--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2008/02/06 (Wed) La vie est un CABARET!【STAGE】- PARIS

若きアメリカ人作家クリフが辿り着いたのは、ナチス台頭前夜のベルリンに佇むキャバレー、「キット・カット・クラブ」
そこで歌姫サリーと出会い、恋に落ち、共同生活を始める。
2人の下宿先の女主人シュナイダーと、ユダヤ人果実商シュルツの距離も縮まり、結婚を決意した矢先…。
ナチスの足音は、夢のようなキャバレーにも迫りつつあった。

トラジック・コメディー。
悲劇であり、喜劇である。
そんな舞台です。

華やかなキット・カット・クラブで幕を開け、徐々に大きな黒い塊りがモヤモヤと舞台上空に溜まり始め、ラストに向かってそれは重みを増し、最後には舞台を、キット・カット・クラブを、そして登場人物たちを押しつぶしてしまう。

強烈な風刺に笑って明るくカーテンコールに突入する『シカゴ』と、ダンスや曲のテイストは似ていても、大違い。
そして演出によって舞台の印象が大幅に変わってくる面白さも『キャバレー』の特徴。

今回並べた3バージョンの中では、フランス版――つまり98年ブロードウェイ版の演出が、一番好きかな。
まさに悲劇と喜劇の真ん中。
ドギツイ色にあふれてるのに、どこか色あせてる。ジャンキーなエンターテイメント。

kitkatklub.jpg

まずは劇場自体がキャバレー
1階客席は丸テーブルが並び、お酒も飲める。
2階は普通の劇場と同じような作りの客席ではあるけど、見える世界観は「劇場」ではないわけです。
まさに「キャバレー」なのよ、ピンク色の。
本当は普通の劇場と同じ作りなところを、1階席の椅子を全部とっぱらっちゃったのかな?
それとも元々こういう作りなんだろうか?

開演前からキャバレーのお姉ちゃんたちが、死んだ魚の目で会場中をねめつけ回しているのも、雰囲気抜群。

そして元々音楽家ではない俳優たちが、キット・カット・クラブのバンドとして音楽を担当する演出。
ヘタウマでダルイ空気がナイス。
間違いなくその演出には時間と労力が必要なわけで、その手の込みようが上手~い具合に染み出しているのよね~。
3パターンの中ではもっとも完成され、成熟した演出に思われました。

cabaretformule.jpg

あとはラスト。
ストーリー全体の解釈を左右するんじゃないかというほど、三者三様、ラストが全く違う。

またまたこれも、フランス版が一番好み。
MCの命が突然切れる、衝撃的なラスト。
フっと一気に照明を落とすことによって「消滅」を表す演出は、よく使われるしブロードウェイ的でもある。
けど、まさにLife is a Cabaret!Yes!って感じなのよぅ。
キラキラ輝いたり、汚かったり、まがい物の中で、真実が踏み潰されて、悲しくて、でも出会えて嬉しくて、それでは閉店でーす!みたいなね。

これが初めて接した『キャバレー』の世界だったわけだけど、その後に全く違った2演出を見てしまったから、印象が薄れつつある…というか、むしろ全部の色が混ざって黒ずんできちゃった。

もう一度鮮やかに目に焼き付けたかったなぁ。
↑パリは最近千秋楽を迎えちゃいました。ってのもあって、書き始めたんだけどね。

スポンサーサイト

CABARET | trackback(0) | comment(2) |


<<Life is a CABARET!【STAGE】-LONDON | TOP | CABARET 【JAPAN】>>

comment











管理人のみ閲覧OK


dididididi...Deux ladies ! 

>本当は普通の劇場と同じ作りなところを、1階席の椅子を全部とっぱらっちゃったのかな?

そうだよん。CABARETのために、一階を大改装したんだよ。椅子を取っ払って、フローリング敷き詰めて…。由緒ある劇場だそうで、フランス人は誰もが知っている有名な劇場らしい。ジェロームさんが出演していた『9』も此処で上演されていたらしいよ。

この舞台、一階のキットカットクラブから観た場合と、上階から観た場合とでは、かなり印象も変わってくるんだよ。キットカットクラブの客として体験するストーリーか、MCと共に傍観者として事の一部始終を見下ろす舞台か…って具合に。個人的には見下ろして観る方が好きだったけど。

もう二度と戻ってこれないと分かっていながら、ニヤっと笑って『アビアント…』(またね)とつぶやくMCが忘れられません。

私は映画版、アラン・カミング版(映像で…)、仏版、ロンドンリヴァイバル版をみたんだけど、これらの中では仏版が一番好きかな。やはり豪華な劇場との一体化がいいよね、うん。そしてドイツとは辛い歴史を背負っているフランスで、フランス人と一緒に観劇をすることにも大きな意味があると思います。親戚などがナチスに連れて行かれたという観客も中には沢山いたと思うし。

あとね、サリー役のクレールとMC役のファビアン王子っていうキャスティングも大成功だったよね。クレールのハスキーヴォイスは癖になります。笑

CABARET特集と化しているブログ。続きが楽しみですv

2008/02/08 07:39 | さわ [ 編集 ]


まにまにまにまに$ 

>さわ

>CABARETのために、一階を大改装したんだよ。

そうなの?めっちゃ金かかってんねー(笑)
由緒あるのか~。ロビーなんて新しくて、あんまり趣が残ってないよね。
ナインもここだったんだねぇーしみじみ…。

>キットカットクラブの客として体験するストーリーか、MCと共に傍観者として事の一部始終を見下ろす舞台か…って具合に。個人的には見下ろして観る方が好きだったけど。

なるほろ。1階でももう1回見てみたかったなぁ。
確かに1階だと色々気が散りそうではあるかもねぇ。

>もう二度と戻ってこれないと分かっていながら、ニヤっと笑って『アビアント…』(またね)とつぶやくMCが忘れられません。

うわーそれトレビヤンよー♪っていうか、戻ってきてよーアビヤントレトーでもいいからぁん。

>ドイツとは辛い歴史を背負っているフランスで、フランス人と一緒に観劇をすることにも大きな意味があると思います。親戚などがナチスに連れて行かれたという観客も中には沢山いたと思うし。

私もフランスでこの演目やるのは、含むものが多いなぁと思った。
何か憎らしいほどステージ・エンターテイメントは戦略的だよね(笑)

>サリー役のクレールとMC役のファビアン王子っていうキャスティングも大成功だったよね。クレールのハスキーヴォイスは癖になります。笑

ファビアンは元から知ってたけど、クレールはキャバレで初めて知ったから、こんな逸材がいたんじゃん!って驚いた。ホント素晴らしい歌唱力。サリーそのものだよ。

>CABARET特集と化しているブログ。続きが楽しみですv

何かね、染まってきちゃった(笑)

2008/02/09 23:16 | nana [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://breakaleg.blog9.fc2.com/tb.php/700-da9df2d4

| TOP |

プロフィール

nana

  • Author:nana
  • Would be always grateful that we somehow existed at the same time in a world's long history.
    My life has so much expanded after knowing you.
    Good bye, for a while and see you sometime.

    http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35321410


    現在の閲覧者数:


    当ブログ内の写真・文章の無断転載を禁じます。

最近の記事

最近のコメント

フリーエリア

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。