2013/10/20 (Sun) CABARET <OCT.2012> STAGE

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期間限定公演ということで、前にロンドンで観たのと同じプロダクションだけど、見てみることにする。
洗練された芸術的演出のイギリス版よりも、退廃的でやさぐれたフランス版の方が好きだったので、違う演出だとより優先順位は上がったのですが、ウィル・ヤングという名前だけは知っていたし、マット・ロウルも出るし、期間限定キャストってアンサンブルもレベル高いしね。

おばちゃんみたいだった前回のジェームス・ドレイファスに比べ、ピエロのように表情豊かなウィル・ヤングのEmcee。
作りすぎ笑顔はちょっと怖いけど、ひょうきんなので、ドレイファスほどのどす黒い毒はない。
ただし、ファビアンほど綺麗でもなく、阿部サダヲほどおちゃらけてもいない、ブラックさはやっぱりイギリスらしいエムシーでした。
思ったよりキャラが立ってて良かったし、これを見た後にミュージシャン然としてすかして映った写真を見ると、逆に吹き出してしまう。この人、絶対三の線を本業にすべきユニークな顔立ちだもの。

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サリー・ボウルズ役のミシェル・ライアンは、可もなく不可もなく。
これまでに見たフランスのクレールや、前回イギリスのキムに比べたら、歌い方が一辺倒で存在感として迫力不足ですが、及第点かな。
松雪泰子は置いておいても、これまでのサリーは女性としてカッコいいなと思わせるカリスマ性が半端なかったのですが、そこまでの求心力がなかった。歌に懐の深さを感じられませんでした。

翻って、前回残念すぎたイギリス版のシュナイダーさん、今回も大女優が配されていましたが、今回のサイアンさんは上手かった!
声も太いし、前みたいに聞いていて心配になるような事はありませんでした(笑)
逆にこの年でこれだけ歌えるって、尋常じゃないプロ意識……!

cabaret_cast2012.jpg

マット・ロウルは、友人が大ファンなので、やっぱり注目して見ちゃいます。
配役を聞いた時点で、クリフは似合っていると思いました。
前のクリフがとても印象が薄い人だったので、濃すぎも薄すぎもしない適度な存在感が良い。
そして久々のまろやかな歌声。

本当に久方ぶりだなー!前回はゾロで観たのが最後だから、アールさんのまろやかさと溶け合って、2人でマロマロしてたもんなー。

そもそも奇妙なキャバレーワールドに迷い込んでしまった一般人という体のキャラクターで、どちらかというと客席目線に近い、他の役に比べるとクセのないところがクリフ青年の特徴ではあるのですが、一番さらっと期待を裏切る行為をするのも、クリフだったりするのよね。
だから薄すぎても物足りないというか……キャバレーワールドに押しつぶされないほどの強烈なマイペースっぷりが肝要だったりします。
このワールドに物怖じせず飛び込んでいく一方で、客観的に観察する理性を常に忘れない、だからこそ、ただ迷い込んだ青年ではなく、職業が作家なんだろうね。

最近遊びで海外に行くと眠気が半端なく、特に観劇旅行に至っては劇中で意識が遠のきがちなので、キャバレーのような暗い演目は特に厳しいのですが、マニマニや人生はキャバレーなど、代表曲は生歌・生演出を楽しみました。

苦しかったのがラスト近く、暗い中でのエムシーの独り語り芝居……正直なところ、落ちた瞬間をウィル・ヤングに目撃されたのではないかと今でも心配ですが(なんせ前から3列目)、1回観ちゃった演出だから許してほしい……決して訳も分からずカーテンコールで拍手していたわけではないんだよって。作品の素晴らしさは分かっているよって。

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2013/10/19 (Sat) CABARET <OCT.2012> CAST BOARD

【SAVOY THEATRE】

演出 … RUFUS NORRIS

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【CAST】(13.OCT.2012 Soiée)

SALLY BOWLES … Michelle Ryan
本作がウェストエンド・デビュー。
舞台:「リプリー」(マージ役)、「Who’s the Daddy」、「24 Hour Plays」(Old Vic)
映画:「コックニーVSゾンビ」、「フリック」、「Girl Walks into a Bar」
TV:「Dr.Who」、「ミス・マープル」、「イーストエンダース」

EMCEE … Will Young
イギリスの音楽オーディション「Pop Idol」で一躍有名になった歌手・作曲家、俳優。
デビュー曲の「Anything is Possible」は史上最速の売り上げを誇った。ファーストアルバムも1位を獲得。
その後の2枚のアルバムも1位を記録。
BBCの映画『ヘンダーソン夫人の贈り物』のバーティー役でジュディ・デンチと共演。レイフ・ファインズの「コリオレイノス」を共同製作。ノエル・カワード作品の舞台などにも出演。

FRAULEIN SCHNEIDER … Sian Phillips
RADA出身。2000年にCBE受章。
「I, Claudius」のリビア役で、BAFTA賞など数々受賞。
舞台:「ビタースイート」、「リトル・ナイト・ミュージック」のブロードウェイ版に出演。英国では「マイ・フェア・レディ」ほか多数出演。
映画:『裏切りのサーカス』、『Smiley’s People』ほか、マーティン・スコセッシ、ミロス・フォアマン、マーク・エヴァンス、ピーター・イェーツ作品に出演。

CLIFF BRADSHAW … Matt Rawle
舞台:「ピピン」、「ヘアー」、「三銃士」、「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」、「ゾロ」、「アスペクツ・オブ・ラブ」、「エヴィータ」、「キャメロット」、「レ・ミゼラブル」、「ミス・サイゴン」

HERR SCHULTZ … Linal Haft
舞台:「キス・ミー・ケイト」、「オリバー!」、「大いなる遺産」、「オクラホマ」、「ビリー・エリオット」ほか多数
映画:『ムーラン・ルージュ』、『ビートルズの誕生』

FRAULEIN KOST … Harriet Thorpe
舞台:「クレイジー・フォー・ユー」、「ウィキッド」(マダム・モリブル)、「マンマ・ミーア!」(ターニャ)、「キャバレー」(前回版でも同役)、「スウィーニー・トッド」(ミセス・ラヴェット)、「十二夜」、「シンベリン」、「真夏の夜の夢」、「レ・ミゼラブル」(マダム・テナルディエ)ほか
映画:『ハリー・ポッターと死の秘宝』、『カレンダー・ガールズ』、『モーリス』ほか

ERNST LUDWIG … Nicholas Tizzard
RADA出身。
舞台:「War Horse」、「から騒ぎ」ほか多数

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2013/10/12 (Sat) 【SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD】(エンド・オブ・ザ・ワールド)

出演:スティーヴ・カレル、キーラ・ナイトリー、メラニー・リンスキー、アダム・ブロディ、ジリアン・ジェイコブス、パットン・オズワルド、T・J・ミラー
監督:ローリーン・スカファリア
製作年:2012
製作国:アメリカ

SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD

地球滅亡が決定的になった時、米国防総省から特別ミッションのお声掛けもなく、ノアの方舟に乗り込むことも出来ない普通の人々は、来る終末をいったいどう過ごすのか、というヒューマン・ラブ・コメディ。

NASAのディスプレイを通して最後の対面をする家族だとか、押し寄せる隕石に逃げ惑う人々だとか、まったく描かれず。
あと数週間で世界が終わるというのに、相変わらず毎日出勤しちゃう家政婦、終末を享楽的に過ごすために会社を辞めた人々の後釜探し会議などなど、必要以上にフツーに過ごす人々を追った作品です。

主人公も、お金を稼ぐ必要はもはやないのに、毎日出社して律儀に仕事を続けちゃう。
まぁ震災直後の事を考えると、たとえ世界が滅亡することが確実でも、こんなものかもしれないなぁと思える。
上のフランス版ポスターより、下の日本版DVDジャケットの方が、映画の内容を如実に表しています。

スティーヴ・カレルキーラ・ナイトリーという異色の組み合わせですが、非現実的なシチュエーションを世間ズレして受け止める雰囲気は抜群でした。

世界の終わりが確実となった瞬間に夫の元を去る奥さん、平社員の中から幹部への立候補を募る会議(幹部は仕事辞めた)などなど、終末だからこそ起こりうるクスッと可笑しいシチュエーションの数々に、普通の終末映画にはない独特のセンスを感じる異色作です。


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(2013/06/28)
スティーヴ・カレル、キーラ・ナイトレイ 他

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2013/10/05 (Sat) 【TINKER TAILOR SOLDIER SPY】(裏切りのサーカス)

出演:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、キャシー・バーク、ジョン・ハート、サイモン・マクバーニー
監督:トーマス・アルフレッドソン
製作年:2011
製作国:イギリス、フランス、ドイツ

TINKER TAILOR SOLDIER SPY

何でしょう、この垂涎もののキャスト陣は……!
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング、ジョン・ハート(おじいちゃんだけど)、そして極めつけのカンバーバッチ兄さん!

もうね、ストーリーなんて覚えていません。(こら)
ウールのコートや、スマートスーツに身を包んだ英国紳士に目と心を奪われていたら、いつの間にか終わってた。
ただでさえ公開時のコピーで、二度見を強要していたくらい複雑なストーリーの作品なので、よそ見ばっかりして物語に集中していなかったせいで、スパイの彼らが何を目的に動いていたのか、黒幕が誰だったのかについて、何にも覚えていません!(作品のキモなのに!)

てかね、伏線張りまくりの複雑なストーリーを見せたいなら、イイオトコあんなにいっぱい出しちゃダメでしょ!
気が散るのなんのって。

カバンに書類を詰めるカンバーバッチの切羽詰まった表情だけで、ご飯が3杯食べられる作品です。

(作品自体の評判も良かったのに、残念な感想……原作は『ナイロビの蜂』ジョン・ル・カレなので、買って読んで贖罪とします)


裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [Blu-ray]裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [Blu-ray]
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ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース 他

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  • Author:nana
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    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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