2015/10/26 (Mon) Les Misérables 【STAGE】 May 3.2014



Raminのバルジャンを観に行く機会がないままロンドンでの公演が終わり、トロントなんてもちろん観に行けずに意気消沈としていたところで、まさかのBWトランスファー。
NYならいつでも誰か1人は見たい役者が出ているもので、この時は見たい作品が重なったこともあり、迷わず渡米しました。

大好きな作品で、しかもあのラミンがバルジャン役。
脇のキャストも、ミュージカル「ヘアー」で際立っていた面々(ジャヴェールのウィル、フォンティーヌのケイシー、そして売春宿オーナーのアンドリュー)が揃っており、期待度マックスでした。

……ちょっと期待しすぎたかな(苦笑)
全体的に、ロンドンで観るレミゼの方が好きでした。

多分、ロンドンの役者さんたちの空気感が作品向きなんでしょうね。
以前、「オペラ座の怪人の英米版の印象が違う!」という記事を書いたと思いますが、あれはまだフィクションなので、それぞれの良さを堪能できたんですね。
ファントムはある意味、超エンターテイメントですし。

一方で、シリアスなシーンが多く芝居に近いミュージカルであり、しかも群像劇であるレミゼは、ニューヨークのスター性の強すぎる役者陣では物語に入り込めませんでした。
「ヘアー」のような、カジュアルでライブノリの作品でいかに彼らが輝いていたかを考えると、本当に向き不向きでしかないんでしょうけれど。

クセのあるアレンジを効かせた「I dreamed a dream」は、フォンティーヌに共感するにあたって邪魔になってしまう。
「ウィキッド」のエルファバならいいんですけどね……。

ウィルはそんななかでもクセが出ないように抑えていたと思いますが、彼の場合、キャラの濃い役が出来るのを知っているが故に歯がゆい(笑)
ラミンが、ラミン本人ではなく“バルジャンとして”存在感を出している一方で、ウィルはウィル本人としての存在感を消すと同時に、ジャヴェールとしての存在感も弱くなってしまっているようでした。

役として生きるのは、やはりロンドンの役者さんの方が得意で、自分のスター性を出していくのが得意なのが、アメリカの役者さんなのでしょうね。



そんな中で、さすがにラミンは役として生きていました。
ただ、このレミゼの前に観たのは「4STARS」という素晴らしい舞台でだったので、ロングラン公演で久しぶりに見ると、少し声がつぶれたような、衰えたような気がしてしまいました。

全盛期のファントムって、この程度ではなかったと思うんだ。
歌声が響いた瞬間に、「アールさんやばい!この人にファントム役交代しちゃうかも」って思わせるスーパーヴォイスだったもんなぁ。
トニー賞ノミネートされるだけの実力は確かにあると思うけど、もっとすごいパフォーマンスの時にノミネートされていれば、獲れていたかもしれないね。

この作品は、ロンドンで記念特別公演など役者がスペシャルなバージョンも見ているし、通常公演でも良い役者さんにも当たっているので、総じてクラシカルな歌声と芝居が似合っているロンドン公演に分があり、でした。

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2015/10/25 (Sun) Les Misérables 【Intro.】 May 3.2014

【Theatre】Imperial Theatre










【CAST】(May 3, 2014 Matinée)

Jean Valjean … Ramin Karimloo
本作品でトニー賞主演男優賞ノミネート。
舞台:「ミス・サイゴン」、「オペラ座の怪人」、「ラブ・ネバー・ダイズ」ほか
映画:「オペラ座の怪人」、「ヴェンデッタ」、「オペラ座の怪人25周年記念公演」、「レ・ミゼラブル25周年記念公演」

Javert … Will Swenson
舞台:「ヘアー」(トニー賞ノミネート)、「プリシラ」、「レスタト」、「ミス・サイゴン」(ツアー)、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」(ツアー)

Fantine … Caissie Levy
舞台:「ゴースト」、「ヘアー」(シーラ役)、「ウィキッド」(エルファバ役)、「ヘアスプレー」(ペニー役)、「レント」(モーリーン役)

Thénardier … Cliff Saunders
舞台:「39ステップス」ほか

Madame Thénardier … Keala Settle
舞台:「Hands on a Hardbody」、「プリシラ」ほか

Eponine … Nikki M. James
舞台:「ブック・オブ・モルモン」、「トム・ソーヤー」
TV:「30Rocks」、「Low and Order」

Enjolras … Kyle Scatliffe
本作でブロードウェイ・デビュー。
舞台:「ラグ・タイム」、「オクラホマ!」ほか

Cosette … Samantha Hill
舞台:「オペラ座の怪人」(クリスティーヌ)、カナダ版「春のめざめ」、「ナイン」ほか

Marius … Andy Mientus
ブロードウェイ・デビュー
舞台:「春のめざめ」(ナショナル・ツアー)
TV:「スマッシュ」ほか

The Bishop of Digne … Adam Monley
舞台:「マンマ・ミーア」(オリジナル・キャスト)、「ファントム」(ラウル)

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2015/10/24 (Sat) 【STAND BY ME ドラえもん】

声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、妻夫木聡(のび太青年)
監督:八木竜一、山崎貴
製作年:2014
製作国:日本

STAND BY ME DORAEMON


コピーで謳われていた「ドラ泣き」、止まんなかったわ―。号泣だわー!
そもそもとても心が荒んでいた時期に、泣いて気持ちが浄化されるのを目的にして、日曜の夜に居てもたってもいられず1人でレイトショーを観に行ったという筋金入りの泣き姿勢で臨んだもので(笑)
デトックス効果すさまじかったわー。

ドラえもんの映画、小さい頃はよく映画館やTV放送で観ましたが、今回は完全に大人向け。
まさか、ドラえもんとの出会いから別れまで、すべて描いているとは思いませんでした。
もちろん有名なエピソードを抜き出してはいますが、それにしてもよくあの長い歴史を詰め込んだよね。
まぁ考えみたら、長い歴史のほぼすべては日常のエピソードで、のび太は年を取らないから、逆に時間軸が進むエピソードは数えるほどかもしれないな。

結婚前夜のしずかちゃんのパパの言葉、雪山でしずかちゃんを助けるシーン、そしてドラえもんが去る前の川辺のシーン……心に刺さる言葉の連続で、3Dメガネの奥で涙腺ゆるみっぱなしでした。
知っているエピソードでも、改めて泣ける……。

未来の高速道路をタケコプターで飛びぬけるシーンは3D効果が効いていて楽しかったのですが、周りの景色の中に、さり気なく実際の企業の広告が入っていたのが面白い。
TOYOTAやPanasonicやグリコなど…協賛企業なのでしょうか。
特にパロディCMもしているTOYOTAの存在感は凄まじかったです。
どんだけ未来の日本を牛耳っているんだってくらい(笑)

そして3Dのしずかちゃんは、何だか色っぽくてアニメよりずっと可愛かった。石原さとみっぽい。
これは惚れてしまうね、のび太くん。

色々書きましたが、感想を一言にまとめると……

「うちにも来てくれないかなぁ、ドラえもん

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2015/10/20 (Tue) 【TRANSFORMERS: AGE OF EXTINCTION】(トランスフォーマー/ロストエイジ)

出演:マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ベルツ、スタンリー・トゥッチ、ジャック・レイナー、リー・ビンビン、ケルシー・グラマー、ソフィア・マイルズ
声の出演:ピーター・カレン、フランク・ウェルカー、ジョン・グッドマン、渡辺謙
監督:マイケル・ベイ
製作年:2014
製作国:アメリカ

TRANSFORMERS AGE OF EXTINCTION

おっゴジラに引き続き、こちらにも謙さん。
侍がモチーフの二刀流トランスフォーマー“ドリフト”の声を担当しています。
この作品も原点は日本にあるから、そのスピリットの再現かもしれません。

マイケル・ベイ監督は得意ではないものの、このシリーズだけは映像的に好きで、欠かさず劇場3Dでしっかり鑑賞してしまう。
今回はスキャンダルだらけの前キャストが一新され、落ち着いたマーク・ウォールバーグが主演に就きました。
この手のコミック・アクション作品で主演キャストが若返らないって珍しいことだと思うのですが、マイケル・ベイ監督、よっぽどシャイア・ラブーフに手を焼いて、お子ちゃまは懲り懲りとなったのでしょうか…(苦笑)

まぁ本作に限っては、人間の俳優よりもロボットのチャキチャキ戦うシーンを観に行っているので、細かいことはどうでも良いです!(マーク・ウォールバーグは良い俳優さんだけどね!)
もはやCGが進化しすぎて、滑らかなロボットの動きには風情も何もありませんが、音響で何とかロボット感は維持できていました。

今回は恐竜のロボットが出てくるのがタイトル通り目玉だったかと思いますが、最後の方に、特に因果関係なく突然チョロっと出てきた感じ。
それでもオプティマスなど定番キャラたちのロボロボした戦いは見応えがあり、次作もきっと劇場3Dで観てしまう予感でいっぱいです。

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2015/10/19 (Mon) 【GODZILLA】(GODZILLA ゴジラ)

出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、カーソン・ボルデ、デヴィッド・ストラザーン
監督:ギャレス・エドワーズ
製作年:2014
製作国:アメリカ

GODZILLA.jpg

ハリウッドでは2回目のリメイクになりますか。
前回のハリウッド版ゴジラは、ただのティラノ・サウルスで、「まったくゴジラのスピリットを分かっていない!」と非難ごうごうだった覚えがありますが、今回は果たして?

オリジナルのゴジラシリーズをしっかり見ていないため、ゴジラに対する特段のこだわりはないものの、今回のゴジラの扱いを見て、「ゴジラとは何たるか」というメッセージ性を感じることは出来ました。

しかし登場するまで、それはそれはひっぱること!
1時間は待ったのではなかろうか。
蚊の突然変異で誕生した怪獣の方が、やたらと印象に残っています。

そしてやっと登場の瞬間の咆哮に、「キタコレ!」感がハンパない(笑)
以前のハリウッドゴジラは害虫扱いだったけれど、今回はヒーロー然としたゴジラを拝めます。
でもなー、やっぱりタイトルロールの割に登場シーン少なすぎる。

前半をもう少しコンパクトにまとめることは出来なかったのか。
そして衝撃的なまでのジュリエット・ビノシュの無駄遣いをどうにかすることは出来なかったのか(苦笑)

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2015/10/18 (Sun) 【ROBOT & FRANK】(素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~)

出演:フランク・ランジェラ、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン、リヴ・タイラー、ピーター・サースガード
監督:ジェイク・シュライアー
製作年:2012
製作国:アメリカ

ROBOT FRANK

偏屈老人と介護用ロボットの不思議な交流を描くヒューマン・ドラマ。
単に介護をするだけでなく、健康改善や気力に満ちた生活を送れるようプログラムされているロボットのおかげで、みるみる元気になっていくフランクじいさん。
しかしフランクじいさん、元は宝石泥棒。
気力を取り戻したついでに、合理的で賢いロボットを相棒に、盗みを働き……。

フランク・ランジェラが演じるから“フランクじいさん”でいっか、というくらい、ランジェラの小気味よい芝居に大きく依存している作品。
いちいち小うるさいロボットとの、うんざりしながらも丁々発止のやり取りが面白い。
相手はロボットだけれど、この2人(?)の間の信頼関係には説得力があり、だからこそ最後には一抹の切なさもあります。

発想の斬新さから想像したよりは淡々と進んで行って盛り上がりに欠ける気はしましたが、それはさておき、この作品のスーザン・サランドンも取りあえず色っぽさ全開で、年齢不詳でした。
“フランクじいさん”とは呼べても、“スーザンばあさん”と呼ぶには抵抗を禁じえません……。

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2015/10/17 (Sat) 【UPSIDE DOWN】(アップサイドダウン 重力の恋人)

出演:キルステン・ダンスト、ジム・スタージェス、ティモシー・スポール、ジェームス・キドニー
監督:フアン・ソラナス
製作年:2012
製作国:カナダ、フランス

UPSIDE DOWN


真逆の方向に引力が働き、上下に分かれた世界が存在する双子の惑星では、裕福な上の世界の住人が、下の世界に住む貧困層を搾取することで成り立っていた。
上下世界の人間の接触は禁じられており、2つの世界がギリギリ交わる崖の上で逢瀬を重ねるエデンとアダムだったが……。

発想と幻想的な映像とラブストーリーが合いまった美しい世界観の作品なので、女優が好きなタイプだったら、映画館に観に行っていただろうなぁ(笑)

2人が引き裂かれた後、アダムがエデンに会うため、2つの世界をつなぐトランスワールド社に入社するくだりは、ハラハラドキドキのアクション・サスペンス。
丘の上や、中間重力地帯のドーム・レストランでのデートでは、美しい映像世界とラブラブな2人にうっとり。

様々な要素がちょうどよい塩梅で詰め込まれ、男性も女性も楽しめるエンターテイメント作品になっていると思います。

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2015/10/13 (Tue) 【CESARE DEVE MORIRE】(塀の中のジュリアス・シーザー)

出演:コジーモ・レーガ、サルヴァトーレ・ストリアーノ、ジョヴァンニ・アルクーリ、アントニオ・フラスカ、フアン・ダリオ・ボネッティ、ヴィンチェンツォ・ガッロ、ファビオ・カヴァッリ
監督:パオロ・タヴィアーニ
製作年:2012
製作国:イタリア

CESARE DEVE MORIRE

重犯罪の受刑者を収容するイタリアのレビッビア刑務所で、毎年行われている演劇実習プログラムへの密着を通して、刑務所全体がローマ帝国に変貌していくような、囚人=俳優が役柄に同化していくような錯覚を起こさせる、虚実交錯した演出が秀逸な作品。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。

正直ドキュメンタリー感は全くなかった。
純粋にジュリアス・シーザーの物語を堪能したという感想。
本物の俳優顔負けの完成度が、76分という短い上映時間の中に詰まっている。

陰影の濃い絵画的な映像のせいだろうか、囚人たちの魂の入った演技のせいだろうか、石と鉄の刑務所に現代感がないせいだろうか。
囚人たちの背負っている罪がそうさせるのか、俳優が本業でないとは思えない迫力と、存在感がある。
むしろ本業の俳優が、刑務所でジュリアス・シーザーを上演することになった囚人たちを演じているのかと思った。

この感覚、見ないと伝わらない気がするので、ぜひ実際に見ていただきたい。

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2015/10/12 (Mon) 【THIRD STAR】(僕が星になる前に)

出演:トム・バーク、ベネディクト・カンバーバッチ、JJ・フィールド、アダム・ロバートソン
監督:ハッティー・ダルトン
製作年:2010
製作国:イギリス

THIRD STAR

人気沸騰カンバーバッチ先生が主演のヒューマン・ドラマ。
余命宣告されたカンバーバッチ演じる29歳のジェームズが、親友3人の力を借りて辿る最後の旅の行方を描く。

人生最後の旅として、すでに体の自由が利かないジェームズは、親友3人の力を借り、ウェールズの美しいバラファンドル海岸を目指して旅立つ。

この旅を手伝ってくれただけに留まらず、人生最大の決断を静かに見守ってくれた親友たちの存在が稀有すぎる。
ジェームズの受け入れがたい決断を尊重した友情が、命と引き換えにできるほど尊かったゆえに、苦しみながらも彼は、安らぎを見つけることが出来たんだろうなぁ。
何が正しいかは分からないけれど、共感は出来ます。

旅の途中で、親友同士であっても秘密にしてきた事実を語り合ったり、怒りやワガママをぶつけ合ったり……男の友情全開で、女性から見ると少し羨ましくもあったり。
この人生最大の旅の伴が、家族でも恋人でもなく男友達であるというのは、男性だからこその選択かもしれないなぁ。

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2015/10/11 (Sun) 【CHASING MAVERICKS】(マーヴェリックス)

出演:ジェラルド・バトラー、ジョニー・ウェストン、エリザベス・シュー、アビゲイル・スペンサー
監督:カーティス・ハンソン、マイケル・アプテッド
製作年:2012
製作国:アメリカ

CHASING MAVERICKS

大きく危険な波で知られるマーヴェリックスに挑み続け、若くして命を落とした実在の天才サーファー、ジェイ・モリアリティと、彼の師となったフロスティの絆を描いたドラマ。
『L.Aコンフィデンシャル』のハンソンと、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のアプテッドという、アクション/サスペンスの佳作監督2人がメガホンを取った作品。

サーフィン映画と、海でつなぐ命がけの絆を描いた作品が好きです。
サーフィン映画って、実在の人物を描いたものが本当に多い!
それだけ命を懸けたエキサイティング要素があり、真実の絆がドラマチックなスポーツなんだなと思います。

というわけで、本作も実話。
母と2人暮らしの少年ジェイが、隣人の名サーファー・フロスティに教えを乞い、サーフィンだけでなく人生においても師として仰ぎながら、世界最大級の波・マーヴェリックスに挑みます。

フロスティにあしらわれながらも健気についていくジェイ、そんな彼の本気を感じとり、次第に親身に厳しい訓練を課すフロスティ。この辺りの男の師弟関係は王道ですね。
この作品が珍しかったのは、カラッと晴れた青空に青い海という映像がそれなりに多用されるサーフィン映画において、どんより曇天に荒い波という、日本海的な絵が多かったことです。
それだけマーヴェリックスへの挑戦が生半可でないということでしょうし、いざ挑戦する暁には息をのむ緊張感が増します。

映画の最後で紹介されましたが、確かジェイは、サーフィンの最中ではなく、サーフィンの他に興味を持って始めた素潜りで深く潜水中に、意識を失って亡くなってしまったはず。
周辺の人物や本物のフロスティ(こちらはもういいオジサマ)の証言からするに、大変なナイスガイで周囲から慕われており、愛しあう恋人もいたよう。
もしかしたら、海からも愛され過ぎてしまったのかもしれませんね。

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2015/10/10 (Sat) 【LES ADIEUX A LA REINE】(マリー・アントワネットに別れを告げて)

出演:レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、グザヴィエ・ボーヴォワ
監督:ブノワ・ジャコー
製作年:2012
製作国:フランス、スペイン

LES ADIEUX A LA REINE

フランス革命に揺れるベルサイユ内部を、王妃マリー・アントワネットに仕えた朗読係りの少女の視点から綴ったシャンタル・トマのベストセラー『王妃に別れを告げて』を映画化。

王妃マリー・アントワネットの読書係シドニーは、身も心も捧げるほど王妃に心酔していたが、当の王妃はポリニャック夫人に夢中。
フランス革命でバスティーユが陥落し、出回ったギロチン・リストに自分だけでなく、ポリニャック夫人の名前も見つけたアントワネットは、愛ゆえに、シドニーに夫人の身代わりになるよう命じる。

画的な印象はそこそこ残るのですが、ストーリーの印象がひどく薄い作品。
王妃の読書係りの目線からフランス革命を見つめるだなんて、新鮮で興味深い試み。
しかし、そこかしこの場面は残っているのに、ラストどう終結したか記憶がありません……。

危うげな色気のあるレア・セドゥと、美しすぎて我が儘さえもアーティスティックに非道なダイアン・クルーガー演じるアントワネットの絡みは、艶やかで眼福ではありました。
アントワネットの時代だけに衣装や宮殿も見応えばっちりです。

ただ、これだけ激動の時代を描いているので、展開を淡々と描きがちなフランス人監督よりも、それなりのエンタメ性を含ませるのが上手いイギリス人監督や、ややドラマチック過ぎる描写の得意なアメリカ人監督の方が、アントワネットという特異な人物の器(そしてある意味で1つのジャンル)には合っていたかもしれません。

ベストセラーになった原作は読んでみたいし、もしかしたら活字の方が、色気も愛も裏切りも印象深いかもしれない。

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2015/10/04 (Sun) 【UNE ESTONIENNE A PARIS】(クロワッサンで朝食を)

出演:ジャンヌ・モロー、ライネ・マギ、パトリック・ピノー、フランソワ・ブークラー、フレデリック・エポー、ヘレ・クニンガス、イタ・エヴェル、トゥヌ・ミキヴェル、エレーヌ・ヴァナリ
監督:イルマル・ラーグ
製作年:2012
製作国:フランス、エストニア、ベルギー

UNE ESTONIENNE A PARIS


本作が長編映画初監督のエストニア出身のイルマル・ラーグが、母親の実話を基に描くヒューマン・ドラマ。

ずっと看病してきた母の死をきっかけにエストニアを出て、パリで家政婦の仕事に就くこととなったアンヌ。
しかし勤め先の老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)は、美味しいクロワッサンの買い方も知らないアンヌを冷たくあしらい、追い返そうとする。

せっかくパリにいるのに、パン屋の焼きたてクロワッサンではなくスーパーのクロワッサンを朝食に用意するとは、確かにセンスがない(笑)

それでもアンヌは、結婚と離婚、親の介護、子育てをやり抜いてきた強い女性であり、憧れのパリ生活(かつてフランス語を学んでいた)もフリーダのことも、そう簡単には諦めはしない。
異国の都会で、仕事と恋人を見つけ、生活を一から作っていく感覚が気持ち良い。
東京で生まれ育っているので、同じ経験がない(似た感覚はあるにせよ、留学と移り住むのとでは違うものね)にも関わらず、なぜか追体験できる達成感があります。

主人公がフランスに憧れているだけに、フランス好きのツボにはまる映像がたっぷり。
観光名所よりもむしろ、パリの普通の街並みを散歩するだけで心躍るアンヌの気持ち、とてもよく分かるなぁ。

もっとヨーロッパ色の濃い、モヤッとした展開になるかと思いきや、イギリス作品のような心地よい収まり方をする、後味の良い作品でした。

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2015/10/03 (Sat) 【HYDE PARK ON HUDSON】(私が愛した大統領)

出演:ビル・マーレイ、ローラ・リニー、サミュエル・ウェスト、オリヴィア・コールマン、エリザベス・ウィルソン、マーティン・マクドウガル
監督:ロジャー・ミッシェル
製作年:2012
製作国:イギリス

HYDE PARK ON HUDSON


重度の障害を持ちながら激動の恐慌時代にアメリカを率いたF.D.ルーズベルト大統領の伝記を、世話役の従妹デイジーとの恋模様を中心に綴ったドラマ。

ミュージカル『アニー』の時代の大統領なので、小さい頃から人柄や歴史に馴染みがある人物です。
他国の特定の大統領に思い入れがあるって珍しいことよね、日系人大統領ならまだしも(笑)

『英国王のスピーチ』ジョージ6世(現エリザベス女王の父)が自国の命運をかけてルーズベルト大統領の私邸を訪れるシーンが見どころです。
お互いに障害や吃音を持っていながらも、一国の命運を握る立場にある二人の、政治議論の中にも人間味あふれる交流シーンが素敵でした。

重度の障害でも自信に満ちているルーズベルトと、障害としては軽度だけれども自信のないジョージ6世。
政治家としても人生の先輩としてもルーズベルトに影響を受け、ジョージ6世に小さな変化が起こるところを見ると、仕事の手腕の要は、押しの強さや論理的思考ではなく、“人間力”だなぁと改めて思うのでした。

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nana

  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


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