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2013/06/02 (Sun) 【OBLIVION】(オブリビオン)

出演:トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー、ニコライ・コスター=ワルドー、メリッサ・レオ
監督:ジョセフ・コシンスキー
製作年:2013
製作国:アメリカ

OBLIVION.jpg

「よくあるSFものでしょ」と期待していなかったせいか、映像はもちろんのこと、脚本も気が利いていて良かった。
やっぱりトム・クルーズ作品で、何のヒネリもないはずがないよね。
と思わせるトムって、何だかんだ言ってすごいな。

エイリアンとの全面戦争に勝利したものの、放射能汚染で住めなくなった地球を監視する任務にあたるジャック。
ある日墜落した宇宙船のなかに、見覚えのある女性の姿を発見し……。

とにかく映像がスタイリッシュで、展開がスリリング。
人間や自然のものと、宇宙的でマシン的なものとの対比が象徴的なのですが、最後まで観ると、その描き方にもしっかりと意味があったのだと気付かされます。

元々映画のコピーで「なぜ、彼は人類のいない地球に残されたのか?」と考えさせる疑問符で謳っているので、その理由を探ろうと意識しながら見ると、大方は中盤で種明かしをされる前にタネに気付くと思うのですが、後から考えると、セリフなどではなく映像そのものが伏線になっているところが、映画らしくてニクいです。

冒頭近くの「This is New York, before I was born」と言い切っちゃうセリフも、さらっと流しちゃえそうだけど、何か引っかかったんです。えっあなた自身の記憶じゃないの?前世なの?と。
これも最後まで観た後だと、「おぉっなるほど!」という感じ。
ネタばらしされたとしても、迫力のある戦闘シーンやロマンチックな情景は楽しめると思いますが、やっぱりこの辺にしておこう(笑)

細かい突っ込みどころもなきにしもあらず、そしてラストは正直、「それでいいのかジュリア!」と最大の突っ込みをせずにはいられませんでしたが、途中の展開の持って行き方はジャック目線てで楽しめました。

ラストの「それでいいのかジュリア!」も、鑑賞時はものすごい興ざめで、「あぁアメリカ人って切ないエンディングより、ハッピーエンドが好きなのね、単純ね」と思ったのですが、見方を変えれば、“ジャックを永遠に失ったジュリア”というエンディングこそ出来過ぎていて陳腐なようにも思いました。

もちろん、その方が諸行無常の日本人の価値観にも合うし、失うがゆえの美しさもあるのですが、何てったって同じキャラクターを持った同じ個体、ジュリアが彼を拒否する理由はありません。
ということで、短絡的ゆえのハッピーエンドではなく、とことん論理的がゆえのハッピーエンドでした。
何なら、あそこでジャックが現れたことで興ざめする感覚の陳腐さこそを皮肉られているようにすら感じる。

一方で、ジャックの作り上げたオアシスの山小屋を見ていると、本当の幸せってなんだろうと考えさせられます。
単調だけど毎日やることがあって、それによって生活は保障されて、なおかつあんなに素敵な近未来住居に住む生活もある。地球のために働いているという大義も、本当のところはどうだろうが、一応ある。
自分で波を起こさなければその生活をずっと続けられるのに、人間ってそう単純でもない。
苦労しながらも、自らライフデザイニングをして、地に足をつけている時にこそ生きている実感を得られる。

原作は、監督も務めたジョセフ・コシンスキーなのですが、経歴を見ると、スピルバーグやルーカス的なあっけらかんとしたSF浪漫は抱いていないようで、キューブリックのように内向的で現代的な世界観の持ち主に感じられます。
時代の最先端を行くようなキャリアを積む中で、自分の思い描く映像、世界観、考えを可視化する能力に長けているようで、本作でも、一瞬腑に落ちないことも、ちょっと考えると「あぁこういう考え方をするから、こういう見せ方をするのね」と腹落ちし、ある意味では筋が通っています。
また分かりやすい敵の姿を描かないところに、現代社会や人間の生き方への哲学を自分なりに持っている側面が感じられるので、その哲学を円熟させていった今後の作品も見てみたいところです。

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