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2006/08/08 (Tue) 【United 93】(ユナイテッド93)

出演:コーリイ・ジョンソン、デニー・ディロン、タラ・ヒューゴ、サイモン・ポーランド、デヴィッド・ラッシュ、ジョン・ロスマン、チップ・ジーン
監督:ポール・グリーン・グラス
製作年:2006
製作国:アメリカ
united93.jpg

まだ公開が先だからと感想を先延ばしにしていたら、いつのまにか明日に迫っていました。
本当なら、『笑いの大学』の後に来るべき作品だったのですが…

8月12日公開。

9.11から早5年…
今年は、あの事件を題材にした映画が続々公開。

『ユナイテッド93』はそのひとつ。


2001年9月11日4機の飛行機がハイジャックされた。
WTCに突入した2機ペンタゴンに突っ込んだ1機は、ターゲットに到達。
4機目のユナイテッド航空93便サンフランシスコ行きは、乗客たちがハイジャッカーに抵抗したため、ワシントンにあるターゲット(ホワイトハウス国会議事堂と推察される)に到達することなく、ペンシルヴァニア州の森に墜落した。

これはその4機目の物語。

そうはいっても、本当に機内の様子を知りえるのは実際には不可能なわけで、やっぱり「これはフィクションなんだ」っていう意識は持って見ないといけないと思う。
地上(管制塔、航空会社のオペレーションセンターなど)は、実際の職務についていた本人が演じているほどなので、現実に忠実だと思うけれど。

WTCに飛行機が突っ込んだ瞬間、それまで騒然としていた現場が水を打ったように静まり返り、人々が口を開けたまま唇に乗せる言葉が見つからず呆然としている様は、実際の現場を想起させる。
私だって、テレビであの瞬間を見たとき、言葉なんて紡げなかったもの。

93便生存者は皆無とはいえ、携帯電話から乗客の声を聞いた遺族はたくさん居るわけだから、そのシーンには説得力がある。
よく報道にも乗っている、「最後の言葉が“I love you”だった」というもの。
CAが、「もう明日からこんな仕事は辞める」と電話口で家族に言ったのが印象に残っているのだけど…そりゃそうだよなぁ。

どうやら米国でハイジャックテロに対する危機意識が薄まっていた時期に起きた事件らしく、地上スタッフが事態(ハイジャックであり、テロでもあったこと)を理解するのに、恐ろしく時間がかかっていて、それを非難する色の濃い作品でもある。

ラストには、組織や当局(の伝達体系の脆弱さ)を非難する趣旨のテロップが流れ、イスラム教徒にはかなり気を使って製作された感もある。
監督は遺族の全員に話を聞きに行き、映画化の承諾を求めて回ったらしい。
それでも内容に偏りを感じた人はいたみたいだけれど…
もっともっと中立的に、それこそ正統派なドキュメンタリー映画にしていたら、きっと上映許可は下りないんだろうな。

というのも。
ユナイテッド93は自ら墜落したのではなく、米軍に撃ち落された可能性も拭えないから。

乗客がテロリストに立ち向かっていったというのは、遺族が受け取った電話口の会話からしても事実らしい。
他の同時ハイジャック機が全てテロに使われたという情報を受けていた観客たちだから、「テロに使われるくらいなら、墜落させてでも阻止しよう」と思ったのも事実かもしれない。

でも実際、乗客たちがコックピットに侵入した形跡は残っていないらしいし(劇中ではラスト近くにコックピット突入)、何より93便の破片が、墜落現場から何kmも離れたところから見つかったりもしているらしい。

つまりテロ阻止のために、米軍ユナイテッド93を撃ち落した可能性もあるということ。

それ自体は別に攻められることじゃないとは思う。
その先の被害を考えたら…例えば自分が乗客として乗っていたとしたら、ものすごく怖いし、そんなこと納得も出来ないとは思うけど、その決定を理解することは出来るだろうと思うのね。

でもそれが美化されて、武勇伝になってしまったら、問題だと思う。

記憶記録にとどめる上では有意義だけど、両刃の剣でもある。
伝えられるままに受け取ることは、事実を葬り去ることと、実は表裏一体かもしれないから。

表面上は皆が知っているけれど、真相を知りえるのは難しい事件。
それをまるでドキュメンタリーであるかのように撮っただけに、見る側の思慮の幅広さと深さが求められる作品ではないかと思う。

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私も先日観て来ました。
何と言うか、その当時の現実をまざまざと思い起こさせられた気分でした。

私は昔から、自分が体験した嫌なことはあまり忘れないけれど、自分以外の人の災難は無理に忘れようとするんです。
でもこの作品のように無理に忘れてはいけないこともあるんですよね。
nanaちゃんの感想を読んでから行ったので、鑑賞中に上の文章を少し思い出しながら観ていました。

何が起こっても堂々と受け止められるだけの精神になりたいと感じる今日この頃です。

2006/08/25 14:21 | 絵美 [ 編集 ]


 

>絵美さん

お返事遅れて、本当にごめんなさい!
コメントありがとうございます。
私も絵美さんのブログで感想拝見して、コメントを残そうと思ったのですが叶わず…。

>この作品のように無理に忘れてはいけないこともあるんですよね。
>nanaちゃんの感想を読んでから行ったので、鑑賞中に上の文章を少し思い出しながら観ていました。

私の感想が鑑賞の何らかの動機になったのならば、嬉しく思います。
仰るとおり、「忘れない」ためには、作ることにも見ることにも意義のある映画だったともうので。内容の実否がどうであれ。

>何が起こっても堂々と受け止められるだけの精神になりたいと感じる今日この頃です。

そうですね、こういう時にこそ人間の本質が出ると思うので。冷静に見分ける目を持つのが難しい時に、正しい判断が出来る人間でありたいです。

2006/08/28 23:52 | nana [ 編集 ]


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