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2007/05/02 (Wed) 【2:37】(明日、きみがいない)

出演:テレサ・パルマー、ジョエル・マッケンジー、クレメンティーヌ・メラー、チャールズ・べアード、サム・ハリス
監督:ムラーリ・K・タルリ
製作年:2006
製作国:オーストラリア
2h37.jpg


公開中。

カンヌ映画祭に衝撃を与えたオーストラリア人監督のデビュー作。

これ……真剣にダメージの深い作品だわ。
ある程度メンタルの強くなった今でこそ、まだ深い衝撃を受ける程度で済んだけど、10代の、特に「落ちてたなぁ」という自覚のある時期に見てたら、立ち直れなかったかも。
逆に、「映画の中の“あの子”がすべて受け止めてくれた」として、区切りをつけることも出来たかもしれないけど。
鉛を呑み込んでしまったような、苦しい思いのする作品。

1つの出来事を複数視点で捉える手法は、ガス・ヴァン・サント監督『エレファント』のそれと全く同じ。
そして、描きたいこと自体も、きっと同じ。
違うのは、『エレファント』は銃を乱射して周りを傷つけたけど、本作では自分を傷つけたということ。
だから余計に、個人としてこの映画を見た場合にダメージが大きいんだと思う。

登場人物の意外な関係が解き明かされていく過程は、観る者をグイグイ引き込んでいく。
ラストの――あれはある意味どんでん返しなのかなぁ――にもギクリとさせられる、そういう意味での濃さももった作品。
決してエンターテイメントではないけれど、メディア&芸術表現という、映画の表裏を感じさせる作り。

他人の評価自分の掲げる理想との間で、磨耗される10代の矛盾
周りの痛みを無意識のうちに一身に受け止めてしまい、カオスに陥ってしまう不器用さ
その象徴のような存在として、その子が犠牲になった。

どこまでがフィクションかは図りかねるけれど、どうやら監督の友人も自殺してしまい、その事実に憤りを覚えて、19歳の時に書き上げたのが本作の脚本らしい。

そんな監督自身も一度自殺を図り、薄れ行く意識の中で、「もし助かったら映画を作る夢を徹底的に追い求めよう」と決意。
無事生き延びて、本作制作のために7億もの資金を(税制をくぐり抜けて)集め、カンヌ映画祭に乗り込んだとか。
なぜか次はハリウッド映画の監督を目指すらしいけど、本作は処女作らしい、熱く冷めた現実感を漂わせる作品でした。

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