成長した姿が見たいです。

Cosmo役は、「シカゴ」のフレッド・キースリー役かアンサンブルで観たことがあるような気がするダニエル。
こちらは映画版のドナルド・オコナーが素晴らしすぎて、「Make ‘em laugh」は物足りない。
映像なのに何回見ても舌を巻くオコナーのパフォーマンスは、やはり極上。
「舞台では、あれが生で見られるんだ!」と過剰に期待してしまったため、ちょっと期待外れ。
キラっと光るものはなく無難に演じているのですが、UnderstudyのFrancisを支える安定感はありました。

そして私の苦手なストラーレン家のスカーレットさん。
うん、メグ・ジリーを演じたサマーよりは、気にならなかったかな(笑)

一方で芸達者だったのが、Dialect Coachのデイヴィッドさん。
「歌が、ダンスが」というよりも、コメディアンとして芝居が面白かった。
プリンシパル3人は脚本の面白さで引っ張っていたけど、彼はセリフ回しや仕草、表情などの芝居そのもので笑わせていました。

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そんなわけで、この作品をもう一度見たい要因は、キャストではなく、音楽と演出そのものですね~。
やっぱりあの土砂降りはハンパない!(笑)
舞台上で雨が降ると前もって知っていたし、そういう演出自体は過去にも何作品か観たけれど、それにつけてもあの降り方は尋常じゃないですね(笑)

水たまりも振り付けの一部にしちゃっているところが楽しい。
お客さんもキャーキャー言っていて楽しい(笑)
2階からみたので私は無傷でしたが、1階前方はスプラッシュマウンテンです。
役者陣も悪ノリして、「おらおら欲しいんだろ~?」とでも言いたげに、豪快に水たまりを蹴り上げる。
そして蹴れば蹴るほど、水がかかればかかるほど、盛り上がる客席(笑)

あの水は一応、常温水なのかなぁ?
歌も歌う俳優さんが、毎公演あんなにずぶ濡れになって、風邪をひかないか心配です。
悪寒のする日にあの演出は、堪えるだろうなぁ。

そんな劇中の派手なスプラッシュもさることながら、意外と感心してしまったのが、休憩時間中のお掃除。
びっちょびちょになったステージ上を、これでもか!というほどカラッカラに、モップだけで仕上げる仕事っぷりに、思わず見入ってしまいました。
完全に盤上が乾くまで拭きあげるので(舞台盤の木の色が変わるので分かる)、それなりの時間もかかり、通常の演目より休憩時間も長いと思うのですが、見ていて全然飽きませんでしたね~。
欧米人にも、あんなに細かくて完璧な仕事ができるんだわ、と変なところで見直してみたり。

パフォーマンスとともに、あのお掃除テクも一見の価値ありです。

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2013/06/06 (Thu) SINGIN’ IN THE RAIN 【Intro.】(09.OCT.2012 Soiree)

【PALACE THEATRE】

Singin in the rain


【CAST】(09.OCT.2012 Soiree)

Don Lockwood … FRANCIS HAUGEN (Understudy)
舞台:「42nd Street」、「Legally Blonde」(オリジナルキャスト)、「Hello, Dolly!」ほか

Cosmo Brown … DANIEL CROSSLEY
舞台:「Me and my girl」、「コーラス・ライン」(ポール)、「メリー・ポピンズ」(バート)、「十二夜」、「フォッシー」、「シカゴ」、「キャッツ」、「フェイム」

Kathy Selden … SCARLETT STRALLEN
舞台:「パッション」、「メリー・ポピンズ」(メリー・ポピンズ役)、「チキチキ・バンバン」、「マンマ・ミーア!」(オリジナルキャスト)、「イーストウィックの魔女たち」

Lina Lamont … KATHERINE KINGSLEY
舞台:「アスペクツ・オブ・ラブ」(ローズ役)、「ピアフ!」、「カンパニー」(ソンドハイム生誕80周年記念)

R F Simpson … ROBERT POWELL
舞台:「ハムレット」、「パイレーツ」、「シャーロック・ザ・ミュージカル」ほか
映画:『マーラー』、『39ステップス』

Miss Dinsmore/Dora Bailey … SANDRA DICKINSON
舞台:「チキチキ・バンバン」、「デイジー・ミラー」ほか
映画:『銀河ヒッチハイクガイド』ほか

Roscoe Dexter … PETER FORBES
舞台:「オブザーバー」、「ブラック・ウォッチ」、「マンマ・ミーア!」(ハリー・ブライト)、「テンペスト」、「ガイズ・アンド・ドールズ」(ネイサン・デトロイト)、「アラジン」

Production Tenor/Dialect Coach … DAVID LUCAS
舞台:「42nd Street」、「Grand Hotel」、「メリリー・ウィー・ロール・アロング」、「キャッツ」、「美女と野獣」(オリジナルキャスト)、「オクラホマ!」

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2013/06/02 (Sun) 【OBLIVION】(オブリビオン)

出演:トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー、ニコライ・コスター=ワルドー、メリッサ・レオ
監督:ジョセフ・コシンスキー
製作年:2013
製作国:アメリカ

OBLIVION.jpg

「よくあるSFものでしょ」と期待していなかったせいか、映像はもちろんのこと、脚本も気が利いていて良かった。
やっぱりトム・クルーズ作品で、何のヒネリもないはずがないよね。
と思わせるトムって、何だかんだ言ってすごいな。

エイリアンとの全面戦争に勝利したものの、放射能汚染で住めなくなった地球を監視する任務にあたるジャック。
ある日墜落した宇宙船のなかに、見覚えのある女性の姿を発見し……。

とにかく映像がスタイリッシュで、展開がスリリング。
人間や自然のものと、宇宙的でマシン的なものとの対比が象徴的なのですが、最後まで観ると、その描き方にもしっかりと意味があったのだと気付かされます。

元々映画のコピーで「なぜ、彼は人類のいない地球に残されたのか?」と考えさせる疑問符で謳っているので、その理由を探ろうと意識しながら見ると、大方は中盤で種明かしをされる前にタネに気付くと思うのですが、後から考えると、セリフなどではなく映像そのものが伏線になっているところが、映画らしくてニクいです。

冒頭近くの「This is New York, before I was born」と言い切っちゃうセリフも、さらっと流しちゃえそうだけど、何か引っかかったんです。えっあなた自身の記憶じゃないの?前世なの?と。
これも最後まで観た後だと、「おぉっなるほど!」という感じ。
ネタばらしされたとしても、迫力のある戦闘シーンやロマンチックな情景は楽しめると思いますが、やっぱりこの辺にしておこう(笑)

細かい突っ込みどころもなきにしもあらず、そしてラストは正直、「それでいいのかジュリア!」と最大の突っ込みをせずにはいられませんでしたが、途中の展開の持って行き方はジャック目線てで楽しめました。

ラストの「それでいいのかジュリア!」も、鑑賞時はものすごい興ざめで、「あぁアメリカ人って切ないエンディングより、ハッピーエンドが好きなのね、単純ね」と思ったのですが、見方を変えれば、“ジャックを永遠に失ったジュリア”というエンディングこそ出来過ぎていて陳腐なようにも思いました。

もちろん、その方が諸行無常の日本人の価値観にも合うし、失うがゆえの美しさもあるのですが、何てったって同じキャラクターを持った同じ個体、ジュリアが彼を拒否する理由はありません。
ということで、短絡的ゆえのハッピーエンドではなく、とことん論理的がゆえのハッピーエンドでした。
何なら、あそこでジャックが現れたことで興ざめする感覚の陳腐さこそを皮肉られているようにすら感じる。

一方で、ジャックの作り上げたオアシスの山小屋を見ていると、本当の幸せってなんだろうと考えさせられます。
単調だけど毎日やることがあって、それによって生活は保障されて、なおかつあんなに素敵な近未来住居に住む生活もある。地球のために働いているという大義も、本当のところはどうだろうが、一応ある。
自分で波を起こさなければその生活をずっと続けられるのに、人間ってそう単純でもない。
苦労しながらも、自らライフデザイニングをして、地に足をつけている時にこそ生きている実感を得られる。

原作は、監督も務めたジョセフ・コシンスキーなのですが、経歴を見ると、スピルバーグやルーカス的なあっけらかんとしたSF浪漫は抱いていないようで、キューブリックのように内向的で現代的な世界観の持ち主に感じられます。
時代の最先端を行くようなキャリアを積む中で、自分の思い描く映像、世界観、考えを可視化する能力に長けているようで、本作でも、一瞬腑に落ちないことも、ちょっと考えると「あぁこういう考え方をするから、こういう見せ方をするのね」と腹落ちし、ある意味では筋が通っています。
また分かりやすい敵の姿を描かないところに、現代社会や人間の生き方への哲学を自分なりに持っている側面が感じられるので、その哲学を円熟させていった今後の作品も見てみたいところです。

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2013/06/01 (Sat) 【IRON MAN 3】(アイアンマン3)

出演:ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、ガイ・ピアース、レベッカ・ホール、ステファニー・ショスタク、ジェームズ・バッジ・デール、ジョン・ファヴロー、ベン・キングスリー、ウィリアム・サドラー、ミゲル・ファーラー、マーク・ラファロ
声の出演:ポール・ベタニー
監督:シェーン・ブラック
製作年:2013
製作国:アメリカ

IRON MAN 3

声の出演が、ポール・ベタニーだったのかー!
もっと耳を研ぎ澄ませておくべきだった!
通りで、ロボットなのにハートと頼りがいのある声だと思ったよ。

『アベンジャーズ』(はっ!この時もベタニ―の声に気付けてない!)の戦いで心身ともに疲労したトニー・スタークは、アイアンマン作りに没頭し、数十体ものアイアンマン・スーツを作り出す。
その一方、“マンダリン”と名乗るテロリストが世界を恐怖に陥れていた。

まずトニー・スタークがあの戦いで疲弊し、病んだようにアイアンマン・スーツ作りに没頭するという冒頭設定からして無理やりだなと思いました。そんなに悩むタイプか?と。
こういう心理描写に機微もへったくれもないところが、アメコミなのよね。
別に見どころはそこじゃないから、良いんだけどね。

そういう点を抜きにして、アメコミ的な面白さだけを求めて観れば、やはり期待を裏切らない一級品です!
前作『アイアンマン2』はDVD鑑賞になってしまったのですが、劇場鑑賞のために作られた映画は、やっぱり劇場で観ないとね!
しかも3Dを用意しているということは、作り手も2Dでなく3Dで最も鑑賞効果が得られるようにこだわったはずなので、3Dで観てあげようと最近思うようになってきました。(なぜか上から)

アイアンマン数十体がそろい踏みの、船上での戦闘シーンはさすがの迫力!
今回はテロリスト組織、しかも集団的な細胞操作で高熱を発する戦闘能力を備えた人間たちが相手ということで、「鉄vs熱」という中々いい勝負が見られます。
アイアンマン・スーツたちの最後も、もったいない気はしたけど清々しかったです。

悪役の英国俳優ガイ・ピアースは、造形自体はカッコいいのかどうなのか個人的には疑問で、何ならトニー・スタークに憎悪を持ち始めた数年前のオタクな恰好の方が異様に似合っていたくらい。
『プリシラ』フェリシアから、『英国王のスピーチ』のエドワード8世、そして本人にそっくりな『ファクトリー・ガール』アンディ・ウォーホール役まで、作品ごとに、また今回のように1作品の中でも印象の異なるカメレオン俳優さんです。

本作は悪役側の描き方も、演じる英国俳優陣も巧くて、「現実もこんなもん?」と思わせるのですが、テロリストの総帥マンダリン役にベン・キングスリー
総帥だけど実は……という裏がある人物なのですが、表の演技はそのままの存在感と威厳で演じられるので良いとして、裏の小物感あふれる演技に「さすが!」と唸りましたね~。

存在自体がジョークな高田純次臭と、シャーロックにも通じる俺サマ感が板についてきたダウニー氏。
なぜか女性(もしくはワトソン君)が放っておけない不安定さと、素直じゃない優しさが滲み出ていて、ホームズといいアイアンマンといい、当たり役つかめて良かったね!と思わずにいられない。

そしてお決まりの、エンドロール後の小ネタ。
ここにだけ出てくるハルクなマーク・ラファロの贅沢使い。
本当に小ネタサイズだけど、ここでもアイアンマンとハルクの中の人の関係性がにじみ出ていて、ラファロ氏ったら、俺様わがままダウニーちゃんを放っておけないのね、という歪んだ見方もできます。
マーク・ラファロ好きだったら、これだけのためにも見ちゃうんだろうなーという可愛さ♪

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nana

  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
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    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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