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2015/05/11 (Mon) Roald Dahl’s Charlie and the chocolate factory 【STAGE】 18. DEC. 2013

うぅ、やっと2013年の観劇記録があと1作品で終わる…!(もはや「天井桟敷の人々」から先は勢いで書いてる・笑)

一応、子役たちもキャスト書いたけれど、記憶が定かではないので、違っていたらすみませぬ。

もう、この作品がミュージカルになると知った時の期待感と言ったら!最高潮!
しかも主演がダグラス・ホッジ。おぅおぅ、ぴったりじゃないの!
演出は007シリーズの監督、サム・メンデスです。おぅおぅ、いいじゃないの!

showbiz-charlie-chocolate-factory-stills-2.jpg

演出の色味などは、最新のティム・バートン版映画の影響を色濃く感じました。
衣装や構図など、それぞれのシーンの映像的イマジネーション(活字から思い浮かべる映像)が、おティム映画に近い。
特にオーガスタス・グループが透明パイプを昇っていくシーン、ヴァイオレットがチューング・ガムで膨らむシーンは、よくぞ再現したなぁと感心しきりでした。
ストーリー展開、ラストも映画版に近かったです。

violet_esdefault.jpg

それだけに違和感はなかったけど、映画をなぞらえるような見方になってしまったのもまた然り。
2次元を3次元化するだけでなく、舞台ならではの演出があっても良かったかなぁとは感じました。
超現実的な内容なので、映像では完璧に表現できるけど、3次元で表現しようとすると、技術的な限界から映像の劣化版に見えてしまう部分も。
チョコレート工場内の探索シーンは、役者がその場で足踏みして、風景をプロジェクションで後方に流す古風な演出だったりもして。

ウンパ・ルンパは、奇しくも同劇場で直前まで演じていた「シュレック」のファークアード卿からヒントを得たのでしょうか。
ひざ立ちダンスでした(もしくは手?)

Charlie-and-the-Chocolate-01.jpg

逆に舞台版が上手かったのは、ゴールデン・チケットを当てた子供たちをTV画面で紹介していくシーンでしょうね。
チャーリーたちが見ているのは、小さなTV(しかもお父さんが自転車で発電)なのですが、観客は2階相当の高さに設置された“舞台の中の舞台”で、実際に役者たちがインタビューを受けながら自己紹介がてら歌い踊るのを見られる仕組みです。

原作からしてチャーリー以外の4人の子供たちのキャラは濃い目ですが、このシーンではダンスや曲調でそのキャラクターを表現しています。
ヴェルーカ・ソルトはクラシック・バレエ、ヴァイオレットはヒップ・ホップ、マイクはデジデジした感じ、オーガスタスは……あれ?踊ってないよね?(笑)
ヨーロレイヒーって歌いながら、お菓子を頬張っていた気がする…(笑)

Charlie-and-the-Chocolate-02.jpg

子役たちはみんなホントに上手かった!
歌やダンスが特技なのはWEの子役だから分かるのですが、役を演じるという観点からは、ヴェルーカ・ソルト役の女の子がピカイチです!
映画版の子もそうですが、あのお嬢が媚び売る感じ、本人は罪の意識なしにやっているけれど、周りから観たら嫌味でしかない感じを、ひっじょーに上手く表現していました。

他の演目でも同じような演技ができる子が出てくるたびに言っていますが、あぁいう演技ができるのって、外国のプロの子役ならでは。
ガヴローシュとか、リトル・コゼットやアニーや孤児にはない、“外連味を演じる”という芸当は、この年においては、歌やダンスの上手さ以上に難しいことだと思うんですよね。
鼻っ柱が強いのとも、いじわるなのとも違う、「人間のかわいさを感じる嫌味ったらしさ」……ヴェルーカ・ソルト役の女子、末恐ろしい。
チャーリー役はソロもあるにも関わらず、純粋な役だけに影が薄くなるくらい、周りの子役が上手く演じていました。

「ガイズ・アンド・ドールズ」「ラ・カージュ・オ・フォル」でお馴染みのダグラス・ホッジは、ワンカの毒っ気が似合う役者さんとは思いますが、冷たすぎるというか、怖すぎる気がした。
おティム版に過去のエピソードが挿入されていたせいもあるかもしれませんが、ジョニー・デップのワンカは、可哀相でかわいい一面を感じられたよね。
っていうか、ダグラス・ホッジが登場するまで(=ワンカが登場するまで)、一幕分かかるとは思わなかった!(笑)
もっと展開が速いかと思いきや、子供たちを紹介して、チャーリーがゴールデン・チケットを当てるまでに1幕費やしました。

charlie-and-the-chocolate-factory-musical-2013.jpg

グランパ・ジョーが、「ウィキッド」のオリジナル・キャストで観たナイジェルさんだったのは嬉しかった。
ただ、歌いながらお芝居と軽いダンスくらいなら出来ちゃう人だけに、ウィキッドほどの活躍シーンがないのは残念でした。
オズの魔法使いが歌う「Wonderful」という曲は、さりげなくストーリー性に富み、派手でキャッチ―ですからね。

その他で以前に観たメンツとしては、ミスター・ソルト役が、「プリシラ」でカンガルーの着ぐるみが似合ってたボブ役のクライブ・カーターさんでした。(オリジナル・ラウル?の方)

Charlie-and-the-Chocolate-03.jpg

色々書いたけど、結論としては、もっかい観たい!
その心は、感動するほど面白かったからじゃなくて、むしろ題材が大好きな割にそこまでグッと来なかったから!(笑)

曲なんかもね、全然耳残りしていないのですよ……。
出張中のとても疲れた夜に観たせいもあって、記憶がスナップショットでしか残っていなくて、映像で思い出せないんですよね。
そのせいか、拍子抜けや期待外れだった演出が印象に残ってしまっているのですが、後からプロダクション・フォトを見ると、結構お金のかかった立派なセット&演出なので、もう一回疲れていないときにじっくり見て評価したいです。

ただ、これだけミュージカル向きのキャッチーな題材なので、本当に上手く出来たプロダクションならブロードウェイにトランスファーしていて然るべきなのですが、行ってないということは、そういうことなんだろーなーとも思われます……(苦笑)

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2015/05/10 (Sun) Roald Dahl’s Charlie and the chocolate factory 【Intro.】 18. DEC. 2013

【Theatre Royal Drury Lane】



【CAST】(18. DEC. 2013)

Willy Wonka … Douglas Hodge
RADA。オリヴィエ賞に4度ノミネート。
舞台:「シラノ・ド・ベルジュラック」(BW)、「ラ・カージュ・オ・フォル」(BEデビュー。トニー賞、ドラマデスク、オリヴィエ賞受賞)、「ガイズ・アンド・ドールズ」、「冬物語」(RSC)、ナショナル・シアター、RSC、シェイクスピアグローブ座で多数の舞台を踏む。ハロルド・ピンター作品に10年間関わり続けている。
TV:「ロビン・フッド」

Grandpa Joe … Nigel Planer
LAMDA。
舞台:「ウィキッド」、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」、「シカゴ」、「エヴィータ」(以上すべてロンドン公演オリジナル・キャスト)、「ヘアスプレー」

Mr. Salt … Clive Carter
LAMDA。
舞台:「ウィキッド」(オズの魔法使い)、「プリシラ」(ボブ)、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」(カショーギ)、「レ・ミゼラブル」(RSCオリジナル・キャスト)、「オペラ座の怪人」
映画:「ダ・ヴィンチ・コード」

Mrs. Gloop … Jasna Ivir
舞台:「シカゴ」(ママ・モートン)、「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」、「マンマ・ミーア!」、「オペラ座の怪人」(カルロッタ)、「美女と野獣」
映画:「オペラ座の怪人」(ドイツ版のカルロッタ役吹き替え)

Mr. Beauregarde … Paul J Medford
舞台:「カリギュラ」、「スウィート・チャリティ」、「ライオン・キング」、「ヘアー」

Mrs. Teavee … Iris Roberts
舞台:「テンペスト」、「シラノ・ド・ベルジュラック」

Grandpa George … Billy Boyle
ウェスト・エンドのヴェテラン。「美女と野獣」、「ダーティ・ダンシング」(OC)など多数出演

Grandma Josephine … Roni Page
ロイヤル・バレエ・スクール
舞台:「リトル・ナイト・オブ・ミュージック」、「コーラス・ライン」(マギー)、「サウンド・オブ・ミュージック」(リーズル)、「ウェスト・サイド・ストーリー」(UKツアー)
映画:「オリバー!」(オリバーの母親役)

Grandma Georgina … Myra Sands
舞台:「キャッツ」(ジェニー役オリジナル・キャスト)、「グリース」(ミス・リンチ役オリジナル・キャスト)、「レ・ミゼラブル」(マダム・テナルディエ)、「オリバー!」、「スウィーニー・トッド」ほか多数

Mrs. Bucket … Alex Clatworthy
舞台:「眠れる森の美女」(美女役)

Mr. Bucket … Jack Shalloo
舞台:「時計じかけのオレンジ」、「オリバー!」

Charlie Bucket … Troy Tipple
舞台:「オリバー!」、「コッペリア」(English Youth Ballet)

Augustus Gloop … Alexander Griffiths
WEデビュー。「オリバー!」(アートフル・ドジャー)

Veruca Salt … Tia Noakes
「ジゼル」(English Youth Ballet)

Violet Beauregarde … Mya Olaye
ウェスト・エンド・デビュー

Mike Teavee … Jay Heyman
シルヴィア・ヤング・シアター・スクール。「ワイルド・スワン」

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2015/05/04 (Mon) かもめ(14.SEP.13 by シス・カンパニー)

【渋谷Bunkamuraシアターコクーン】



【CAST】(2013.9.14)

トレープレフ … 生田斗真

トリゴーリン … 野村萬斎

ニーナ … 蒼井優

ソーリン … 山崎一

ポリーナ … 梅沢昌代

メドヴェジェンコ … 中山祐一朗

マーシャ … 西尾まり

ドールン … 浅野和之

シャムラーエフ … 小野武彦

アルカージナ … 大竹しのぶ

作:アントン・チェーホフ
演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ



シス・カンパニー×ケラリーノ・サンドロヴィッチという製作陣にもかなり期待の高まっていた観劇。
前回観た藤原竜也×鹿賀丈史の「かもめ」も豪華でしたが、それに輪をかけて蒼井優さん、浅野和之さん、そして大竹しのぶさんといった素晴らしい舞台俳優陣が揃っています。

が、私やっぱりこの戯曲そのものが苦手かもしれない(苦笑)
もしくは、この戯曲の本質を理解出来ていない。

前も書いたけどね、コメディだっていうのがどうしても理解できないのよ(汗)
こんな暗いコメディある?
そんなわけでチェーホフのネクラについていくのはしんどかったものの、キャストは舞台で観てみたかった人々ばかりでした。

ジャニーズにも関わらず、舞台俳優として独自の道を行く生田君。
アニーの孤児役でデビューし、アニー役の子よりも有名になってしまった蒼井優ちゃん。
安定の浅野和之さん。
そして、ちょっとした芝居にも味がついて面白い大竹しのぶさん。

生田君は期待通り。
というか、役自体が、誰が演じてもそこまで振れ幅が大きくならないのだろうなぁと思う。
藤原君の方が真っ直ぐすぎて危うい感じは得意だったかもしれないけど、色のついていない、真っ白なシャツみたいなキャラクターは生田君にもあるので、個性は感じにくいけど、これはこれで。

蒼井さんはね、思ったより少女少女しすぎていて、もうちょっと暗い一面も見たかったなぁと思ってしまいました。
声が舞台向きで良く通るし、可愛いのですが、ずっとそのお花畑調のセリフ回しが続くので、優等生すぎて食傷気味に。
彼女の年代の俳優に求めるのは難しいかもしれないけど、もっと色つけて欲しいなぁと思ってしまう。
美波さんの時は、もう少し冷めた感じもあった気がするのですが……。

大竹しのぶさんはさすが、そういった抑揚が上手い、というかいつもの“しのぶ節”なのですが、彼女のセリフ回しだと何気ない一言が生きたり、間を捉えて笑いを誘ったり、空気を変えるのが上手いです。
逆に前回観た、麻実れいさんの時にはなかった奥行きが、役に出た気がします。

セットや舞台全体としては、特に前回と目立って違う見せ方をする場面はなく、この作品はこういうものなのだなぁというのが分かりました。
むしろ、赤坂ACTシアターのこけら落しだった前回の方が、舞台上に水を流したりして、創造的なセットだったかもしれません。

うーん、一度海外で観てみたら、本作の印象が変わるのかなぁ。
ナタリー・ポートマンが確かブロードウェイで演じていたよね。
日本語だからセリフが上滑りになっていて、本質を捉えにくいのだと信じたい。
私が捉えているものがすべてだとしたら、いくら古典だといっても、こんなに短いサイクルで何度も再演の題材に選ばれる理由が分からないんだもの……。

かもめ | trackback(0) | comment(0) |


2015/05/03 (Sun) 4 Stars★★★★One World of Broadway Musicals 2013

【青山劇場】



【Artists】(2013.6.15&23)
Lea Salongaレア・サロンガ
Ramin Karimloo ラミン・カリムルー
Yu Shirota 城田優
Sierra Boggess シエラ・ボーゲス

演出:ダニエル・カトナー
編曲・アレンジ・ミュージックアドバイザー:ジェイソン・ロバート・ブラウン


あーもう、あれから2年も経ってる!
セットリストはプログラムに載っているけど、アンコールで何歌ったか、最終公演だけ曲目が違ったかとか、全部忘れちゃってるし!もったいない!

2013年はそもそも観劇数が少なかったのですが、この年にNY・ロンドンで観劇した演目をすべて含めても、まさかの日本で観た本公演が一番良かったという、日本と欧米の観劇条件が逆転した年でした。
今年2015年はコルムさんとアールさんがセットで来日後にJOJが来日するなど、少なくともロンドン演劇界については、もはやロンドンよりも東京の方が贅沢な観劇環境に置かれていますが、この4Starsでレアさんとラミンを招聘出来ちゃった時が、その始まりだったのではないでしょうか…。

海外でお気に入りのミュージカル俳優・作品を見つけ、わざわざロンドン・パリ・ニューヨークまで、少なくとも年一で通ってしまう需要があることに、やっと日本の舞台製作界が気付いてくれたような気がします(笑)

この観客層、観劇するのに海外まで行くお金を惜しまないくらいなんだから(一方で、中途半端なものを観る予感がするくらいだったら、ツアーキャストの来日公演や翻訳公演にお金を払いません・笑)、日本にお目当ての人々が来てくれるなら、迷わず観に行くと思うの。っていうか、行くのに(笑)

4Starsと言いつつ、個人的なお目当てとしては2Starsでしたが、この4人でやったからこそ生まれた連帯感があり、本当に楽しそうな様子でやっていて、ポジティブな気をもらえるステージが出来上がっていたと思います。

このメンバーの中にあって実力の差を心配していた城田さんも、彼らに刺激されたのか以前観たロミオより成長した歌声を聞かせてくれたし、ギャグまで見せてくれちゃうシエラのハッピーな人柄を知ることが出来ました。

レアさんは、もはやあまりBWやWEの舞台に立たれないので、こんな機会でもなければ生歌を聴くチャンスもなかったでしょう。
ダンスのミュージカルに出ているのを観たことがなく必然的にダンスシーンを観たこともないラミンの、ぎこちなくて可愛いダンスを見ることが出来たのも、ちょっとオトクな気分です♪

歌われた曲は古今東西のミュージカル・ナンバー。
ブロードウェイを掲げつつも、ウィーン・ミュージカル、IL DIVO、母国の有名歌手の曲などを織り交ぜていました。
プログラムが親切で、歌唱曲すべての詳細な説明まで付いていて、今昔のミュージカルをなめて見せたいという演出・編曲の意気込みを感じました。

プログラムの当時の説明を見ると、「アラジン」はまだBWオープン前の準備中、映画『イン・トゥ・ザ・ウッズ』も製作途中、JRBの「ラスト5イヤーズ」は映画化の話も出ていなかったのかも?(現在、映画は恵比寿単館で公開中)

ラミンは、「もう声域的に“Til’ I hear you sing”は歌えない」なんて言っているようですが(年上のJOJがついこの前歌ったんだから、まだイケるよ!笑)、このコンサートでは、「Love never dies」以来の歌声が聴けて嬉しかった!
「ミス・サイゴン」舞台版は見る機会に恵まれなかったけど、彼の「Last Night Of the World」も甘くて大好きです。

ファントム&レミゼ以外にも、レアの「命をあげよう」、「A Whole New World」、シエラの「Part of your World」など、「それが聴きたかった!」という王道曲も盛りだくさん。
曲目を観た時に、「誰がどれを歌うかの配分間違えたら、暴動が起こるな」(Phantom曲をRamin以外が歌ったらと思うと…)と心配になるくらい豪華なセットリストでした。
一方で、Guys and Dollsのような、ある意味今後も聴けないだろう曲を気楽に楽しそうに歌っている様子も貴重でした。

2日間観に行って、最終日だけ出待ちしたのですが、もはや全観客が出待ちに回ってしまったのか、人数が多すぎて、グリーティング(ファンの間をキャストが練り歩くだけ)になっていました。





ファントムラブネバで、向こうから売り込みに来る勢いだった、こぢんまりしたステージドアをちょっと懐かしく振り返りつつも、日本でもこれだけRaminの名が売れたのは喜ばしいことですよねっ!

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2015/05/02 (Sat) パリ・オペラ座バレエ日本公演2013「天井桟敷の人々」

“Les Enfants du Paradis”
Ballets de l’Opéra national de Paris
Tournée au Japon 2013


振付:ジョゼ・マルティネス
音楽:マルク=オリヴィエ・デュパン
翻案:フランソワ・ルシヨン/ジョゼ・マルティネス
衣装:アニエス・ルテステュ


【Les danseurs】(2013.6.1 PM1 :00)
ガランス…イザベル・シアラヴォラ
バチスト…マチュー・ガニオ
フレデリック・ルメートル…アレッシオ・カルボネ
ラスネール…バンジャマン・ペッシュ
ナタリー…レティシア・ピュジョル
エルミーヌ夫人…カロリーヌ・バンス
モントレー伯爵…クリストフ・デュケンヌ






ブリジット・ルフェーブル芸術監督下でパリ・オペラ座バレエ団が2008年に初演した(そして見逃して臍をかむ思いだった)「天井桟敷の人々」が、なんと来日で世界3回目の上演を果たしてくれました!

最近までエトワールだったジョゼ・マルティネスが振付、現エトワールのルテステュが衣装を担当し、ダンサー達で力を合わせて作り上げた感の高い作品です。
いや、もちろんどんな振付家だって元はダンサーなのですが、振付家や衣装デザイナーとしてより、断然エトワールとして名高い方々が裏方を務めているのが貴重よね。

読み応えのあるパンフのインタビューによると、ルテステュもガランス役にオファーを受けたそうですが、初演時は衣装作成でそれどころではなかったそう。そりゃそうだろう(笑)
代わりにガランスに抜擢されたのが、まだ当時プルミエール・ダンスーズだったイザベルだったようです。

今でこそナタリー・ポートマンの夫であるバンジャマン・ミルピエが芸術監督に就任しましたが、ブリジット・ルフェーブルもこの頃は後任を探していたのかもしれません。
引退間近のダンサーたちに、舞台を「作り上げる」ということを積極的に学ばせているような向きがありました。
「エトワール・ガラ2010<Aプロ>」「エトワール・ガラ2010<Bプロ>1」「エトワール・ガラ2010<Bプロ>2」でもその心意気は強く感じられたし、「自分たちで作品を作っていくんだ!」という創作魂こそが、パリ・オペラ座の色あせない革命的な魅力を支えているのだろうなぁ。

なんだかこの雰囲気含め、ハウスというか、ファミリーとしてのパリ・オペラ座が好きです、改めて。

今回の作品は、同名の映画を初めて舞台化した作品。
19世紀パリ・フュナンビュール座を舞台に、美貌の女芸人ガランスと、パントマイム役者バチストとの悲恋を全2幕で描きます。
全2幕といっても、開演前には会場中のあちこちで大道芸が行われ、インターバルではロビーで劇中劇が演じられるので、全3幕のボリュームといっても過言ではない。
何なら上演終了後にサイン会なども催されていたし、サイン会を待っている間に表玄関から他のダンサーもみんな出てくるから、個人的には全4幕の充実感です(笑)

開演前の大道芸。



インターバルでも小ネタ・パントマイム。
ある程度は振りもついているけど、半分は自由演技な気も。




こちらは、インターバル中に大階段を使って『オテロ』を上演。
観客の中に、さり気なくダンサーたちも交じっています!



このひとつ前に観たバレエ作品が、K-Balletの「第九」で、身体能力を極限まで生かし、演出も相まって観客にグイグイ迫ってくるようなバレエだったので、本作の表現技法は真逆を行くのが大変興味深かったです。

パリ・オペラ座の「天井桟敷の人々」は、もはやお芝居。
派手な技は繰り出されず、丁寧に感情を表現する様が印象的でした。
熊川哲也からはパワーが迸るのを感じ、マチュー・ガニオからは悲しみや痛みが迸るのを感じた。
表情ももちろんですが、身体全体でガランスを恋焦がれて、四肢で打ちひしがれている。
動く芸術であるバレエにおいて、極限まで動きを抑えて表現するという境地に至った所が、パリ・オペラ座らしいです。

クラシックとコンテンポラリーを融合させた全幕作品は近年よく見ますが、さらにパントマイムと役者(もはやダンサーというより役者)の演技を魅せた点や、ロビーや客席での観客へのアプローチで新しい試みを取り入れた点が印象的な作品でした。
インターバルは長めにとられており、衣装を着けたダンサーたちがロビーを歩き回っています。



幕間のステージ上では、練習風景の再現が…。見るものが多すぎて、体が一つじゃ足りない!
ガルニエ宮はロビーにも階層があるから、ますます全部見るのは大変そう!
でも雰囲気は、日本の劇場とは比べものにならないだろうから、やはりパリで見たかった!



マチュー・ガニオのサイン会は主催者側も机を設けてしっかりやるところ、人気の高さを伺わせます。
この公演、普通に表玄関からダンサー陣が出てきて、しかもその辺でウロウロしていたりするので、何気に見る機会の多いバンジャマン・ペッシュにもサインもらっちゃいました。

Ballet/Dance/Opera | trackback(0) | comment(0) |


2015/05/01 (Fri) 【JACK RYAN: SHADOW RECRUIT】(エージェント:ライアン)

出演:クリス・パイン、ケヴィン・コスナー、ケネス・ブラナー、キーラ・ナイトリー、ノンソー・アノジー
監督:ケネス・ブラナー
製作年:2014
製作国:アメリカ

JACK RYAN SHADOW RECRUIT

大ヒット作家トム・クランシーによる人気キャラクター“ジャック・ライアン”が主人公のスパイ・アクション。
CIAで経済アナリストとして働くジャックが、モスクワの投資会社の不穏な動きについて上司にリポートすると、突然現地に送り込まれることに。
スパイとしての現場経験がないジャックが、優秀な頭脳を駆使して作戦を遂行し、ピンチも乗り越えていく姿がスリリングで爽快。

ケネス・ブラナー、意外とメジャーな作品の監督が続いていますね。
現在公開中の『シンデレラ』も観たい!
メインはアメリカ人でも、本作のキーラや『シンデレラ』で継母のケイト・ブランシェットみたいに、サイドに豪華な英国女優をチョイスできるのは、ケネスならでは!

そのケネス演じる投資会社社長を、キーラが女性の魅力で落としている間に、ジャックが社長室に乗り込むシーンの見せ方が絶妙なのです。緊張の連続に興奮します。

トム・クランシーの原作もそうなのでしょうが、ストーリーの起承転結よりも、この展開の緊迫感が見どころ。
ここまでアメリカンな作品を、シェイクスピア俳優であるケネスが監督するのは意外な感じもしましたが、魅せ方のエレガントさは、さすが英国人のセンスが光ります。

Cinema 2014 | trackback(0) | comment(0) |


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プロフィール

nana

  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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